韓国で「脇役の名品」と言われる、俳優キムウォネ。
NANTA他有名ミュージカルで活躍してきた演劇俳優出身らしいキレキレの演技力と独特な存在感でたくさんのドラマや映画でひっぱりだこに。
キムウォネさんのプロフィール、2017年の人気ドラマ「力の強い女トボンスン」出演時の「歯」のエピソードや、結婚しているの?など調べてみました。
(トップ画像https://entertain.naver.comより)
キムウォネのプロフィール
名前 김원해 キムウォネ
生年月日1969年5月21日
身長 174cm
体重 63kg
家族 :妻、娘二人
ソウル芸大卒業後、1991年ミュージカル「世間知らずたち」でデビュー。
NANTA(セリフの一切ない打楽器の舞台)歴10年でアメリカのブロードウェイ出演の経験もあります。(活動期間:1997年28歳~2006年37歳)
その後も演劇を続けていましたが、2008年満39歳で俳優をやめてしまいます。
当時を振り返り
「39まで一生懸命演技してきたのに、手元に何も残らなかった。すべてがむなしく感じられた」
そして海苔巻き屋をオープン。実業家としての道を歩み始めましたがこれまで演劇しかやってこなかった人が商売で成功するのは簡単ではありません。
全財産をはたいて開業した店でしたが、1年もたたずして閉店。
そして再び演劇の道に戻り、2011年からテレビ界に進出。
2011年にバラエティー番組「サタデーナイトライブコリア」で特有のギャグセンスと演技力で有名になります。
2012年頃から映画やドラマでの露出が増え、転機となったのは2014年に出演した映画「鳴梁」と「海賊」で、これらの大ヒットにより、以降おびただしい数のドラマや映画に出演しています。(これまでおおよそ映画は30本、ドラマは40本出演)
2016年に出演したヒットドラマ「シグナル」では、俗っぽく保身的で、裏金をもらう腐敗した一面があるかと思えば、類まれなる情報力で熱烈に捜査する刑事役を好演しました。
2017年人気ドラマ「力の強い女ト・ボンスン」では、コミカルな演技で視聴者の心をつかみ、主人公に派手に殴られるやくざ役と片思いするゲイ役の二役を演じて、人気を博しました。
そして2017年にはSBS演技大賞で、男子助演賞受賞。
さらに同じ時間に放送していたKBSの演技大賞でも助演初候補に。
2018年KBS演技大賞で男子助演賞を受賞しました。
中学生の頃俳優を夢見るも、周りは大反対。
さらにずっと売れない日々を過ごした分、演技賞受賞は、どれだけ彼や彼を支えてきた家族に喜びをもたらしたことでしょう!
キムウォネの無名時代、彼の母親は周りの人から「いつテレビに出るの?」などと言われていたそうで、キムウォネもやっと親に顔向けができたと喜んでいるそうです。
2017年のインタビューでは約50年の人生の中で、ここ2年間が最も忙しい、と語っていました。
NANTAとは?
キムウォネといえばNANTAというほど、NANTAで一時代を築いた人。
1997年から今も20年以上続き、海外でも高く評価される伝統あるミュージカルです。
その初代メンバーとして草創期を築き、現在使われているパンプレットは今も当時のまま。
現在も同じパンフレット
一番右がキムウォネ
2017年10月、NANTA20周年記念イベントが行われました。
初代メンバーが集まり、演出家と共にインタビューに答え、記念公演も開かれました。
動画内8:29~黒いTシャツを着ているのがキムウォネです。
ドラマ内で過去、キムウォネが包丁を使って野菜を刻むシーンなんかがありましたが、あまりに上手なのはこのためです。
↑現在主に映画で活躍するリュスンリョンもNANTA同期メンバー
妻、子供はいる?家族について
キムウォネには奥さんと二人の娘さんがいます。
あるバラエティー番組に出演時、奥様とのユニークな馴れ初めを話していました。
奥さんとは出会ってたった三か月で結婚。しかも出会いは、チャット。
「妻とはチャットで出会った。2週間で結婚しようと思った。だけどその時公演スケジュールが忙しく、三か月後に結婚をした。」
リアルに出会って、お互いに一目ぼれ。
結婚までとんとん拍子すぎるくらいのスピードですが、キムウォネは「実は結婚詐欺だった」などと言い、周囲の笑いを取りました。
結婚式の日取りを決めようと(占いで結婚に良い日を見るため)奥さんの実家を訪ねた時、これまで年下だと思っていた彼女が実は年上だったことが判明。
日取りを決めるのに、干支の話になった時。
「家族は、(妻の)干支は猿さる年だという。俺は戌年なので、実際は妻の方が一歳年上!(驚愕)」。
「チャットで妻が『オッパ~オッパ~』というので、マジで年下だと思っていた」
と、さっそく呼び名を「オッパからチャギヤ(恋人を呼ぶ時の愛称)」へ変更をかけたそうです(笑)
可愛らしい騙し(?)にはあったものの、キムウォネは奥さんにいつも感謝しているそうです。
彼が売れていなかった頃は、家長としての役割をしたのは奥さん。
車のセールスをして家族を養っていたそうですよ。
力の強い女トボンスンの歯はどうなってる?
番組キャプチャーより
2017年ドラマ「力の強い女トボンスン」でトボンスンにぶん殴られ、歯をへし折られるシーンは、傑作。
キムウォネの定評あるコミカルな演技が光りました。
あの「歯」はどなっているの?あるソースによると、「歯抜けに見える入れ歯」を歯の上からかぶせているそうです。
本物の歯に色を塗ったりCGで細工したのではないとの話です。視聴者の中には、
「演技のために歯を抜いたかと思ってた!」という方もいたようです。
演技魂のすごいキムウォネならやりかねないと思ったでしょうか。(笑)
最後に
ずっと売れない時代を過ごしたキムウォネも、今や名脇役。
「その人がいないとドラマや映画が成り立たない」シーンスティーラーです。
そんな彼ですが、あるインタビューで
「(俳優の)チョンウソンみたいな外見(イケメン俳優)じゃなかったからこそ、出来たこと」
とユーモアたっぷりにおちゃらけてみせたそうです。そして真剣な面持ちになり、
「人に認められず、どこか抜けていてぱっとしない人でも、世界の中に十分に溶け込めることを、実例をもって知らせるのがどうも好きみたいだ」
とコメント。キムウォネを初めて知ったのはドラマ「シグナル」。
まさに味のある演技をする俳優さんだと、一気に引き込まれました。
これからもどんな名演技をみせてくれるのでしょうか。次の役柄に注目です!