ソン・イェジン&ヒョンビン主演、ヒットメーカー パク・ジウン脚本家による大作ラブロマンス!
「トッケビ」を抜いて歴代tvNドラマ最高視聴率21.7%を記録した話題作です。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
愛の不時着【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全16話
平均視聴率:12.14%
最高視聴率:21.7%
瞬間最高視聴率:24.1%
放送年度2019年12月から韓国で放送(tvN)
演出:イ・ジョンヒョ
「グッドワイフ~彼女の決断~」
「ライフ・オン・マーズ」
「ロマンスは別冊付録」など
脚本:パク・ジウン
「星から来たあなた」
「プロデューサー」
「青い海の伝説」など
【ユン・セリ役】ソン・イェジン
財閥クイーンズグループの跡取り娘。セリーズチョイス社長。事故により北朝鮮に迷い混む。
【リ・ジョンヒョク役】ヒョンビン
北朝鮮軍大尉。セリを匿う。
【ソ・ダン役】ソ・ジヘ
軍人と社長の両親を持つチェリスト。ジョンヒョクの婚約者。
【ク・スンジュン役】キム・ジョンヒョン
韓国で横領罪を犯して北朝鮮に逃れてきた詐欺師。
【チョ・チョルガン役】オ・マンソク
北朝鮮軍少佐。ジョンヒョクと対立。
【チョン・マンボク役】キム・ヨンミン
【ピョ・チス役】ヤン・ギョンウォン
【パク・グァンボム役】イ・シニョン
【キム・ジュモク役】ユ・スビン
【クム・ウンドン役】タン・ジュンサン
本作は、数多くのヒット作を産み出してきたケーブルテレビtvNによる大ヒット作です。2016-2017年放送のドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」が打ち立てた最高視聴率20.5%を抜いて同局ドラマ歴代1位となりました。
これまで2度にわたり熱愛説が流れたヒョンビンさんとソン・イェジンさんが、映画「ザ・ネゴシエーション」(2018)に続いて再び共演するということで放送開始前から話題を集めることになった作品でもあります。
演出は優れた海外ドラマを見事にリメイクしてきたイ・ジョンヒョ監督、脚本はこれまでに数数の大ヒット作を生み出してきたパク・ジウン脚本家が手掛けています。
主演のソン・イェジンさんは財閥の後継者に指名された矢先、事故により突然北朝鮮で身分を隠して暮らすことになるヒロインを演じ、ヒョンビンさんはそんなヒロインを助ける北朝鮮の将校を演じています。
本作は脇役勢も個性的で、キム・ヨンミン、キム・ジョンナン、キム・ソニョン、チャン・ソヨン、チャ・チョンファ、チョン・グクファン、チョン・エリ、ナム・ギョンウブ、コ・ギュピルさんなど、数多くのベテラン&若手俳優が出演しています。
そのほか
ジョンヒョクの兄役でハ・ソクジン
アイドル役でチョン・ギョンホ
タクシー運転者役でパク・ソンウン
工作員役でキム・スヒョン
本人役でチェ・ジウ
映画「パラサイト」出演の二人がソ・ダンの両親役で再共演!
ソ・ダンの母役チャンヘジン
ソ・ダンの父役パクミョンフン
など、とても豪華な特別出演陣も話題となりました!
本作のOST には、「IU/心を差し上げます」をはじめ、「CRUSH/Let Us Go」「ペク・イェリン/再び、私はここへ」「gugudan キム・セジョン/私のすべての日」「Davichi/夕焼け」など豪華メンバーが多数参加しています。
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愛の不時着【韓国ドラマ】あらすじ
韓国の財閥クイーンズグループの末娘であるユン・セリ(ソンイェジン)は、家族とは距離を置き自ら立ち上げたファッション系事業セリーズチョイスを成功させていました。
一方でセリの兄弟たちは、なんとかして自分がグループの後継者になるべく画策していたのですが、会長である父親が後継者に指名したのはその場にいないセリだったのです。
その時セリは、新製品をテストを自らすべくパラグライダーのフライトスーツを着て山頂にいました。
部下たちの制止も聞かずにパラグライダーで飛び立ったセリでしたが、その時突然竜巻が起こりそれに巻き込まれてしまいました。
しばらくして気が付くとそこは見知らぬ場所で、パラグライダーが木に引っ掛かりセリは宙吊りになっていたのです。
そこにたまたま現れたイケメンの軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)に助けを求めたセリでしたが、ジョンヒョクからここは韓国ではなく北朝鮮だということを知らされ・・・。
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愛の不時着【韓国ドラマ】みどころ
本作は韓国の財閥女性がパラグライダーでの事故により北朝鮮の地に不時着してしまったことからはじまるドラマです。
ソン・イェジンさん演じるヒロインは、韓国の財閥の末娘でありながらも家族とは距離を置いている人物で、兄弟やその妻たちが後継者を狙い争う中で自らファッション系会社セリーズチョイスを立ち上げ大成功を納めています。
そんな中、財閥の会長である父親から突然後継者に指名されるのですが、その矢先行方不明となってしまいます。
ポイントとなるのは、彼女は無事に元の場所に帰って来て後継者になることが出来るのかということ。
一方、ヒョンビンさんが演じる将校は、元々はピアニストとしてを将来を期待されていたのですが、兄を事故で亡くしたことで軍人となる道を選んだ人物で、一見すると冷淡に見えるものの実は思いやりがあるというキャラクターです。しかし、彼の家族や生い立ちなどに謎な部分も多く、ドラマの進行と共にそれらが明かされていくことになります。
北朝鮮にいながらも破天荒で明るいセリと、クールで堅苦しいジョンヒョクとの恋愛はもちろん、ジョンヒョクの部下たちや現地の人たちとのコミカルなやり取りや、親交を深めていく様なども描かれていて、韓国とは全く違った北朝鮮での暮らしぶりも本作のみどころとなります。このドラマは脇役たちのキャラクターが魅力的なのも特徴なのでその点にも注目して欲しいです。
そして、ジョンヒョクの兄が事故死した真相や、ジョンヒョクと対立するチョ・チョルガンの悪巧みの行方なども重要となる他、セリは北朝鮮から韓国に無事帰国出来るのかといったことや、それによって二人の恋愛はどうなるのかという点も見逃せません!
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愛の不時着【韓国ドラマ】感想・評価
内容を知らずに「愛の不時着」というタイトルを見ただけのイメージでは、昼ドラっぽいなぁとか、愛憎劇なのかなぁといった感想しかなかったんですが、実際にドラマを見てみると北朝鮮を舞台としたコメディ色の強いラブストーリーというものでした。
豪華なキャスト陣や視聴率を塗り替えたなどの華々しさがありながらも、正直タイトルはダサ過ぎますよね!
キャストや内容を知らずにタイトルだけ見るとまず見たいとは思えず、これはかなりなマイナスですね。
このドラマはコメディ要素が強いからいいものの冒頭から突っ込みところが多く、これが「トッケビ」の記録を抜いたというのは正直信じられませんでした。
だいたい、北朝鮮を舞台とするといっても本の少しだけだろうと思っていたのですが、ふたを開けてみるとかなりの割合で描かれていて、これは賛否両論あるんじゃないかと心配したほど。
この点に引っ掛かるかどうかで本作を面白く見れるかどうかは分かれますし、ヒロインを若手の女優さんにした方がラブストーリーとしては盛り上がったのではないでしょうか。ソン・イェジンさんはコメディエンヌとしては抜群だったんですけど、ちょっとオバサンっぽく見えてしまってイマイチグッと来るものがありませんでした。
本作の突っ込みどころを挙げるなら、ファッション系ブランドがスポーツファッションにも参入するからといって、何故パラグライダーなのかは疑問ですし(ヒロインの思い入れがあるにしてもニッチ過ぎるでしょ!)、突然の竜巻に巻き込まれて気付いたら北朝鮮だったという展開も、「オズの魔法使い」なのか異世界転生ものなのかというファンタジックな流れですし、とにかく冒頭から疑問だらけなんです。
北朝鮮での生活が思いのほかユルいのも、見ていて本当に北朝鮮が舞台なのかと疑うほどで、この辺りも気になるところでした。
しかし、北朝鮮が舞台でありながらコメディタッチというのはまさかの展開で、当然シリアスな展開になると予想してた分驚かされました。
ヒロインの破天荒さやそれに振り回される軍人たちとのやりとりは想像以上に面白く、ヒロインが兵士たちの弱味を握って脅したり、ご近所のおばさま方とのやりとりはコントの様でしたし、素晴らしい演技力を発揮して周囲をうまく丸め込んでいく様は爽快さすら感じました!
そして、韓国ドラマお決まりの財閥の後継者争いもあるんですが、これがありきたりな愛憎劇ではなくコミカルさも盛り込まれているので見ていて飽きませんでした。
ですが、後半にヒロインが韓国に帰ってからの展開は明らかに尻すぼみで、その点はかなりのマイナス要因かと思います。
ただ、北朝鮮でのタンとスンジュンのラブストーリーは面白くなり、メインの二人よりもそちらの方に注目してしまうほどでした!それなのに結末は納得がいかないもので・・・これらは撮影の大幅な遅れやキャストの体調不良などによる影響みたいですね。
全てがスムーズに行っていたら、もっとまとまりのある面白い作品になったと思うと残念ですね。。。
最終回は?
ちなみに最終回の結末は、未来への期待を込めたハッピーエンドと呼べるものでした。
これまでの南北問題を扱った様々な作品でも同様のことが描かれていましたが、国家同士では隔たりがあっても人と人の繋がりに国境なんてないんだということを痛感させられました。
まとめ:色々と突っ込みどころはありながらも中盤までの展開はかなり面白く、後半の失速がなければかなりの名作になっていたと思います。
それでも軍人4人組や北朝鮮のおばさま方などの個性的な脇役は非常に面白かったので、コメディドラマとして見ると最高でした!
最後に
本作は高視聴率を叩き出したドラマではありますが、北朝鮮を舞台としそこでロマンチックコメディーを繰り広げたことから、北朝鮮の現実とかけ離れている、あまりに美化され過ぎなどと批判を集めることになった作品でもあります。
北朝鮮の食料問題が深刻といったことや国民統制が厳しいという認識が一般的な中で、韓国ドラマらしい展開や設定を盛り込むのには確かに違和感がありましたが、その点を気にしなければ視聴率に見合うだけのエンタメ作品になっていたと思います!
あくまでも架空の物語だとして楽しめば高い評価も納得出来ます。