キム・ミョンミン、キム・ボム、リュ・ヘヨン主演によるミステリードラマ。
検事、弁護士、判事を育成するロースクールで殺人事件が発生し教授や生徒たちが容疑者となる!?
キャスト、あらすじ、感想、最終回などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ロースクール【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全16話
平均視聴率:5.31%
最高視聴率:6.891%
放送期間:2021年4月14日~6月9日まで韓国JTBCで放送
演出:キム・ソギュン
「清潭洞に住んでいます」「錐(キリ)」
「まぶしくて~私たちの輝く時間~」など
脚本:ソ・イン
「法廷プリンス-イ判サ判-」など
【ヤン・ジョンフン役】キム・ミョンミン
元検事の韓国大学ロースクール刑法教授。
【ハン·ジュニ役】キム・ボム
ロースクールにトップの成績で入学した秀才。
【カン・ソル(a)役】リュ・ヘヨン
貧しい家庭出身のロースクール生。
【キム・ウンスク役】イ・ジョンウン
元判事のロースクール民法教授。
【カン・ソル(b)役】イ・スギョン
法曹家出身のエリートロースクール生。
【ソ・ジホ役】イ・ダウィッ
キャリアアップのためにロースクールを選んだ。
【チョン·イェスル役】コ・ユンジョン
ロースクールのマドンナ的存在。成績は良くなく彼氏からの束縛も厳しい様子。
【ユ・スンジェ役】ヒョヌ
医学部出身のロースクール生。
【ソ·ビョンジュ役】アン・ネサン
検事長出身のロースクール教授。ヤン教授の元上司。
【チン·ヒョンウ役】パク・ヒョックォン
ロースクールで起きた事件の担当検事。ヤン教授の後輩。
【イ・マノ役】チョ・ジェリョン
悪質な性犯罪者。
【コ・ヒョンス役】チョン・ウォンジュン
次期大統領候補の国会議員。
「白い巨塔」「ベートーベン・ウィルス」「六龍がどぶろく」など数多くの作品で主演を務めてきたキム・ミョンミンさん主演によるミステリードラマ。
本作では元検事のロースクール教授ヤン・ジョンフンを演じ、冒頭からある殺人事件の容疑者となってしまいます。生徒たちからは”ヤンクラテス(息が詰まる「ソクラテス式問答法」式の授業をすることから)”として恐れられる。
ロースクールの生徒たちを演じるのは、「花より男子」のF4メンバーとして知られるキム・ボムさんをはじめ、「応答せよ1988」のリュ・ヘヨンさん、「輝く星のターミナル」のイ・スギョンさん、「ホテル・デルーナ」のイ・ダウィさん、「彼はサイコメトラー」のコ·ユンジョンさん、「月桂樹洋服店の紳士たち」のヒョヌさんなど、それぞれに主演としても活躍する若手俳優が個性的な学生を演じています。
各々事件の主要人物として活躍する場面があるのですが、特にキム・ボムさんとリュ・ヘヨンさんはキム・ミョンミンさんと同程度の働きを見せるほぼ主人公ともいえる立ち位置となっています。
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ロースクール【韓国ドラマ】あらすじ
韓国最高のロースクールである日事件が起きます。
生徒たちが模擬裁判を行っている最中、担当教授であったソ・ビョンジュ教授(アンネサン)が死亡しているのが発見されたのです。
警察が到着し現場検証がはじまったのですが、その結果容疑者として名前があがったのは元検事の刑法教授ヤン・ジョンフン(キムミョンミン)でした。
現場からは証拠も見つかり、亡くなったソ教授と因縁があったことからもヤン教授が容疑者でまず間違いないとされてしまうのですが、当のヤン教授は拘置所にもテストの答案を持ち込み採点するほどの落ち着きぶりを見せていました。
厳しい授業内容とその毒舌ぶりから、生徒やスクール関係者のからも恐れられていたヤン教授でしたが、成績はイマイチだが正義感の強いカン・ソル(a)(リュヘヨン)はヤン教授が犯人であるはずがないと周りに呼び掛け始めます。
そんな中、スクール随一の秀才として知られるハン·ジュニがもう一人の容疑者としてとして逮捕されてしまい・・・。
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ロースクール【韓国ドラマ】みどころ
本作は、将来法律家になることを目指す学生たちが通うロースクールを舞台とした法廷ミステリードラマです。
物語はそんなロースクールで殺人事件が起きたところからはじまるのですが、まず容疑者として浮かんできたのは殺されたソ教授と因縁があった元検事のヤン教授でした。
しかし、この後も次々と容疑者が浮かんでは消えていき、それが皆ロースクールに通う生徒や教授だったのです。
殺されたソ教授の甥でありながら教授を憎んでいたハン・ジュニ、消息不明となっている双子の姉がヤン教授と係わりがあったカン・ソル(a)、論文問題でソ教授と因縁があるカン・ソル(b)、その父親であるスクールの副院長、父親に関することでソ教授に恨みを持つソ・ジホ、問題の多い恋人と付き合っていることで事件と関係することになるチョン·イェスル、ある秘密を抱えたユ・スンジェなど、彼らは事件とどう関わっていたのか?
さらに、ヤン教授を犯人にしたい担当検事チン·ヒョンウや、ソ教授と秘密を共有していた性犯罪者イ・マノ、ロースクールやソ教授に強い影響力を持つチョン・ウォンジュン議員が事件を更に複雑なものにしていきます。
容疑者最有力候補とされたジョンフンは本当に犯人なのか?
それとも学生の中に犯人がいるのか?
次々と容疑者が変わっていく中で、ジョンフンたちは真犯人にたどり着くことが出来るのか!?
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ロースクール【韓国ドラマ】感想・評価
もっと堅苦しいドラマなのかと思っていましたが、実際に見てみるとかなりエンタメ要素が強い作品でした。
とはいえ、終始法律に関する専門用語ばかりが飛び交う内容なので、冒頭のヒロインと同様に何かなんだか分からなくなってしまう可能性がある作品です。時間軸も度々飛びますし、主要キャスト全員が法律家なので印象だけではこいつが犯人だとは分からないという難しさもあります。
ですが、1話で一気に視聴者を引き付ける事件を起こして、誰もかもが怪しく見えるという演出はエンタメ性抜群で、言葉の意味は分からなくてもその面白さと勢いに引き込まれていきました。
事件のスケールはそこまで大きくはないものの、まだ法律家を目指す者とそれを指導す者がひしめく場所で殺人事件が起きるなんて、この状況からして面白そうじゃないですか?
ただ、感情的になりがちなヒロイン以外は常に冷静で冷たい印象があり(一部お笑いキャラもいますが)、事件の真相よりも目先の試験や自身の将来にしか関心がありません。
いい例として、ロースクール内で事件が起きたことで警察官が捜査しにやって来ても、協力するような姿勢を見せないどころか警察官の方がやり込められてしまうんです。
そんな法律に詳しい者ばかりだからこそ誰もが事件を隠蔽出来る可能性があり怪しんでしまうんです。内容的には犯罪捜査ドラマというよりステリーに近く、毎回気になるところで終わってしまうというのも定石でしたね。
韓国の犯罪捜査ものは、権力者に圧力をかけられたり、そもそも警察や検察内部でもめていたり、上司のいいなりになったりといったものを見せられがちです。
本作ではそういったものは見なくてすむと思っていたんですが、ふたを開けてみるとプロである検事や刑事たちが事件を早々に終わらせようとしたり、司法解剖で何か隠蔽ししたり、主人公に対して政治家の圧力がかかったり、ロースクールの生徒や家族たちも不正をしていたりと、結局は様々な犯罪行為が横行しているんです。
こんな人たちばかりだと思うと裁判や法律そのものも信用出来なくなります!
韓国では感情優先で法律を変えてしまったり、民意が高まると法を無視して暴走するなんてことをよく聞きますが、本作でもそんな感情的な人物が何人も出てきます。
特にひどいと思ったのは自分に都合が悪くなると自殺をほのめかして相手を脅す人物で、しかも自分の娘に対して常習的に使ってるなんてほんと最悪でした。
このように本作は、一つの事件が起きたことで登場人物たちのそれまで知らなかった一面が露になったり、闇の部分が見えてきたりもするという内容になっています。しかし、全員が法律の専門家というのは面白いものの、毎回視聴者のミスリードを誘う展開が続くのは無理があると思いました。
明らかに犯人風に描いておいて、後になってそれは演出でしたという。
これが一度や二度なら「引っ掛かった~!」という程度で済むかもしれませんが、それが毎回のように続くと最初から疑ってかかってしまうというもの。つまりはやり過ぎ厳禁ということですね。
まとめ:次々と容疑者が浮上していく展開とバラエティーに富んだ登場人物たちの存在などはエンタメ的にも面白かったのですが、もっと余白を作って視聴者に推理させてくれても良かったかなと思いました。
毎話のように新たな容疑者が登場することで飽きさせないようにしているとしても、それにより視聴者のミスリードを誘うというパターンを繰り返し過ぎたことは明らかにミスだと思いました。
前半のスリリングさと比べると後半は間延びしているように見えましたね!
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ロースクール【韓国ドラマ】最終回は?
※ネタバレあり!
本作でも安定のダメっぷり披露した検察と警察ですが、そんな捜査機関に対して現役から退いた元検事や判事、ロースクールの生徒たちが対抗していくのは面白く、特に法廷でのやり取りは痛快にすら感じました。
とはいえ、同じ年のロースクールに事件の関係者が集まってきていたという状況や、生徒たちが犯罪を犯していたり被害にあっていたり、誰かに恨みを抱いていたりというのもあまりにも都合が良すぎで、結局事件の裏に大物政治家とその手下たちが関わっていたというのもありきたりだと思いました。
韓国のサスペンスのものではこのパターンが定番となっていることから、国会議員が登場した時点で怪しいと思ってしまうんですよね。こういったミステリー作品において、そういう分かりやすい人物は出さないで欲しかったですね。
最終回に関してもまったく驚きはありませんでした。
それは一連の黒幕が議員であったということは何話も前から分かっていたからです。
容疑者が次から次へと出てくるワクワク感や、隠されていた登場人物たちの秘密が明らかになる展開など最初は楽しめていたのですが、それがあまりにも都合が続くとおどろきは薄まりますし、ミステリーなのに早々と黒幕が分かってしまうというのも失敗だと思いました。
やっぱりネタばらしは最後まで引っ張らないと、これじゃあミステリーの醍醐味が無くなってしまいますよ!
終盤なんでどうやって議員が黒幕だということを表明するのか、議員に協力していた検事との繋がりを暴くのかというがメインになっていて、視聴者はその過程を見守るだけなんです。これではあまりにも無難すぎですよ。
これが何話か短いドラマだったならまだしも、事件発生と登場人物の紹介に半分を使い、残りの半分で答え合わせをするなんて、明らかに後半の方が退屈になってしまいます。答え合わせで使う割合は、2割か多くても3割程度じゃないでしょうか。