チョン・ウヒ、キム・ドンウク、共感力ゼロの天才詐欺師と共感しすぎる弁護士が10年前の事件の真相とその裏にいる悪に挑むエンタメ復讐劇!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
有益な詐欺【韓国ドラマ】キャスト一覧
全16話
放送期間:2023年5月29日〜7月18日まで韓国tvNで放送
演出:イ・スヒョン「その男の記憶法(共同演出)」「昼と夜(共同)」「流れ星」など
脚本:ハン・ウジュ
【イ・ロウム役】チョン・ウヒ
IQ180の詐欺師。
【ハン・ムヨン役】キム・ドンウク
ロウムの弁護士。
【コ・ヨハン役】ユン・バク
ロウム担当の保護観察官。
【モ・ジェイン役】パク・ソジン
精神科医。ムヨンの主治医。
【チョン・ダジョン役】イ・ヨン
漫画喫茶を経営するハッカー。
【ナサ(ナ・スホ)役】ユ・ヒジェ
ナサ・カーセンター運営。
【リンゴ役】ホン・スンボム
便利屋。
【リュ・ジェヒョク役】チェ・ヨンジュン
検事。ムヨンの先輩。
【ウ・ヨンギ役】ユン・ビョンヒ
記者。
【チャン・ギョンジャ役】イ・テラン
ナビスウェルビーイング代表。
【イ・ジェイ役】キム・テフン
ナビスウェルビーイング警護室長。
ドラマ「その男の記憶法」つながりでムン・ガヨンが特別出演しています!
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有益な詐欺【韓国ドラマ】あらすじ
幼少期に天才少女として有名だったイ・ロウム(チョンウヒ)は、今から10年前に両親を殺害した犯人として刑務所に入れられていた。
しかし、その事件の真犯人が別にいたことが発覚し、世間からは不審がられながらも刑務所から出所することに。
そんな彼女の弁護士となったのが、事件の真犯人の弁護を担当したハン・ムヨン(キムドンウク)だった。
同調性と共感傾向が高すぎるせいで精神科医にかかっていたムヨンは、ロウムのことを不審に思いながらも彼女の復讐計画に協力することになる。
果たしてロウムの両親が殺害された10年前の事件の真相とは?
そして、ロウムら元赤目キッズたちを生み出した奨学財団赤目とはどんな団体なのか!?
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有益な詐欺【韓国ドラマ】感想・評価
ドラマで見るチョン・ウヒの最適解!
後半から韓国ドラマでよく見る展開になったのは残念でしたが、キャラ設定や序盤の展開は面白く、チョン・ウヒ演じるロウムのキャラクターも非常に魅力的でした!
冒頭から暗い展開が続き、韓国の法制度の問題を描いた作品なのか?と思っていると、両親殺しの容疑で収監されていた主人公ロウムの怖さや天才詐欺師ぶりが披露されていくという驚きの展開となりました。
果たしてロウムは本当に無実なのか?
では刑務所内で見せた狂気の理由とは?
という謎が散りばめられ、本性を隠した悪女なのか、それとも何者かに濡れ衣を着せられた被害者なのか分からないところからはじまります。
かつての天才少女に何があったのか?
彼女が両親を殺し放火までするわけが無い!なんて最初は思うのですが、刑務所を出るなり犯罪スレスレ(?)な方法でアッサリと大金を稼ぐ様を見ると、別に真犯人が現れたと言われても彼女に対する疑惑は拭えず、もしかして恐ろしい怪物を野に解き放ってしまったのでは!?という気さえ起きてきます。
この冒頭の展開が上手いですよね!!
特にチョン・ウヒの存在感が抜群で、詐欺師という役柄もあって様々なキャラクターを見れるのも彼女の演技力の高さがあってこそでした。
「恋愛体質〜30歳になれば大丈夫」で見せたようなある意味普通のラブコメヒロインも新鮮で良かったですが、やはり本作のような影があるクセの強いキャラでこそ彼女の魅力が発揮されますよね。
そんな白か黒か分からないグレーな彼女に何故が共感するのが弁護士のムヨンです。
二人が子供の頃に会っているとか、何か悪縁があるというのはありきたりでしたが、共感し過ぎる弁護士というキャラクターは新鮮でしたし、終始ふざけているのか真剣なのか分かりにくいヨハンとのやり取りも面白いものでした。
ただ、2番手としてはヨハンがあまり目立っていなかったのは残念なところ。
そして悲しい境遇にある赤目キッズたちの存在も本作には欠かせないもので、優秀な子供たちを集めて酷いことをしていたという設定は特別珍しいものではなかったですが、生き残った子どもたちが協力して財団と関係者たちに復讐していくという展開は面白く、徐々に仲間が増えていく展開もエンタメ的で好みでした。
とはいえ、韓国ドラマにありがちな話がとっ散らかるというマイナス要素もあり、中だるみするくらいなら無理に16話にするのではなく12話程度で収めたほうがまとまりがあったかもしれません。
そして、事件の背後に大きな組織(財閥や団体といったもの)があったという展開や、組織の闇を隠すための殺人事件だったというのもありきたりで、犯罪の内容もかなり暗いものでした。
ただ詐欺により復讐していく展開は爽快ですし、個性的なキャラクターたちの存在もあって復讐劇なのにブラックコメディとして楽しめました!
特にチョン・ウヒの七変化ぶりがとても魅力的でしたね!
ただ前半と比べると後半はありきたりで、中だるみするくらいならもう少しコンパクトにまとめても良かったかもしれません。
最後に
前半はとても好みだけど中盤以降はありきたりという内容でしたが、キャラクターが魅力的だったので総合的には見やすくてオススメしたいものでした。
天才ハッカーやエンジニアが仲間として活躍するというのはありきたりだしリアルとはいえませんが、エンタメとして楽しむならこれが正解ですかね!