「応答せよ」シリーズ第三弾。これまでのシリーズの記録を塗り替え、韓国ケーブルチャンネル視聴率歴代1位や中国での再生回数も2億回を突破するなどアジア各国でも人気を博したドラマです。
その年を代表するドラマとして、百想芸術大賞他多数受賞するなど社会現象を巻き起こしました。
「恋のスケッチ」と邦題に入っていることで日本では伝わりにくいのでは?
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
応答せよ1988キャスト一覧
韓国放送時全20話
BS放送時全42話
放送年度(2015年11月から韓国で放送)
最高視聴率 18.8%
監督:シン・ウォンホ
脚本:イ・ウジョン
【ソン・ドクソン役】ヘリ(Girl’s Day)
【チェ・テク役】パク・ボゴム
【キム・ソヌ役】コ・ギョンピョ
【キム・ジョンファン役】リュ・ジュンヨル
【キム・ジョンボン役】アン・ジェホン
【ソン・ボラ役】リュ・ヘヨン
【リュ・ドンリョン役】イ・ドンフィ
【ソン・ノウル役】チェ・ソンウォン
【ソン・ドンイル役】ソン・ドンイル
【チェ・ムソン役】チェ・ムソン
【イ・イルファ役】イ・イルファ
【イ・スギョン役】イ・スギョン
【チャン・ミオク役】イ・ミンジ
キャスト死亡とは?
「応答せよ1988」と検索するとキャスト死亡、という関連ワードが出て来ます。
パクボゴム演じたテクの未来の姿を務めたキムジュヒョクは2017年10月30日に交通事故でお亡くなりになりました。
このドラマ放送終了から約2年後のことでした。
応答せよ1988 OST情報
そして、「応答せよ」シリーズと言えば音楽が素晴らしいことでも知られており、今回も名曲ぞろい。ただ、曲が良ければいいかというとそうではなく、ドラマの映像やテイストに合っているかどうかが重要です。
じゃあ、このドラマの中で印象に残る曲は・・・個人的No.1はバンドHyukoh(ヒョゴ)のボーカル・オヒョクがカバーした「少女」。このドラマの恋愛シーンで流れる印象的な曲です。オリジナルは知りませんでしたが、有名曲みたいですね。元々ヒョゴが好きなのもありますが、聴くたびに涙が出そうなほどです。
そして、そしてもう1曲紹介します。イ・ジョクカバーによる「心配しないで、君」です。こちらもバラード曲で、家族の感動的なシーンを印象的にした1曲です。
応答せよ1988 あらすじ
1988年、韓国で初めてオリンピックが開催されるこの年は、国中がお祭り気分で活気に溢れていた。学校の成績は999番、勉強よりもオシャレに興味津々の高校2年生ドクソン(ヘリ)は、両親と姉、弟の5人家族。姉ボラ(リュ・ヘヨン)とは犬猿の仲でささいなことですぐに取っ組み合いになるものの、勝つのはいつも、ボラだった。兄弟のように育った近所に住む幼なじみは、サッカー好きのジョンファン(リュ・ジュンヨル)、優等生のソヌ(コ・ギョンピョ)、そして天才囲碁棋士のテク(パク・ボゴム)。
ある日、ドクソンは友人から「ソヌはいつもドクソンのことを見ている」と言われ、急にソヌのことを意識し始める。だがソヌが想いを寄せていたのは、ドクソンの姉ボラだった。それを知ったドクソンは一気に失恋。そんなドクソンの姿を見ていたジョンファンは、なぜかドクソンのことが気になっていた。
さらにテクも、ドクソンのことが好きだと男性陣の前で宣言!そうとは知らずドクソンは、テクの食事の世話をするため囲碁の中国遠征に同行することに…。 http://www.bs11.jp/drama/koi-sketch-1988/
応答せよ1988 みどころ
応答せよ1997、1994と比べると、家族愛に比重が置かれた作品だと思います。
1988年という時代設定と、この家族愛というテーマがあったので、これまでのシリーズより多くの視聴者を引き付けたんじゃないでしょうか。
「サザエさん」の町内じゃないですけど、そういう懐かしい匂いのする横町を舞台とした幼馴染たちとその家族の物語です。
これまでのシリーズと同様に1988年と、2015年という二つの時代の話が展開されるのですが、今作はこれまでとは違い2015年は別の役者さんが演じているのも特徴です。
たしかに、27年も空くと流石に同じ役者が演じるのは難しいかもしれませんね。
そのため、ヒロインと旦那さんらしき人が顔出しで登場しても、それが誰が大人になった姿なのか視聴者にはわからないという仕掛けとなっているのです。
恋愛要素は勿論あるのですが、主要キャストがご近所さんで幼馴染な為なかなか進展するような事はなく、物語が進むとともに女として意識していく様子が、見ていてこそばゆいようなムズムズするものがあります。
これまでのシリーズ中一番純情さが際立った恋愛が描かれている作品となっています。
そんな純愛のパートも重要ですが、このドラマの芯をなすのは「家族愛」でしょう。
シリーズでお馴染みのソン・ドンイル&イ・イルファはドクソンの両親役で、他の幼馴染たちの親や兄弟も登場し主要人物が多いのもこれまでとは違うところ。
子供たちの日常に加え、親たちの日常も描くことで、視聴者は横町を覗き見てる感じになり、朝になって町民たちがゾロゾロと道端に出てくるお馴染みのシーンが印象的です。
ある一家が困れば皆で助けたり、子供たちも皆で育てる雰囲気がある町が、非常にノスタルジックでもあり今は亡きこの風景に悲しくもなるそんなドラマです。
一癖も二癖もある親たちや、ドクソンの恐ろしい姉に、おバカなジョンボンにドクソンの同級生など強烈なキャラクターが多く、それぞれのキャラクターにきちんとスポット当てた話も魅力的で、20話と言わずいつまでもこの町の日常を見ていたくなるような愛着がわいてきます。
応答せよ1988 感想と評価・評判
遂に見終わりました‼︎
『恋のスケッチ〰応答せよ1988〰』全42話✨✨長かった〰wwだけど、話盛りだくさんで楽しかった😊色んな話がどんどん展開していって面白かった♪もっと続きが見たいくらいでした😆パクボゴムというかわいいメンズも発見出来て良かったですw pic.twitter.com/Ngv9c6kNBC— NATSUじゅにょ (@B2ST12190903) 2018年5月25日
日本でのタイトル「恋のスケッチ~」これは、ドラマのイメージを明らかに邪魔している。確かに、恋愛ドラマであり、キュンキュンするようなシーンも沢山あるがメインは家族の日常をとらえた物語。パク・ボゴムなどの人気スターが誕生したので、そこを押したいのは分かりますが本来の魅力を薄めるようなタイトルにしないでほしかった。
まとめ:これは主人公たちの暮らす町の日常を描いた物語。日常の中には、泣いたり、笑ったり、怒ったり、悩んだり、恋したりとすべてのものが詰まっています。この物語は登場人物皆が主人公ともいえる、すべての人にスポットが当たった人生を描いたドラマなのです。
恋のスケッチ、邦題がダサい
まず、日本用のタイトル「恋のスケッチ~」は完全に失敗タイトルだと思います。
たしかに初恋の純情や、悲しみを描いたドラマではありますが、一番重要なのは家族愛だったり日常であり、純愛ラブストーリーだけの物語ではないから。
ヒロインの将来の旦那さんを探すのも軸の一つですし、それ以外の恋物語も存在しますが、あくまで日々の暮らしを面白おかしく時に涙するのが醍醐味のドラマだと思っています。
何気ない日常こそが大切であり、もう取り戻せない日常がこのドラマの中に確かにある、そんな郷愁にも似た感情が生まれてくる作品でもあります。ドラマを見終わった後には、実際にはないはずのこの町がなくなってしまう喪失感にも襲われた作品でした。
ドラマのタイトルは普通に「応答せよ1988」で良かったのでは?