女優コンヒョジンは1980年生まれで、2023年時点で43歳。
出演作をすべてヒットに導く、視聴率女王であり演技派としても有名です。
顔は決して美人ではありません!(すみません!)
かわいくない、ブスなんていう意見もありますね。
しかし韓国では「コンブリー(コン・ヒョジン+ラブリー)」という言葉があるくらい不思議と人を魅了する力があり、作品を見ると好きになると言われています。
コンヒョジンの出演作でおすすめ作品を紹介します。
乾パン先生とこんぺいとう(2005年)
韓国版「ごくせん」とも呼ばれた学園ドラマで、そこに恋愛要素を加えたのが本作。このドラマで元問題児の先生役を演じているのがコン・ヒョジンで、超問題児の生徒役を演じているのがコン・ユです。
日本と同様に韓国でも人気のジャンルとなる学園ドラマですが、男装女子が主人公のものや、財閥の御曹司たち囲まれた逆ハーレムものといった複数のイケメンからモテるヒロインの話が多い中、このドラマは正統派の学園ドラマに先生と生徒の恋愛を盛り込んだものとなっています。
学園ドラマには、恋愛ドラマを始め、青春ドラマ、スポ魂、いじめ問題、先生と生徒の対立、親と生徒の問題など色々な要素を学校というワンシチュエーションで描くことが出来る便利なジャンルです。作品によって毛色も方向性も変わってきますが、誰かの成長ドラマであることは同様だと思います。
本作は「ごくせん」と比べられますが、現代の水戸黄門のような先生が悪人から生徒を守るといったお決まりの要素はこの作品にはなく、最初は未熟だった先生が問題児を相手にするのを通してお互いに成長していくドラマなんです。
パスタ~恋が出来るまで~(2010年)
イ・ソンギュンと共演したレストランを舞台に繰り広げられるラブコメディ。本作大成功により、コン・ヒョジンがラブコメの女王と呼ばれるようになりました。
ドラマの人気ジャンルには「学園ドラマ」「刑事ドラマ」「家族ドラマ」「医療ドラマ」などがありますが、その中で「料理ドラマ」に属し更にその中でもラブコメに特化した傑作が本作です。
まだブレイク前だったチェ・ジニョクやノ・ミヌ、本作が俳優デビュー作となるアレックスなどが出演しているのも注目で、想像以上の人気から当初16話予定だったものが20話に増やされたほどでした。
イタリアンレストランを舞台に新しく来たシェフと、ヒロインの対立を描きながら、当初は厨房に女はいらないと言っていたシェフの考えを変えさせることになるヒロインの頑張りを描いた成長ドラマでもあります。
「王様のレストラン」や「味いちもんめ」のようにスタッフ間の争いや料理人としての成長も描いた非常に日本的な作品で、そこにラブコメ要素も加えたのがこのドラマだと言えるでしょう。
コン・ヒョジン演じるヒロインは、圧倒的男性社会である料理人の世界で、仕事熱心で頑張り屋の一面を見せ想像以上に魅力的ですし、レストランというシチュエーションだけを借りたラブコメではないのもポイント。
きちんとした料理ドラマでありながら、時折挟まれるラブコメがとても印象的に映るからです。
最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~(2011年)
チャ・スンウォンとコン・ヒョジンが初共演した作品で、人気脚本家ホン姉妹作品で最高視聴率を記録したラブコメディ。
ホン姉妹は「主君の太陽」でもコン・ヒョジンとタッグを組んでいて、その相性は抜群で”コンブリー(コン・ヒョジン+ラブリー)”を見事に発揮させてくれます。
コン・ヒョジンは本作で元アイドルグループメンバーで今は売れないタレントを演じていて、芸能界とヒロインの家族を描いたドラマでもあります。
そして何と言っても大スタートッコ・ジンを演じたチャ・スンウォンの魅力満載の作品でもあるのです。これまでどちらかというとシリアスな役柄のイメージが強かった彼が、大スターでありながら落ちぶれたヒロインに恋する様をコミカルに演じているのが非常に好評で、ドラマ自体は格差恋愛やライバルも登場する定番なドタバタコメディなのにちゃんと泣きどころもある大傑作です!
主君の太陽(2013年)
ソ・ジソプ、ソ・イングクという大人気俳優二人と共演したロマンティック・ホラー・コメディです。
このドラマは「華麗なる遺産」から「青い海の伝説」などの大ヒット作を生んだチン・ヒョク監督とホン姉妹がタッグを組んだ作品で、作中に登場するセリフが流行したり、造語も生まれたりするほどのブームを巻き起こした作品でもあります。
特に近年多くみられる「幽霊系ドラマ」の中でも記念碑的作品で、幽霊が見えるというホラーテイストのものを、殺人事件解決やその幽霊の謎に迫るサスペンスに使わず、「幽霊の悩みを叶えて成仏させる」ということに利用した画期的なものです。
そこに幽霊が成仏していく際の感動の展開も加わり、幽霊が見えるヒロインと出会ったことで冷酷だった社長が変わっていくのも単純なラブコメにはない面白さがあります。
それをクールなイメージだったソ・ジソプがコミカルに演じているのも魅力的で、この作品によって新たなファン層を獲得しました。この2人を支えるソ・イングクとキム・ユリも魅力的。
大丈夫、愛だ(2014年)
このドラマはチョ・インソンとコン・ヒョジン共演のヒーリング・ラブコメディ。同年には「星から来たあなた」という大ヒット作があり、本作は視聴率こそ及びませんが評価の面では対をなすほどの作品だと思います。
”心の病”という難しいテーマを扱いながら、ラブコメディでもあるというのは斬新ですし、メインキャストがシェアハウスに集まって暮らしているのもこれまでに見ないものでした。
その上、その家には精神科医と患者が同居してて、一切暗いムードなくむしろコミカルに共同生活を送っているというのも面白いところです。この作品では患者を病人として扱っていなく、日常生活を送る多くの人が色んな悩みや傷を抱えていて、特に珍しいことでもないんだということが自然に描かれています。
ラブコメでもあるので主人公たちのイチャイチャラブラブなシーンもありつつ、他にも数組のカップルが出来たりと決して難しい話を重いムードでするドラマではありません。
医者と患者の間に壁がないのも見ていて面白いのですが、医者の側にもトラウマや悩み事があり、それが患者と過ごすことで癒されて行くというのも非常に感動的です。
他に類似作品を探すのが難しい独自性あふれる作品ですし、演技・脚本・演出の三拍子が揃った傑作ドラマです。
プロデューサー(2015年)
大ヒットドラマ「星から来たあなた」の脚本家パク・ジウンによるテレビ局を舞台としたラブコメディ。
チャ・テヒョン×コン・ヒョジン×キム・スヒョン×IUという豪華なメンツも話題となり、テレビ局や芸能界を描いていることもあり多くの有名人が実名で登場するのにも注目が集まりました。
このドラマにはとびっきりお金持ちのイケメンや、多くの男たちから言い寄られる美人も登場しません。厳しいTV業界の中で必死に生き抜く人々と、これからの行く末に悩むアイドルが恋に仕事に悩む物語です。
当初はメインの4人の誰にも好感が持てず、この後どう展開していくのかが心配になるほどだったんですが、それぞれの別の一面が見えたり話が進んでいくごとに成長していく姿を見ていると、登場人物たちにどんどん魅了されていく私がいました。
特に主人公スンチャンの成長は著しく、最初があまりにもイライラさせられたのもあり、ダメな生徒を見守る先生のような気分にすらなりました。
このドラマはテレビ業界の裏側を描きながら、笑いや人間ドラマ、そして恋愛を描いた作品でもあります。
登場人物同士のやり取りはコミカルな反面、恋愛に関しては純愛とも呼べるものですし、ただ単にテレビの裏側見せます!的なモノではなく、しっかりとした成長ドラマでもありました。
嫉妬の化身(2016年)
コン・ヒョジンがチョ・ジョンソク、コ・ギョンピョというイケメン二人に迫られる最高のラブコメディです。
本作の脚本を手掛けているのは「パスタ~恋が出来るまで~」でもコン・ヒョジンとタッグを組んだソ・スクヒャン脚本家。
このドラマのタイトルだけ見ると嫉妬の炎に燃えるドロドロのメロドラマのように思えるかもしれませんが、最初はヒロインから言い寄られていた男性が、そのヒロインが他の男と仲良くしているのを見て嫉妬心に火が付き、追われる立場から追う立場に変わっていく様を非常にコミカルに描いたものです。
そして、立場的にも圧倒的に下だったヒロインがイケメン二人に迫られ、その親友同士である二人が嫉妬しあうというのも斬新でした。
そこに更に、チョ・ジョンソク演じるファシンの家族問題や、亡くなった兄の元嫁二人が職場の上司だったりという設定も面白く、その上司二人の犬猿の仲やイケメンシェフを巡って恋のバトルを繰り広げたりと、周辺の登場人物たちもコミカルかつ丁寧に描かれいてるのもこのドラマの素晴らしいところ。
ぜひ作品選びの参考にしてくださいね!