弁護人【韓国映画】感想・キャスト・あらすじ!元大統領若き日の実話!

 

弁護人

ソン・ガンホ主演で観客動員数1100万人超えの大ヒットとなった作品。

故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の弁護士時代を題材とした社会派ヒューマンドラマ。

キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。

(トップ画像http://www.joongboo.comより)

 

 

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目次

弁護人【韓国映画】キャスト

2013年12月18日韓国で公開(日本では2016年11月12日公開)

上映時間:127分

観客動員数:約1130万人

監督:ヤン・ウソク

脚本:ヤン・ウソク/ユン・ヒョノ

【ソン・ウソク役】ソン・ガンホ

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【ジヌ役】イム・シワン(ZE:A)

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【パク・スネ役】キム・ヨンエ

【チャ・ドンヨン役】クァク・ドウォン

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【裁判官役】ソン・ヨンチャン

【先輩弁護士役】チョン・ウォンジュン

【ウソクの妻役】イ・ハンナ

【ユン中尉役】シム・ヒソプ

【イ・チャンジュン役】リュ・スヨン

【イ記者役】イ・ソンミン

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【パク・ドンホ役】オ・ダルス

本作はウェブ漫画作家として知られるヤン・ウソク氏が脚本を書き、同時に監督デビュー作となった作品です。

そして本作は、第35回青龍映画賞で最優秀作品賞を受賞したほか、国内の映画賞で20冠受賞となりました。

 

 

弁護人【韓国映画】あらすじ

舞台は1980年代初頭の釜山。

ソン・ウソク(ソンガンホ)は高卒ながらも司法試験に合格。税務弁護士として卓越した手腕を発揮し、釜山で最も金を稼ぐ弁護士として名を馳せていました。

大手企業からも誘いを受け、今まさに全国区の弁護士となろうとしてたところ、まだ駆け出しの頃にお世話になったクッパ店の息子ジヌ(イムシワン)が事件に巻き込まれたことを知ることに。

店主でジヌの母親スネ(キムヨンエ)の頼みを断ることが出来ず、ウソクは拘置所にいるジヌの面会に行きます。

しかし、そこで見たジヌの姿に衝撃を受けることとなります。

ウソクは拘置所での取り調べに疑問を感じ、ジヌの無実を証明しようと誰もが断っていたこの事件の弁護を引き受けることにするのですが・・・。

 

元大統領若き日の実話!

韓国の第16代大統領として知られる故盧武鉉(ノ・ムヒョン)は、歴代大統領の中で好感度1位にも選ばれていて日本での知名度も高い人物です。

政治家になる前は弁護士をしており、1981年に引き受けた釜林(プリム)事件が本作の題材となっています。

この事件が転機となり、徐々に政治・社会問題への関わりを深めていくようになり、その後1988年に政界進出することとなります。

 

 

弁護人【韓国映画】みどころ

本作は、軍事政権下の韓国で実際に起きた冤罪事件”プリム事件”を題材とした作品で、北朝鮮のスパイだと捏造された被疑者を弁護する主人公の姿を描いた作品です。

物語の当初は弁護士として成り上がって行く様をコメディタッチに描き、見るものを作品の世界へ引き込みます。

しかし、その後の公安による酷い拷問シーンや法廷ドラマはシリアスなものとなり、そのバランスが見事です。

最初からシリアスであったら、見るのに苦痛を要したところですが、段階を踏んで本質に迫っているので楽しむことが出来ます。

実在の人物や事件を題材にしているとはいえ、ちゃんとエンターテイメント作品になっているのがポイントですね。

そして、出演者たちの見事な演技力もみどころであり、名優ソン・ガンホの魅了をたっぷりと味わうことが出来る作品でもあります。

 

 

弁護人【韓国映画】感想と評価・評判

本作は元大統領のノ・ムヒョン氏の若き頃の話を題材にしているとはいえ、伝記映画のような作品ではなく、その時代に生きた人々の姿を描いた作品です。

なので主人公の名前はノ・ムヒョンではないわけですし、決して過去の功績を称える作品でもありません。

タイトルやスパイ捏造事件を描いたものというところから、重くて暗そうな作品なのかと思っていたんですがそこは韓国映画、社会派の作品であってもちゃんとエンターテイメント作品に仕上げているんです!

前半では弁護士としての活躍をコメディタッチに描き、後半は手に汗握る法廷劇となり、映画としての面白さもメッセージ性も兼ね備えているのは流石です。

そしてソン・ガンホを堪能する映画でもあり、実に役柄がよく似合います。

共演のイム・シワン、キム・ヨンエも素晴らしい演技を見せてくれていますし、大ヒット作にこの人あり!と呼ばれるオ・ダルスも相変わらずいい味を出していました。

こういう近代史を描いた映画は日本ではなかなか見られないもので、しかもそれが大ヒットするなんてあり得ないことなんです。

そのことからも韓国国民の政治への関心の高さが伺えます。

日本だとこの手の作品を作っても重苦しいものとなり当然ヒットはせず、一部の映画ファンや賞レースを賑わすだけになってしまうところ。

そんな映画が日本で公開されたのが韓国の3年後というのがこれまた残念で、大ヒット作でありソン・ガンホという人気俳優も出ているのに、すぐにその面白さを日本に伝えられてないというのは実に勿体ないですね。

 

まとめ:政治ドラマでありながらちゃんとエンターテイメント作品として楽しめる優良作!

ソン・ガンホをはじめ、俳優陣の素晴らしい演技力もみどころとなります。

 

最後に

韓国映画では、80年代の軍事政権下の民主化運動を描いた作品はいくつもあり、大ヒット作も数多く存在しています。

本作の主演ソン・ガンホによる『タクシー運転手』も同時期の実際に起こった事件を描いたものですし、その光州事件を描いた『光州5・18』という作品もあります。

他にも『1987、ある闘いの真実』といった映画や、ドラマ作品でも過去のエピソードとして度々触れられたりしています。

日本では1988年のソウルオリンピック以降の韓国のイメージが殆どですが、実はその前年までは日本の戦時中か戦後の学生運動のようなことが行われていたわけなんです。

その頃は情報統制がされたり、日本のテレビや音楽なども入ってこないのが普通で、そんな時代を描いた作品が毎年のようにつくられ、しかもヒットする娯楽作品に仕上げてあるというのは日本では考えられません!

これらの作品には確かに目を背けたくなるような凄惨なものもありますが、過去を知ることで今をもっと知ることも出来るはずです。

本作もそうですが、思ったより見易い作りになっていますので、敬遠せず是非見ていただきたいです。

 

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