映画「コクソン」で主演を務め、多くの映画に出演して活躍してきた俳優クァクドウォン。
プロフィールと来歴、不祥事後の現在をまとめました。
(トップ画像https://n.news.naver.com/より)
クァクドウォンのプロフィール
クァク・ドウォン
本名:クァク・ビョンギュ 곽병규
1973年5月17日生まれ
ソウル市出身
177㎝
生後間もなく発熱し、この時左耳の聴力を失ってしまいました。
幼いころから現在に至って、片耳しか聞こえないとのことです。
子供時代は内向的で、人前で何かすることに過度に緊張する性格でした。
演劇俳優へ
高校2年生の時に観た演劇、観客が一緒に泣き笑いする舞台に感銘を受け、高校卒業後は劇団に入団。
演劇俳優として貧しいながらも充実して活動していました。
そんな中、苦労して育ててくれたお母さんが死去。
満足に親孝行もできないまま亡くしてしまい、このまま演技を続けていいのか、むなしく思えてやる気を失ってしまいました。
途方に暮れいていた時、知り合いの家でみつけた一冊の本。
「自分は何でもできる」というタイトルの本が目に入り、そこには「この本に書いてある通りにしてから、自分の道を選んでほしい」と書いてありました。
まず悩みを全部書き出してみること。
その本に従い、やってみると紙びっしり悩みで埋まりました。
その中から、5つだけを残し重要じゃないものを消していきます。
そうしていくうちに、頭の中が整理され
【自分はもう演劇はできない。映画に挑戦しよう】
と考えがまとまったとか。
映画俳優へ
こうして独立映画に出演しながらキャリアを積み、商業映画でも端役・助役として出演するように。
ポンジュノ監督「母なる証明」ではオーディションでA4用紙びっしりのセリフを覚えて臨みキャスティングされますが、実際のセリフは一言ほどの短いものが3つしかありませんでした。
監督に電話すると「現場ではアドリブも可能ですので」と言われ、色んなパターンのアドリブを用意するもほとんど採用されなかったとか。
この当時は多くのオーディションに落ち、キャスティングされてもセリフがなかったり、セリフがあったのにカットされて背中しか映っていなかったり、と下積み時代が続きました。
悪いやつら出演
2012年映画「悪いやつら」で務めた検事役は、主演チェミンシクと対峙する比重の大きい役で、当時まだ無名だったクァクドウォンのキャスティングは制作陣はおろか相手役のチェミンシクからも反対されていたとか。
監督だけがクァクドウォンを推し続け、キャスティングは強硬に決まりました。
撮影初日が終わり、チェミンシクから「君からは多くのことを学んだよ」とお褒めの言葉をいただいたとか。
この演技が好評を受け観客に大きなインパクトを残し、大きなステップアップとなりました。
2016年映画「コクソン」で主演
コクソン
その後は助役として多くの作品に出演し、2016年ついに映画で主演を務めます。
ナホンジン監督の強い希望でキャスティングされたとのこと。
映画「コクソン」は青龍映画賞での5冠をはじめ、大鐘賞でも4冠となり、その他世界の映画祭においても受賞し大成功を収めました。
「悪いやつら」で脚光を浴びた当時、
「いつかイ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ウソンと共演したい」
という旨を話していたクァクドウォン。
ソンガンホとは2013年「弁護人」
イビョンホンとは2021年「KCIA 南山の部長たち」
チョンウソンとは2016年「アシュラ」
2017年「鋼鉄の雨」
2020年「鋼鉄の雨2」
で共演しています。
MeToo運動に巻き込まれる
2018年韓国ではセクハラ被害者たちが次々に相手を告発するMeToo運動がありました。
イニシャルでの表記でしたが、クァクドウォンとわかる形で被害者を名乗る人物がネットに投稿。
その内容は
「7~8年前に演劇で共演していた当時、公演前のストレッチをしていた私は卑猥な言葉をかけられた」
というもの。ただちに事務所を通して
「7~8年前はすでに映画で活動しており、演劇出演はしてない」
と発表し、その投稿を一蹴しました。
その後、投稿主がすぐに削除したことから、これはクァクドウォンの正当性が認められたとされています。
現在は済州島に居住
クァクドウォンの済州島の家
旅行で訪れた済州島でいつかここに住みたいと思い、いつからか済州島に居住。
敷地は5000坪もあり、果樹園さながらに多くの果物が植わっているほか、草木も豊富で、鶏も飼っており、自然を堪能して生活しているようです。
2018年には済州島広報大使に任命されています。
2021年リアルバラエティ「私は一人で暮らす」に出演し、済州島で自給自足に近い暮らしを紹介したりなど、バラエティでも人気となりました。
ちなみに未婚です。
クァクドウォンの不祥事で現在は?
2022年9月のある早朝、居住地である済州島で運転中、信号待ちをしながら居眠りをしてしまい、住民の申告を受けて警察が出動。
アルコール検査の結果、飲酒運転で拘束され、居酒屋から10㎞飲酒運転していたことがわかりました。
これにより罰金1000万ウォンの刑を言い渡されています。
公開予定だった映画「消防官」は2020年9月には撮影を終えていましたが、新型コロナの影響により公開を延期していたさなか、主演俳優の不祥事により、公開は容易ではなくなり、不透明に。
事務所は
「理由を問わず、クァク・ドウォンと当社は弁明の余地なく責任を痛感している。関係者の方々に最大限被害を与えないように迅速な方法を検討する」
と謝罪。
さらにTVINGオリジナルドラマ「ヴィランズ」も撮影を終えており2023年に公開が予定されていましたが、先送りされることに。
2023年9月時点でもは公開予定は発表されていません。
最後に
2022年の不祥事以降、現在は東南アジアに居住しているという報道もありました。
事務所へ確認したところ、個人的なことは把握できないとの返事。
自粛するという発表はありませんでしたが、ドラマも映画も公開が先送りになっており、現在は表立った活動ができない状態です。
クァクドウォン出演作↓