韓国ドラマミセン-未生-キャスト一覧と感想・口コミ・評価!視聴率と意味は?

イムシワン主演ドラマ未生のポスター

日本においても東京ドラマアウォード2015海外作品特別賞を受賞し、本国では各ドラマ賞を総なめにし“未生シンドローム”と呼ばれる社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「ミセン-未生-」。

プロ棋士を目指すも挫折した青年が総合商社にインターンとして入社し、そこでの様々な出来事を描いた作品で、2016年日本で「HOPE~期待ゼロの新入社員~」という名前でリメイクもされた傑作ドラマです。

(トップ画像公式ページより)

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目次

ミセン【韓国ドラマ】キャスト

韓国放送全20話
BS放送時全34話
DVD収録全20話

放送年度 2014年10月から韓国で放送

最高視聴率10.3%
CPI指数(コンテンツパワー指数)は2014年度2位

演出:キム・ウォンソク
脚本:チョン・ユンジョン
原作:ユン・テホ

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このドラマは2012年より連載された同名のWeb漫画が原作です。

CPI指数という視聴率以外にも、話題性、検索率、口コミ度などを反映したもので、ケーブルテレビ放送にして2014年度作品の総合2位となりました。

1位は「星から来たあなた」でこちらの最高視聴率は28.1%、10.3%の「ミセン」が2位になった凄さがうかがえると思います。

この作品はキャストを選ぶ際に演技力だけで選ぼうとしたそうです。知名度や所属事務所による選定は行わず、ドラマでよく見る顔を避ける形でオーディションを行いました。

唯一、最初から決めていたのはイ・ソンミンだけで、結果この方のドラマに与える存在感はなくてはならないものとなりました。

このような選定基準もあり、他の韓国ドラマとは一線を画す作品となりました。

未生(ミセン)の意味は?

ドラマタイトル「ミセン未生 」は韓国の囲碁用語で直訳すると「弱石」という意味。

周りが敵ばかりで一人の状態という意味で、孤立しているけど死んではいない状態、とのこと。ちなみに未生の反対語は「完生」ワンセン。

つまりは、主人公はいきなり放り込まれた今の状態が、周りが敵だらけで孤独だと思っているということでしょう。

だけど、決して死んでいるわけじゃなく自分がどう動くかでこの状況を変えることもできるわけです。

主人公一人のことを「ミセン」だと指しているわけではなく、新社会人はじめ、社会的に弱い立場にある人のことを指して状況を例えてるのだと思いました。

「これからの行動で未来はどうとでもなる」といったメッセージなのではないでしょうか。

OSTはこちら↓

ミセン【韓国ドラマ】あらすじ

幼い頃から棋士を目指していたチャン・グレだったが、父の他界を機にその道をあきらめ、大学にも行けず、26歳になってもバイトにあけくれていた。
しかし棋士時代の伝手で大手総合商社のインターンに。
満足な会社員経験も学歴もないグレはコピーの取り方すらわからず、遅れをとっていたが、同期とチームを組んでのプレゼン発表で合格点をもらい、なんとか2年間の契約社員として入社。営業3課に配属される。
囲碁で培った洞察力を生かして仕事でも微力ながらも課の役に立つようになり、次第に営業3課のオ課長やキム代理に認められ、課にはチームワークが生まれつつあった。https://korea.yapy.jp/drama/misaeng/

ミセン【韓国ドラマ】みどころ

このドラマはいい意味で従来の韓国ドラマとは全く別物の作品となりました。

皆さんがイメージする韓国ドラマと言えば、どんなジャンルの作品にも必ずと言っていいほど恋愛要素を入れてくるということでしょうか。

その他にも、出生の秘密だったり、記憶喪失などがあり、それが時代劇でも、刑事ものでも、医療ドラマに、法廷ドラマであろうともこれらの要素を入れてくる作品が多いのです。

それが韓国ドラマたる所以であり、いいところでもありましたが、残念ながらそのせいでテーマが霞んでしまったり、グチャグチャになってしまうこともありました。

ところがこの「ミセン」にはそういったお決まり要素は一切ありません。

どちらかと言えば日本的なドラマではないでしょうか。日本でリメイクしやすかったのもそこが大きいと思います。

ただ、韓国と日本ではキャラクターが好き嫌いをはっきり表現する韓国と、あいまいな日本といった違いがありますが、総合商社いう日本発祥で日本と韓国にしか存在しない会社形態だったり、未だ男尊女卑が強いお国柄である点は共通しています。

脇を固めるキャストたちの演技にも注目で、韓国ドラマにありがちな主要キャスト以外は素人クサいといったことがなく、本当にある会社の内部事情を見ているかのようなリアルさにも注目です。

リメイク版もかなり評価の高い作品ですので、そちらを先に見てオリジナルを見てみるのもアリかもしれませんね。

主人公であるチャン・グレは棋士を目指していた有能な人物ではありますが、その能力をふんだんに生かしてエリートたちと渡り合っていく、といった単純な話ではなく、コミュニケーション能力も低く一般常識もないような人物です。

このグレだけにスポットを当てるわけではなく、同期入社の他3名にも同様に注目していく展開となります。優秀な成績で入社してきたものの妬まれたり、パワハラにあったりしながらも誰もかれも必死に働きます。

会社とは何なのか、お金を稼ぐとはどういうことなのか、未だ学歴社会でありセクハラなどの問題も根強い韓国のサラリーマンをリアルに描いた物語であり、通常ではありえない高卒の人間が総合商社に入って働くことにより見えてくる、会社という名の社会を描いた作品です。

ミセン【韓国ドラマ】感想と評価・評判

普段韓国ドラマを見ない人、韓国ドラマのイメージだけで敬遠されてる人に見てほしい傑作ドラマ。WOWOWのドラマWなどの作品に近い感触かもしれない。
登場する様々なキャラクターがとても丁寧に描かれており、特定の人物を主役とした作品というより会社を舞台とした群像劇とも呼べる作品ではないだろうか。
あまり馴染みのない俳優を多数起用することで、その役者に対してのイメージがなくリアルに会社員として見れたのがこの作品を成功させた要因の一つではないか。事実、この作品以降脚光を浴びることとなった俳優が沢山いるそうだ。主要キャストもドラマや映画に出て活躍している人もいるが、主演の人なんて顔はカッコいいがどこか地味な印象で、役柄的にも飛びぬけた能力やキャラクターの面白みもないタイプだ。だからこそ、舞台を借りてきただけの作品にならず社会派ドラマとして評価を得たのだと思う。
普段韓国ドラマに求めていたのは、ベタベタのラブコメやドロドロの愛憎劇などだったが、あまりの評判の良さに今作を見て、こんな優秀な人間ドラマも作れるのかと驚いた。待ってましたの展開や、突拍子もない出来事に突っ込みながら見る韓国ドラマもいいけれど、こういう正統派な社会派ドラマも作れたんだな。
囲碁がテーマのドラマと聞いていたので、学歴はないがイザというときに囲碁で培った能力を発揮し問題を解決する、的な話かと思っていたけどそんなことはなく、あくまで主人公のアイデンティティーを形成する上で中心となったのが囲碁だったと。一度挫折を味わった人間が、別の世界で生きなおす話でもあると思った。

まとめ:評判通りの素晴らしい社会派ドラマでした。韓国ドラマのイメージとは一線を画し、お決まりの展開や恋愛要素などをそぎ落とした大傑作です。「ミセン未生」とは韓国の囲碁用語で、”死んでもないし生きてもいない石”という意味。主人公が置かれた状況を表し、諦めなければチャンスはあるというメッセージが込められています。

★以下の動画でミセンも紹介しています!

ミセンが面白かった方、ありきたりな韓国ドラマに飽きた方にお勧めしたい作品を厳選しました↓

最後に

当初、チャン・グレに対していいイメージが全くありませんでした。コミュ力に欠け、コピーすら取れなく、同期にもバカにされる姿にイライラしっぱなし。

こんな魅力のない主人公でいいのかと心配でしたが、ドラマの世界観にはすぐにはまってしまいました。

それでもグレのへのイライラは数話経っても収まりませんでしたが。

ここまで主人公らしくない、主人公も珍しいですが、そんな右も左もわからないチャン・グレから見た会社・社会を描いたのがこの作品なのです。

囲碁の世界で挫折し、コネ入社してきた会社では周りに疎まれる、そんな自分の居場所なんてないかのような状況においても諦めずに成長していく姿は多くの中毒者を生むほどにまでなりました。

この作品は「韓国ドラマ」という枠を超えた大傑作です。

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