ポンジュノ【パラサイト映画監督】プロフィール&天才と呼ばれる理由!

 

ポンジュノ韓国映画監督

韓国の映画監督と聞いてパッと思い浮かぶ人は誰でしょうか?

長年韓国作品に触れてきている人なら、「嘆きのピエタ」のキム・ギドク、「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク、「オアシス」のイ・チャンドンといった世界の映画祭でもお馴染みの方や、韓国映画ブームの火付け役「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨンなどの名前が挙げられるでしょうが、そんな中でも今一番評価が高いのが〈ポン・ジュノ監督〉です。

「今」と書いてはいますが、評価の高さは今に始まったものではなくデビュー当時からでした。では監督がどういった人物なのかを今回は紹介したいと思います。

(トップ画像https://entertain.naver.comより)

 

 

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目次

ポン・ジュノ監督のプロフィール

봉준호  奉俊昊 ポン・ジュノ

1969年9月14日生まれ
大邱市出身

182㎝

蚕室高校
延世大学社会学学士
韓国映画アカデミー卒

母方の祖父は小説家の故パク・テウォン氏(1986年に死去)

父は嶺南大美大教授を経て国立映画製作所美術室長を務めた第1世代のグラフィックデザイナー、ポン・サンギュン氏(2017年死去)

母は小説家

兄はソウル大英文科教授

姉はファッションデザイナー兼国際文化協会理事

息子は映画監督ポンヒョミン

ポンジュノ監督の来歴

口数が少なく、お姉さんによると勉強がとてもよくできる子供だったそうです。

お父さんの書斎にあった映画や建築、デザイン関連の海外書籍などを読み、子供のころから絵画や文学、音楽に親しんだ少年時代でした。

名門延世大学に進学

12歳に映画監督になることを決心しながら、大学は延世大学社会学科に進学。

イチャンホ監督やペチャンホ監督作品を見ながら、映画学科を卒業しなくても映画監督になれるのだと知ったそうです。

兵役を終え、大学内に映画サークルを作り、短編映画を演出。

大学卒業後、韓国映画アカデミーに入学して、専門的に映画製作を学び、卒業制作として作った短編映画「支離滅裂」で業界の注目を浴びるように。

その後、6年間演出やシナリオ作家として活動していました。

映画監督に

こうして助監督や脚本家を経て2000年に「ほえる犬は噛まない」で長編作品デビューしています。

2003年、2作目の「殺人の追憶」は実在の未解決事件をモチーフにし監督の名前を広く知らしめた名作。

525万人を動員し、第40回大鐘賞で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞受賞しました。

2013年の「スノーピアサー」からはハリウッドにも進出し、英語作品も手掛けるようになりました。

デビュー作から国内外の映画祭をはじめ、評論家からも高く評価されており、日本でも非常に人気の高い監督です。

全ての作品において国内外の映画賞を多数獲得しており、特に最新作である「パラサイト 半地下の家族」は現在も世界中でヒット中ですし、映画賞の獲得数も今もなお更新中です!

 

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ポンジュノ監督が天才と呼ばれるのはなぜ?

ポン・ジュノ監督はデビュー当初より天才として知られていましたが、この方が凄いのは国内外で高い評価を受けながらも興収的にも大成功を納めるという、評論家にも一般人にも受け入れられる点につきるのではないでしょうか!

普通は、映画祭などで高く評価され評論家やマニアから愛される監督の作品は、残念ながら劇場ではヒットしないというイメージがありましたが(以前の北野武などもそうでした)、ポン・ジュノ監督は評価もヒットも手に入れているんです。

もちろん、こういった方が他に居ないわけではないのですが、アニメーション以外のヒット作が賞レースでも輝くというのは稀なことなんです。

その理由として挙げられるのは、作品にメッセージ性を入れながらも堅苦しくならず、ちゃんとエンターテイメント作品として楽しめるということで、色んな要素を入れつつもバランスよくまとめられるセンスにあると思います。

これはこれまでの監督作品を見れば一目瞭然ですが、サスペンスやアクションの中にも笑いや社会風刺が入っていて、それでいて玄人のみが楽しめるといった小難しさがないのが特徴で、だから幅広い人から愛され評価も高くなるんだと思います。

 

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ポンジュノ監督がブラックリストに?

そんな韓国を代表する世界的映画監督ポン・ジュノ氏ですが、韓国で2008年から2017年にかけて〈文化芸術界のブラックリスト〉というものに入れられていたそうで、政権に不都合な作品をなかなか作れない状況にありました。

そういう背景もあってか、2009年の「母なる証明」以降は韓国で監督した作品を発表しておらず、アメリカやフランスとの合作やNetflixを通しての作品作りにシフトしていました。

そのため最新作である「パラサイト~」は約10年ぶりの韓国映画となります。

 

最後に

以上のことから、ポン・ジュノ監督の凄さの一端を知っていただけたと思いますが、やはり韓国や世界の評価からすると日本での知名度や人気は正直まだまだだと思われます。

もちろん映画賞を取りヒットした作品がすべてとは言えないのですが、少なくとも韓国映画だからと敬遠することはせずに楽しく見ていただきたいというのが私の考えです。

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