韓国映画界で最も名声が高いソン・ガンホ。
2000年代にはすでにレジェンドと称されていましたが、今もなお衰えを知らず破竹の勢いで活躍されているトップスターです。
ソン・ガンホのプロフィールやおすすめ映画、ドラマに出ない理由、家族についてご紹介します。
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ソンガンホプロフィールと来歴
ソン・ガンホ 송강호 宋康昊
1967年1月17日生まれ
慶尚南道金海市出身
180cm
80kg
家族: 妻・息子・娘
1991年(24歳)に劇団に入って演技を始め、舞台や短編映画に出演し、1996年(29歳)ホン・サンス監督の《豚が井戸に落ちた日》という作品で銀幕デビューを果たします。
その後1997年(30歳)公開の映画《グリーンフィッシュ》では卑劣なヤクザ役を演じ、一躍有名に。
この役があまりにもリアルだったため、本物を雇って出演させたとの噂が上がったほどでした。
このときの演技を見たソン・ヌンハン監督によって、映画《ナンバー3》にキャスティングされました。
この作品でヤクザの親分役をコミカルに演じた彼のセリフが19禁(韓国では数え年のため)作品にも関わらず中高生の間で流行し、ソン・ガンホの名が国民中に広く知れ渡る事となります。
1999年(32歳)日本でも公開され話題になった、韓国映画の草分的作品《シュリ》に出演。
本来はチャ・インピョがキャスティングされていましたが、急遽ソンガンホに決まったとのこと。
前作の《ナンバー3》でコミカルな役を演じた事から、シリアスな今作はミスキャスティングという声も上がり、実際には主演(ハンソッキュ)を喰う演技で逆に目立つといった評価もありました。
そして同年、ついに《反則王》で初主演を果たしました。
翌年2000年には38度線の国境地帯で南北軍人の友情を描いた作品、《JSA》では北朝鮮の軍人役で出演し、重く深い演技で“ソン・ガンホ=コメディ”というイメージを完全に払拭する事となりました。
2001年の《復讐者に憐れみを》、2003年の《殺人の追憶》などをへて、2006年公開の韓国映画にしては珍しい怪獣映画、《グエムル-漢江の怪物-》にて観客動員数1000万人越えを果たします。
2011年の《青い塩》、2012年の《青い牙》が思うように振るわず、心無いメディアが“ソン・ガンホ没落論”という記事も出したようですが、2013年の米韓仏合作映画《スノーピアサー》で、934万人、同年公開の《観相師》で913万人を動員し、年間2作品で1847万人を動員する大記録を打ち立て、ネガティブな世論を払拭します。
さらに同年12月に公開された《弁護人》の観客動員が1ヶ月で175万人を突破し、初めて一年の内に2000万人の観客を動員した俳優になりました。
2014年1月には《弁護人》の観客動員数は《グエムル-漢江の怪物-》に次ぐ1000万人越え作品となりました。
2016年に公開された映画《密偵》で主演作のみで累計観客動員数1億人を記録した最初の俳優になりました。
これは1996年に銀幕デビューをしてから20年の歳月をかけた大記録です。
ソンガンホの演技力について
ソン・ガンホの演技力は前述の《シュリ》のような、他の演者を食ってしまうほどの個性があるものです。
近所おじさんの様な素朴でコミカルな人物を思い浮かべるファンも多い中、凶悪なキャラ、シリアスなキャラも完璧に演じきれる理由として、全てのキャラクターが機能しながら、“ソン・ガンホ化”すると言われています。
また笑いながら泣けるという技術も大きな特徴とも言われています。
2007年の《シークレット・サンシャイン》が公開された時のインタビューでは、
「主演のチョン・ドヨンさんは体と直感で演技するタイプだが、ソン・ガンホさんは直感のほか頭脳も駆使し全体に配慮しながら計算して演技している」
と監督に評価されました。
チョン・ドヨンは前作の《グエムル・・・》(韓国語で怪物の意)とかけて、ソン・ガンホを怪物と称してます。
ソンガンホがドラマに出ないのはなぜ?
ソンガンホはもうお気づきのとおり、これまでドラマには全く出演したことがありません。
長年ファンが疑問に思っていましたが2017年に公開された《タクシー運転手 約束は海を越えて》のインタビューで
「ドラマに出演する気は全くありません。」
「撮影数で言ったらあまり多い方ではなく、一年に一作品程度、一作品だけで複雑で大変なのに、テレビに出演するなんて考えられない。このインタビューだけでも難しくて死にそうだから。」
「同時多発的に仕事をしていく能力がないようだ」
と語っています。さらに2020年のインタビューでは
「全く扉を閉じているわけではない」
と話しており、ドラマ出演に対する態度が軟化している様子もうかがえました。
【サムシクおじさん】でドラマ初出演
サムシクおじさん
2024年、ソンガンホが映画デビューから28年目、演劇デビューからは35年目の俳優生活で初ドラマ出演をすることになりました。
1960年代を舞台とした史劇「サムシクおじさん」で主人公を務めます。
ドラマ出演を決めたこととこの作品を選んだ理由について
「作品を通じて多くの視聴者やファンとコミュニケーションをとり、ある価値を互いに享受し共有する。多様なチャンネルが存在する多様な時代に住んでいるため、多様な試みをしてみようとすると、とても自然にこの作品を選択することになった」
と話しています。制作発表会ではソンガンホ”新人”として、若い俳優たちを”先輩”として進行されていて終始爆笑に包まれました。
以前の韓国ドラマは当日に台本ができて、その場で覚えてすぐにその週の放送に間に合わせるというギリギリでキツキツのスケジュールで撮影されていました。
撮影中はまともに睡眠時間もとることができず、視聴者の反応に合わせて台本を書き換えたりもしていたため、一貫した役作りができずに苦労したようです。
現在はだいぶ改善され、映画俳優がドラマに出演することも増えてきました。
映画とドラマの境界線が徐々になくなっているようですね。
ソンガンホの家族について
同僚の演劇女優だったファン・チャンスクとは無名時代に結婚しました。
のちにインタビューで、
「当時はデートもろくに行けず、新婚旅行すら行かなかった。」
と振り返っています。
2人は7年の交際期間をへて生活が苦しいなか1995年11月に結婚式を挙げることとなります。
1996年7月には第一子長男、のちに長女も誕生し、4人家族となりました。
90年代後半から徐々に人気が出てきた時には離婚説なども上がりましたが、実際にその様な事は全くなかった様です。
彼はインタビューで自分自身の家庭についてこう語っています。
「私は本当に息子に手を上げた事は一回もありません。教育上必要だと思ったことすらありません。かといって子煩悩な父親でもありません。これは私が慶尚道の男子特有のぶっきらぼうな性格であるためなのかもしれません。」
とコメントしています。
いい意味で大スターらしくない家庭的な面を持ち合わせている様です。
ソンガンホの息子も有名人?
父と息子
https://m.sports.naver.com/
1996年生まれの長男ソン・ジュンピョンは2012年サッカーのU-16の代表に選ばれ、サッカー選手として活躍。
2017年には水原三星ブルーウィングスに入団しますが、2019年のシーズン終了後に負傷を理由に引退しました。
その後の職業は不明です。
息子さんは2umpaeng_というアカウントでインスタを開設しており、お父さんとの2ショットがたびたび投稿され、そのつど話題になっていました。
そして特に大ヒット映画「タクシー運転手」のお父さんのポスターとの2ショットは映画のヒットもあいまって芸能ニュースでも取り上げられるほど注目されていたんですが・・・。
息子のインスタグラム騒動とは?
ソンガンホ主演映画「麻薬王」とEXOディオ主演映画「スイングキッズ」は2018年12月19日に同時公開されました。
「麻薬王」によくないレビューが書かれたのをみて、息子さんは一部のEXOファンがわざと父の映画の評価を下げようとしたと思い、自身のインスタに
「EXOのファンのみなさん、悪いコメントはほどほどにね」
と書いたことで炎上!
その後、騒動が大きくなりご自身も”軽率だった、EXOのファンの方がたに心からお詫びする”という旨の謝罪文を掲載。
父ソンガンホもマスコミインタビューで
「息子が間違った情報を聞いて軽率に書き込みました。心から謝罪しましたが、EXOのファンの方々だけでなく、映画ファンやアジアのファンのみなさんへも改めて謝罪申し上げます」Kstyle
と公式に謝罪しました。
こういった経緯からか、2019年1月息子さんはインスタグラムをやめてしまったようです。
(現在はインスタもやってるようなのですが一般人なのでプロフィールに取り上げられていません)
最後に
メディアへの露出が少ないため、崇高なイメージがありますね。
日本でも知名度が高く、出演映画はどれも面白いヒット作品ですので、韓流入門のきっかけにいかがでしょうか?
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