アン・ジェホン、カン・ソラ主演作。
韓国歴代1位の興業収入となった大ヒット作「エクストリーム・ジョブ」の製作陣による動物園コメディ!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
シークレットジョブ【韓国映画】キャスト一覧
2020年1月16日韓国にて公開(日本公開日2020年7月24日)
上映時間:117分
監督、脚本:ソン・ジェゴン
「2階の悪党」など
脚本:キム・デウ
「スキャンダル」
「恋の罠」
「純愛中毒」など
【テス役】アン・ジェホン
廃業寸前の動物園の新園長に就任した見習い弁護士。
【ソウォン役】カン・ソラ
獣医。ライオン担当。
【園長役】パク・ヨンギュ
元園長。シロクマとキリン担当。
【ゴヌク役】キム・ソンオ
飼育員。ゴリラ担当。
【ヘギョン役】チョン・ヨビン
飼育員。ナマケモノ担当。
本作は、1626万人の観客を動員し(韓国歴代2位)、興業収入においては歴代1位の記録となった2019年の大ヒット映画「エクストリーム・ジョブ」の制作会社が、ウェブマンガ「傷つけない」を原作に映画化したとしたコメディ作品です。
↑個性的なわき役たち
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シークレットジョブ【韓国映画】あらすじ
有名法律事務所で弁護士として働いているテス(アンジェホン)は、同期が活躍していく中でまだ見習いという立場に甘んじていました。
そんな中テスにもチャンスが訪れます。それは、廃業寸前の動物園ドンサンパークの園長となり3ヶ月の内に立て直すというもので、それを成功させれば正式な弁護士として働けるようになるのです。
しかし、意気揚々と動物園に乗り込んだはいいものの、客はおろか動物までも借金返済のために売り払われほとんど残っていなかったのです。
この悲惨な状況に驚いたテスでしたが、何とかして動物園に客を呼び込もうと斬新な打開策を提案します。
それは、居なくなった動物に代わりスタッフ自身が動物に扮装しようというもので・・・。
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シークレットジョブ【韓国映画】みどころ
本作は韓国映画としては珍しいタイプのドタバタコメディ映画です。
メインキャスト5人が動物と人間の一人二役(?)を演じているという斬新な設定の作品で、動物園経営の裏側をコミカルに描いています。
何とかして動物園を持ち直したいテスと、家族のような動物たちを救いたいソウォン、そして自らの経営力のなさで今の状況にしてしまったことを悔やむ元園長に、片想いする同僚のための手助けがしたいゴヌクと、ヒモのような彼氏に振り回されるヘギョンという5人の人間関係もさることながら、それに加えて動物園の復活劇を怪しむ者が現れたり、ヘギョンの彼氏がスパイのようなことをしたりといった展開もあります。
動物園としては様々な手段で客を呼び込みたいものの、その反面でスタッフが動物に扮装しているという事実がバレないようにしなければならず、そのドタバタ加減が見るものを笑わせてくれます。
一方その裏では、動物園を売り払ってしまおうという計画もあり、テスは園長という立場と弁護士としての将来を天秤にかけることになります。
果たしてこの無謀な作戦は成功し動物園を再建することは出来るのか!?
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シークレットジョブ【韓国映画】感想・評価
弁護士が主人公の法廷もの!?という冒頭からはじまり、弁護士が何故だか動物園の園長になったり、居なくなった動物の代わりに着ぐるみで対応したりと非常にコミカルな設定の映画でした!
かなりリアルな着ぐるみによる演技は思いの他笑えるもので、ゴリラがコンビニを襲撃して防犯カメラ映像を盗んでいったり、着ぐるみ動物に囲まれたヘギョンの彼氏がボコボコにされたりと、前半から中盤にかけては爆笑シーンやシュールな笑いが満載でした。
しかし、動物園に客が増えてからはちょっとテイストが変わってきます。
客が少ないうちは着ぐるみで動物のふりをするのにも笑えたんですが、客が増えてくると動物に向かって物を投げる客がいたり(それも複数!)、そもそもマナーがなってなかったりと腹が立つシーンの連続となるんです。
そうなってくると「着ぐるみで動物になりすました詐欺だよな」と冷静な判断が出来るようになり冷めてしまいました。
それ以降も、動物園に対する裏切りが判明したり、動物園存続の危機が訪れたりとシリアスな展開になってきて、コメディ要素が無くなってきます。
前半が面白いと感じていた分、この変化は退屈に感じましたし、ヒロインとクロ鼻とのエピソードも淡々としたもので(クロ鼻の病気が治るといった感動の展開があるのかと期待しましたが…)、ラストにかけて盛り上がる展開がなかったのも残念でしたね。
最後に
経営危機の会社に外部から人が入ってきて立て直そうとするという設定はお決まりのものですし、その裏に別の思惑があったり主人公が利用されているだけというのもよくある話なんですが、本作は「着ぐるみで動物のふりをする!」というコントのような設定だけで、その平凡な設定を面白いものへと変えてくれました。
しかし、中盤以降は徐々にシリアスさが増していき、前半積み重ねてきたコミカルさが消えてしまうんです。これは非常に勿体ないですよね!
着ぐるみだったということがその内バレるのは最初から予想がつきますし、それがどのようにバレるのかが本作のみどころの一つであったと思うんですが、その辺がやけにあっけなかったり「エクストリーム・ジョブ」のような盛り上がりがクライマックスで来なかったのも残念でした。
テーマや展開は変えなくてもいいのですが、もっとコミカルさを保ったまま締め括って欲しかったですね。