死を告げる女【韓国映画】キャスト・あらすじ・評価・感想は面白い?

死を告げる女韓国映画

チョン・ウヒ、シン・ハギュン主演。

ある女性の死を予告する電話を受けた看板キャスターが事件を追う中である衝撃の真実にたどり着く様を描いたサスペンス・スリラー映画!

キャスト、あらすじ、感想、評価などをまとめました。

(トップ画像公式ページより)

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目次

死を告げる女【韓国映画】キャスト一覧

原題:アンカー

2022年4月20日韓国にて公開
(日本公開日2022年12月23日)

上映時間:111分

監督・脚本:チョン・ジヨン

【チョン・セラ役】チョン・ウヒ
テレビ局の看板キャスター。

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【チェ・イノ役】シン・ハギュン
精神科医。

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【イ・ソジョン役】イ・ヘヨン
セラの母。

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【ミン・ギテ役】チャ・レヒョン
セラの夫。

【ソ・スンア役】パク・ジヒョン
セラの後輩。記者出身のアナウンサー。

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【キム・ジンチョル役】イム・ソンジェ
刑事。

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チョン・ウヒ、シン・ハギュン、イ・ヘヨンという演技派俳優が共演したサスペンス・スリラー映画。

監督はいくつかの短編映画を通じて注目を集めた新鋭チョン・ジヨンです。

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死を告げる女【韓国映画】あらすじ

テレビ局の看板ニュースキャスターとして活躍するチョン・セラ(チョンウヒ)。

彼女は何かと娘の仕事や夫とのプライベートに口を出してくる母親ソジョン(イヘヨン)に悩まされ、番組の改編期で自分の立場を死守するために気を張っていたのだが、生放送直前に「ある人に殺される」という死を予告する電話を受けたことが彼女に影響を及ぼすことになる。

最初は電話相手の物言いから熱烈なファンからのイタズラ電話として片付けてしまったセラだったが、そのことを話した母親からスクープチャンスだと背中を押されたこともあって情報提供者の自宅に向かうことになる。

そこでセラは情報提供者と彼女の娘の遺体を発見してしまう。

遺体の発見者として話題となったセラだったが、その日以来、事件のことが忘れられず幻覚まで見るようになり、自殺として片付けられたその事件の取材を続けることにする。

そんな中、事件現場で亡くなった情報提供者の主治医だった精神科医イノ(シンハギュン)に出会ったセラは、彼のことを怪しく思いながらも取材の一環として自らの悩みや遺体発見以降の変化を相談するようになるのだが···。

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死を告げる女【韓国映画】感想・評価

演出のせいなのかストーリーが予想通りだからなのか、ホラー/スリラーというには弱く、サスペンス/ミステリーとしてもイマイチでした。

俳優陣の存在感や演技力は見ごたえがありますし、こういった作品の中にもシングル・マザーの置かれた厳しい状況や貧困問題、さらに競争の激しいキャスターや報道の世界についても描いているのは上手いと思いましたが、主人公の心理描写をスリラー的に描くのはよくある手法なんですよね。

呪いや死神などが登場するホラーなのかと思いきや、実際は厳しい競争社会や母親からの監視に悩み、妻の仕事に理解がなく母親の悪口ばかり言う夫との夫婦関係にうんざりし、親子の死を止められなかったことが決定打となって心が壊れていくニュースキャスターの話でした。

正直、親子の遺体を発見したり、母親の首吊り死体の幻覚を見るという描写よりも、過干渉すぎる主人公の母親の存在の方がよっぽとスリラーで、娘の仕事の出来について毎日いちゃもんをつけたり、仕事のために子供を作るな、夫と離婚しろと事あるごとに言う母親の方が存在するかどうかも不確かな“あの人”よりも怖かったですね!

特に自分が叶えられなかった夢を娘に叶えさせようとする母親の姿は、自身の過去に対する執着にほかならず、そんな母親の事をうっとおしく思っていながらも影響されまくっていた主人公に共感する人も多いかもしれません。

後半で真相が分かったときは一瞬ゾッとしましたが、その設定自体がめずらしいものではないので、驚くよりも「なるほどね」と納得してしまいました。

ここでさらに一捻りした斬新な演出があれば作品の評価が変わったと思うんですが···。

まとめ:序盤からミスリードを重ね、終盤でどんでん返しとなる展開は斬新とは言えませんが、そこにシングルマザーの苦悩や厳しい競争社会といった社会問題を組み合わせたのは上手いと思いました!

ただ、主人公と母親の関係性は共感できるところが多いものの、ホラー/スリラーとしてもサスペンス/ミステリーとしても衝撃度はイマイチでしたね。

最後に

ーーー※ネタバレあり!ーーー

二重人格設定と催眠療法を活用するというのはこれまでに散々使われてきたものなので、後半のネタバレ時の驚きはイマイチでしたが、シングルマザーであるがゆえに諦めなければ成らなかったものや、子供を産んだことで自身の夢を諦めるしかなく、その恨みを子供に向けてしまった状況というのは、下手な猟奇殺人や凄惨なホラーよりも恐ろしいものでした。

ただ、都合よく二重人格者同士が鉢合わせないだろとか、容疑者として怪しまれている精神科医に取材のためとはいえ身を挺してまで催眠術をかけてもらうなんて無謀過ぎ!といった疑問点もありましたね。

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