Apinkのチョン・ウンジ&チ・ヒョヌ共演で贈る、トロット歌手を目指す少女と落ちぶれたスター歌手との恋と成長を描いたラブコメディ!
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
トロットの恋人【韓国ドラマ】キャスト・視聴率
全16話
平均視聴率:7.2%
放送年度2014年6月から韓国で放送
演出:イ・ジェサン/イ・ウンジン
脚本:オ・ソンヒョン/カン・ユンギョン
【チェ・チュニ役】チョン・ウンジ(Apink)
【チャン・ジュニョン役】チ・ヒョヌ
【チョ・グヌ役】シン・ソンロク
【パク・スイン役】イ・セヨン
【ソル・テソン役】ソン・ホジュン
【パン・ジスク役】キム・ヨジン
【イ・ユシク役】ユン・ボンギル
【ワン常務役】パク・ヒョックォン
【シン・ヒョヨル役】イ・イギョン
【ヤン理事(ヤン・ジュヒ)役】キム・ヘリ
本作でトップスター役を演じているチ・ヒョヌにとっては除隊後の復帰作で、『イニョン王妃の男』以来2年ぶりの作品となります。
元々はバンドメンバーと活動していたこともあり、本作でもその実力を発揮しています。
OST情報
本作はチョン・ウンジさんの歌う素晴らしいトロットがウリの作品ではありますが、OSTにはトロット以外の曲も使われています。
ダサ可愛い「クレヨンポップ/ヘイミスター」をはじめ、主人公二人のときめきを表現した「ベイジ/向かい合う」や、往年の名曲を歌い直した「キム・ナヨン with イ・ウナ/微笑みながら私を見送ったあの姿みたいに」、チョ・グヌ役のシン・ソンロクさんによる「ぐつぐつ煮込んで」、そしてジュニョン役のチ・ヒョヌさんによる「一日」と、実にバラエティ豊かなものとなっています。
トロットの恋人【韓国ドラマ】あらすじ
これまでマラソン選手になるために頑張ってきたチェ・チュニ(チョンウンジ)でしたが、コーチから諦めるよう告げられてしまいます。
ある日、チャリティーマラソン大会にスポーツジムのスタッフとして参加していたチュニは、とある出場選手の不正を偶然目にしてしまいます。
そのことを問い詰めたチュニでしたが、のちにその人物が人気ミュージシャンのチャン・ジュニョン(チヒョヌ)であることを知ります。
ジュニョンは事務所の移籍問題からゴタゴタに巻き込まれ、嘘のスキャンダルをでっち上げられ人気が急落してしまいます。
更には賠償問題も発生し、芸能界から一瞬で干されてしまったのです。
ジュニョンの移籍先の事務所シャインスターのチョ・グヌ社長(シンソンロク)は、とある女性を歌手として成功させチャートで1位を取ることが出来たらジュニョンの復帰の手助けをしてくれると言うのですが、その相手がマラソン大会で最悪の出会いとなったあの女だったのです。
しかも、彼女はジュニョンが嫌うトロット歌手であると分かり・・・。
タイトルにもある「トロット」とは、韓国の演歌のような感じで、トロットよりもテンポの早いものを「ポンチャック」といいます。
韓国演歌とも呼ばれることもあるトロットですが、日本の演歌よりもポップス寄りのものも多く、トロット歌手も韓国アイドルのような美人さんや元アイドルという人も見受けられます。
そんな「トロット」を、韓国アイドルの中でもトップクラスの歌唱力を持つとされるApinkのチョン・ウンジさんが歌い上げているのが本作です!
トロットの恋人【韓国ドラマ】みどころ
韓国ドラマにおいて芸能界を舞台にした作品は多く、『ドリームハイ』のような芸能人を目指す若者たちの話や、『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』などのような売れっ子と落ちぶれたアイドルとの話など様々なタイプのものがあります。
そんな中でも本作は、「トロット」歌手をテーマにしたこれまでにない作品となっています。
ストーリー的には、落ちぶれたスーパースターと音楽の才能ある女性との恋と成長を描くという王道の流れなんですが、音楽のジャンルがポップスでもロックでも、アイドルものでもなく「トロット」というのがポイントとなります。
トロットとは、いわゆる韓国の演歌の様なもので、ド演歌調のものもあれば歌謡曲寄りのものや、ポンチャックと呼ばれるダンサブルなものもあります。
これだけ聞くと演歌に興味がない人は見向きもしないような内容に思われるかもしれませんが、ヒロイン役のチョン・ウンジさんの歌唱力がとにかく素晴らしく、ソウルシンガーのような迫力があるんです!
音楽のジャンルとしては興味なくとも、歌の上手さから引き込まれてしまう存在感があり、見ていくうちにジャンルなど気にならなくなります。
そんなヒロインと関わることで徐々に変わっていく元スーパースターをチ・ヒョヌさんが演じ、事務所の社長役のシン・ソンロクさんと三角関係となります。
そして、ヒロインの歌手としてのライバル役で恋敵にもなるのがイ・セヨンさんです。
彼女は当初そんなに悪い印象はなかったのですが、話が進むにつれて母親と共にどんどん悪女化していきます。
主人公二人の周りには個性的なキャラクターも多く、歌と共にコミカルさも本作のみどころとなります。
そんな脇役たちの恋愛模様も面白く、ヒロインの妹の活躍とその可愛さも必見です!
果たしてヒロインはトロット歌手として成功し、ジュニョンも再起することが出来るのか?そして、彼女たちの恋の行方は!?
トロットの恋人【韓国ドラマ】感想と評価・評判
ストーリー的にはよくあるものでしたし、突っ込みどころも多い作品だったのですが、チョン・ウンジさんの歌唱力は非常に魅力的でした!
真に実力ある人が歌えば、どんなジャンルの曲であってもその良さは伝わりますね。
恋のキューピッド的役割を果たす妹の存在も良かったですし、借金取りからマネージャーになるおじさん二人のキャラクターも良かったですね。
他にも、本作のコミカル担当テソンとピルニョのやり取りも笑えますし、皆を温かく見守る元社長の存在も良かったです。
こういった脇役のキャラクターが明るい人ばかりだったので、スインとヤン理事の悪役ぶりが際立って見えました。
この悪役二人に関しては明らかにやりすぎで、これがこのドラマの評価を分けるところかもしれません!
確かに主人公にはライバルは必要なのですが、イ・セヨンさん演じるパク・スインはヒロインよりも顔もスタイルも良いのに、明らかに歌唱力では完敗しているんです。
本当なら、二人が切磋琢磨してスポ根的な流れになり、のちに友情も生まれるのかと思っていたら、ヒロインに嫌がらせをしたり邪魔をするばかりで、母親のヤン理事に至っては過去にも悪事を働いています。
娘のライバルとはいえ、同じ事務所に所属する歌手を潰しても会社としたら損をするだけなのに、それを誰も止めないというのも疑問でした。
この二人の存在のせいで、ヒロインが持ち前の歌唱力で芸能界をかけ上がっていくというシンデレラストーリーから、後半はサスペンスやメロドラマ風になってきて作品としてゴチャゴチャし過ぎのように思いました。
そのせいでヒロインがやけにアッサリ売れたのにすぐに落ちぶれてしまったりと、その過程が丁寧に描かれることがなく不満が残りましたし、歌手としての成功の感動が薄くイマイチ感情移入出来ませんでした。
相変わらず目つきの悪いシン・ソンロクさんは今回は凄くいい人でしたし、最初は性格の悪かったチャン・ジュニョンの変化も嬉しいものだったりと、恋愛模様は気になるところだったのに、肝心の音楽では実力で競うことをスインが早々に諦めてしまい悪事を働くことに精を出してしまった為、音楽ドラマとしてのみどころが少なくなってしまいました。
チョン・ウンジさんの歌唱力や、コミカルな脇役キャラクターの存在などいいところもあったのですが、トータルするとイマイチまとまりのない作品だったように思います。
歌手としての成功を目指すスポ根的流れの作品かと思いきや、ライバル役は悪事を働くことがメインになってしまうなど、後半のストーリーは稚拙に思えてしまいました。
最後に
実に残念な作品です。
韓国での視聴率が高い低いは関係なく、内容的には日本で受けそうな作品だと思ったのですが、ライバル同士の対決よりも裏工作がメインとなってしまい音楽ドラマとしての面白さが少なかったように思います。
見た目では劣るものの抜群の歌唱力を持つヒロインと、見た目は抜群で歌手としての努力もした来たライバル。
多少の悪事はあっても基本は切磋琢磨して二人とも成長する菅田が見たいところでしたが、ダメな母親の存在もあってかライバル役のスインがどんどん嫌なやつに成り下がっていきます。
『ドリームハイ』や『アイドルマスターKR』と比べるとゴチャゴチャし過ぎでしたね。