韓国ドラマでよく見るずんぐりむっくりなおじさん、トッケビのあのおじさん俳優ユンギョンホさんを紹介します。
「梨泰院クラス」「今私たちの学校は」など話題のドラマにも多数出演のシーンスティラーです。
プロフィールと来歴、奥さんや子供はいるのかなどをまとめました。
(トップ画像https://m.post.naver.com/より)
俳優ユンギョンホのプロフィール
ユン・ギョンホ 윤경호
1980年7月5日生まれ
ソウル市出身
180㎝
A型
又石大學校演劇学
高校生の時、お母さんが事故で亡くなり、お父さんとトンセン(弟か妹)と3人で暮らしてきました。
子供のころから演劇に魅了され、大学は演劇学科に進学。
何とか早くデビューしたくて除隊後すぐにオーディションを受け2002年「野人時代」でエキストラ出演する機会を得ました。
この時、まだこの実力ではだめだ、と悟り劇団に戻ったとか。
そして社会人演劇団、企業演劇団など演技に関するものはすべて首を突っ込み、何でもやりたいと思いました。
ある映画監督がいる映画会社に何度も行ってキャスティングしてほしいとお願いしますが、何度も拒絶された末に撮影スタッフとして受け入れてもらったことも。
「君は演技には向かないよ」と言われることもしばしばで、さらに父からも
「おまえは演技が上手いと勘違いしているようだ。かっこよくもないし、お金もないから技術を身に着けろ」
と父親の建設現場で働くように勧められます。
しかし本人は少し働いてはその給料で演劇舞台を観に通いました。
どんなに反対しても演技への情熱は薄れることもない息子に対して、
「それほど好きなら家には帰ってくるな。その代わり大学路(演劇の街)で耐えてみろ」
と畑を売って3000万ウォン(約300万円ですが当時の価値では???)をくれました。
そのお金で部屋を借りて演技に専念。
劇団、短編映画制作、舞台製作アルバイトなど演技にだけひたすら没頭して過ごしていましたが、一生懸命続けることでそれが縁となり、知り合いが増えることで誰かの推薦で舞台や映画に出演できる機会が増えていきました。
情熱的だった20代前半は
「なぜエキストラはカメラに視線を合わせてはならず、逃げるように演技しなければならないのか?」
と思い、セリフのない警官役だった時にカメラの良く見える場所へ行き、アドリブでセリフを言って怒られたこともありました。
空回りしてしまうほどのあふれる情熱で20代は無名のまま過ぎていきました。
2011年(31歳)木浦市立劇団で主演を務めた時、お父さんが初めて劇場に見に来てくれたそうです。
公演が終わって舞台から観客席を見たら、お父さんが真ん中で立っていました。
しばらく目を合わせた後、お父さんはうなずいて、この時初めて認められたと思ったそうです。
その後は端役と助役で多くの映画やドラマに出演しひたすらキャリアを積みました。
トッケビ出演からドラマで活躍
トッケビ出演シーン
大衆に知られるようになったのは2016年(36歳)ドラマ「トッケビ」でキムシン(コンユ)の部下のキム・ウシク役を務めてから。
ドラマの大ヒットもあって顔が広く知られることとなりました。その後
ボイス
デュエル
秘密の森
魔女の法廷
王になった男
トラップ
自白
梨泰院クラス
昼と夜
ホームタウン
マイネーム
今私たちの学校は
グリーンマザーズクラブ
アンナラスマナラ
などなど、有名ドラマに多数主演を重ねました。
役作りのために34㎏の減量
ぽっちゃりからガリガリへ
2017年公開映画「オクジャ」は憧れのポンジュノ監督作品。
20㎏増量してくれという監督の要望も「喜んで!」と受け入れ103㎏に。
この直後にキャスティングされた映画「軍艦島(日本未公開)」は普段の体重より減量してほしいというリュスンワン監督の要望がありました。
実は「オクジャ」の撮影の終わりごろからダイエットを始め、「オクジャ」は体に太って見える保形物(?)を装着して撮影していたそうです。
「軍艦島」の撮影は最終的に34㎏減量。
映画「軍艦島」に出演した俳優みなが減量したそうですが、自分ばかり注目されて申し訳ないと話していました。
初主演作「完璧な他人」
初主演作となったのは2018年(38歳)「完璧な他人」。
7人のメインキャストの一人を務めています。
2019年黄金撮影賞男優助演賞を受賞。
「主演を務めたからと言って、これからも主演じゃなきゃ、とは思っていない。でももしできたら子供たちも見られるような映画で自分のヒューマニズムを見せられるような役をやりたい」
と話していました。
ユンギョンホは老顔?
ユンギョンホ1980年・イソジン1971年・ユヘジン1970年
「完璧な他人」で共演したイソジンさんとユヘジンさんです。
共演が決まった時、あまりに年齢の離れた先輩方だから「自分が若く見えすぎないか心配」しちゃったそうなんですが、ユヘジンさんと比べて20歳も若いのに全然そうは見えないですよね。
「基本的に10歳は老けて見られてます。だから20代のころから30代の俳優と競争しなくちゃいけなかったんです。演技の練習を3倍はしないとと思って一生懸命やりました」
老け顔ならではの苦労があったようです。
ユンギョンホの結婚・妻・子供は?
プライベートはあまり語られていないのですが、2019年のインタビューで
「二人目の子が最近100日を迎えた」
と話していることから、お子さんが二人いることがわかっています。
トーク番組などで奥さんがやけどをして自分が皿洗いや子供のお風呂の世話をした、映画完璧な他人を妻と一緒に観た、などの日常エピソードが語られることがありますが、その程度しか公になっていません。
ユンギョンホのインスタグラムは?
ユンギョンホさんは2023年1月時点でアカウントはないようです。
最後に
「オクジャ」のポンジュノ監督は「ユンギョンホは思い通りにいかない人の役が合う」と評価してくれました。
ドラマの役を見ると、容疑者と刑事が多いんですよね。
いいか悪いか、みたいな。
それまでご本人は「自分は善と悪の両面性を持っているが、残酷さを表現するには不足している」と思っていたそうで、ポンジュノ監督の言葉から自分のキャラクター開発を改めて考え直したそうです。
記事を書いていて20代前半の演技に対する情熱、若さがあふれてトンデモ失態(エキストラなのに勝手にセリフ)もしちゃいましたが、主演俳優になるとは!改めてすごいですよね!
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