スノーピアサー【映画】は意味不明?キャスト・評価・解説・考察!

ポンジュノ監督映画スノーピアサー

「パラサイト 半地下の家族」でアカデミー賞4冠達成したポン・ジュノ監督作品!

フランスのグラフィックノベルを原作とした初の英語作品。韓国での観客動員数は約935万人という大ヒットSFアクション・スリラー。

キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

スノーピアサー【映画】キャスト一覧

2013年8月1日韓国にて公開
(日本公開日2014年2月7日)

上映時間:125分

観客動員数:約935万人

監督:ポン・ジュノ
「殺人の追憶」
「グエムル漢江の怪物」
「オクジャ」など

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脚本:ポン・ジュノ、ケリー・マスターソン

【カーティス役】クリス・エヴァンス
革命のリーダー。

【ナムグン・ミンス役】ソン・ガンホ
列車のセキュリティをプログラムしたエンジニア。

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【ヨナ役】コ・アソン
ミンスの娘。

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【エドガー役】ジェイミー・ベル
カーティスの右腕。

【ギリアム役】ジョン・ハート
最後尾車両の人々にとっての精神的支柱。

【メイソン役】ティルダ・スウィントン
総理。ウィルフォードの右腕。

【ウィルフォード役】エド・ハリス
ウィルフォード産業代表でスノーピアサーの創造主。

「パラサイト半地下の家族」でアカデミー賞4冠、カンヌ国際映画祭パルムドールなどを獲得し世界を席巻しているポン・ジュノ監督が世界的有名俳優を多数起用して作り上げた大作で、韓国=アメリカ=フランス合作による監督初の英語作品です。

フランスのコミック『LE TRANSPERCENEIGE』を映画化したもので、プロデューサーを「オールドボーイ」や「お嬢さん」などで世界的に知られるパク・チャヌク氏が手掛けています!

本作は、第50回百想芸術大賞でソン・ガンホが大賞を受賞した他、監督賞も受賞しています。

ちなみに2020年春にはテレビシリーズ版が放送される事が決定していて、ポン・ジュノ、パク・チャヌク両監督が制作に関わりました。

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スノーピアサー【映画】あらすじ

2031年。

世界の陸地は雪と氷に覆われ、生物は死に絶えていました。

生き残ったわずかな人々はウィルフォード産業が開発した永久機関によって走り続けている列車”スノーピアサー”の内部で暮らしていました。

しかし列車の内部は車両によって富裕層と貧困層とが分けられていて、最後尾車両で暮らす貧困層は奴隷のような扱いを受けていました。

そんな中、貧困層のカーティスが前方車両に暮らす支配階級に立ち向かうため仲間たちと共に反乱を企てます。

そして、拘束されていたエンジニアのミンス(ソンガンホ)の助けを借りて先頭車両を目指すのですが・・・。

きむとま
本作は、走り続ける列車の中を舞台としたワンシチュエーションドラマ!

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スノーピアサー【映画】みどころ

走る列車の中を舞台としたアクション映画というのはこれまでにも多く見られ、韓国でも「新感染ファイナル・エクスプレス」という大ヒット映画がありますが、本作はスノーピアサーという列車の中に生き残った人々が暮らしているという斬新な設定のSF映画となっています。

車両ごとに貧富の差があり、先頭車両に近づきほど豪華になっていくという設定があり、主人公は最後尾車両から先頭を目指し仲間たちと共に突き進んでいきます。

スノーピアサーはウィルフォードが開発した永久機関により1年をかけて地球を一周していて、雪と氷に覆われて死滅した世界の中を走り続けています。

基本は列車内部の反乱がメインとなるのですが、列車が何らかのハプニングで停まってしまうと中の人々は死んでしまうおそれもあり、ただ単に列車を占領するのではなく列車を破壊したり停める事がないようにしなければならないという制約が両陣営にあり、それが本作の面白いところとなります。

そして列車内には世界の縮図のような格差社会があるため、悪人を倒せば終わりのアクション映画とは一味違った内容になっています。

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スノーピアサー【映画】感想と評価・評判

世界の映画祭で有名であったポン・ジュノ監督が世界進出した作品であり、映画ファンでなくとも知っている有名俳優が多数キャスティングされているということで注目していた作品でしたが、私としてはイマイチな作品でした。

スケール感やキャストの豪華さなど、これを韓国で成立させるのは難しいとは思いますし、これまでの作品と比べると世界向けの作品だとは思うんですが、ポン・ジュノが監督する必要性があったのかは微妙なところ。

次作の「オクジャ」を撮るためには本作で世界進出している必要があったとはいえますが、これまでの監督作品の中では一番ユーモアに欠けていますし、登場人物にも感情移入出来なかった作品ですね。

世界観などは好きですし面白いところもあるんですが、もっとお金のかかった超大作と比べるとやはり地味な印象でした。

列車内のヒエラルキーなどからはポン・ジュノらしさを感じられますが、他の監督作品と比べるとあまり個性が活かされていなかったように思います。

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スノーピアサーは意味不明?解説・考察

本作はフランスのグラフィックノベルが原作ということもあって、これまでのポン・ジュノ作品とはかなり毛色違う作品となっていました。

これまでに「グエムル~」や「オクジャ」などSF設定のある作品も手掛けているものの、あくまでもアクセント程度で使っていただけでメインは家族のドラマや社会問題だったんですが、本作はアメリカ資本が入っていることもあってかポン・ジュノらしさが失われていたように思います。

監督お得意の格差社会をSFの中で描いたり、それが列車の中という閉鎖空間なのは面白いのですが、温暖化対策の末に地球が氷河期になってしまったというのはよく分かりませんし、そんな中で世界一周出来るレールを引いたりスノーピアサーを開発しり出来るのか?ということや、そんな膨大な金があるなら寒冷化を食い止める方を頑張れよ!という突っ込みどころもあり、(これは原作が問題なんでしょうが・・・)どうしても他のいい部分が薄れてしまいました。

こういったSFの問題点が多いと作品をちゃんと見れないのは事実で、その点を気にしなければ格差社会問題をエンターテイメント作品の中に盛り込んだのは見事ですし、最下層(最後尾車両)の人々が富裕層・支配者層(先頭車両)に対して反乱を起こすというのは「パラサイト~」や「オクジャ」にも共通するところで、それを列車内で表現するのも分かりやすいと思いました。

ただ、監督は原作コミックのこの部分に退かれて映画化を計画したんでしょうけど、これまで以上にSF寄りのこの作品は監督向きではなかったのかもしれません。

まとめ:この作品がポン・ジュノ監督の思った通りに作られたのかどうかは分かりませんが、SF好きからすると突っ込みどころだらけですし、ポン・ジュノ好きからすればメッセージが露骨過ぎて個性が活かされていなかったように思います!

最後に

世界観の粗やアクションシーンの驚きの無さが目立った本作でしたが、世界進出作品であるということやキャストの豪華さから韓国では大ヒットした作品です。

2020年にはアメリカでドラマ化、しかもシーズン2も決定しているようなので、そちらでは本作の良い部分を活かしつつ問題点が改善されることを期待したいですね!

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