韓国ドラマといえばやはり「ラブコメ」でしょう!
まぁ、韓国ドラマは一つのジャンルではくくりきれない作品が多くあるので、ラブコメだけに収まる作品は少ないんですが。
だけど、どんなジャンルの作品でも大抵恋愛要素が盛り込まれているのが韓国ドラマの特徴なので、そこにコメディ要素も入ってくると大概の作品がラブコメと言えるかもしれません。
日本だとリアルじゃない!とか、ありえない!とかで敬遠する笑いをうまく取り入れるのが韓国のラブコメの見事なところで、確かに現実味はないかもしれないのですが、ドラマとしてみれば面白いってことですかね。
そういった数ある作品の中から、私が特に笑った作品を紹介したいと思います。
笑いのツボは人それぞれかとは思いますが、良かったら参考にしてください!
『キルミー・ヒールミー』
この作品は多重人格をテーマとしたシリアスなサスペンス作品が軸としてあるんですが、それと同様に爆笑ラブコメでもあります。
主人公が7人の人格を有していて、それぞれのキャラクターが個性的で誰になるかでドラマのテイストが変わってくるほどなんです。
そして、そんな主人公に振り回されるかたちになるヒロインとその兄とのやり取りも非常にコミカルで、特にヒロイン役のファン・ジョンウムのコメディエンヌぶりは最高!
女子高生の人格がヒロインの兄を好きになり迫るのも作中のお決まりとして毎回笑わされますし、その女子高生を主人公役のチソンが女装して演じているのも面白いんです。
主人公たちには悲しくて辛い過去があるんですが、その重々しい話をうまくラブコメで包装しているためとても見易い作品になっています。
ラブコメとしても、サスペンスとしても傑作だと思います。
『運命のように君を愛してる』
なんといってもチャン・ヒョク演じる”イ・ゴン”という強烈キャラでしょう!
正にマンガから飛び出したかのようなゴンというキャラクターはぶっ飛んだ性格に変な笑い方で一度ハマるとクセになるタイプで、それに対してヒロイン・ミヨンは地味な眼鏡女子というもので、それぞれ単体でいると”ウザイ”、”目立たない”という印象しかないんですが、二人揃うと最高の相性なんです。
最初は高圧的なゴンに振り回されるミヨンですが、お互いに惹かれ合うにつれてその立場も徐々に変わっていき、後半では完全に逆転します。
脇役にもいいキャラが沢山いて、タク室長やミヨンの母をはじめ、ミヨンの義兄とパク社長というコンビも最高の笑いを提供してくれています。
山あり谷ありのドラマティックな展開に、悲しい出来事や見ていて辛いシーンもあるんですが、全体的にはハートフルなラブコメとなっていて笑いと感動に溢れたものになっています。
『星から来たあなた』
他の作品でも見られることですが、”主人公とヒロインの温度差”がラブコメにおいては重要で、本作の場合はクールな主人公ト・ミンジュンと、おバカな女優チョン・ソンイ、この二人のコンビネーションにつきます!
普段クールなキャラクターが時折見せるドギマギは笑えるものですし、いい女ぶっておいて実は恋愛初心者のヒロインのキャラクター崩壊ぶりは爆笑につぐ爆笑で、チョン・ジヒョンのコメディエンヌぶりが最高に発揮されていました。
特に、一人ベッドの上で右往左往したり、狂ったかのように独り言を発しているシーンは作中最高に笑えますね。
このドラマはファンタジーとサスペンスが入り交じった作品なんですが、そこにラブコメが入ることでいいバランスでまとまっているんです。
なので同じコミカルなシーンであっても、暗いシーンやシリアスなシーンとの落差で笑いが増しているんですね!
ただ単にラブコメ一筋で進むドラマもいいですが、やはり緊張と緩和は重要だと思いました。
『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン』
韓国ドラマのラブコメ作品で外しては語れないのがホン姉妹とコン・ヒョジンでしょう。
そしてそんな最高の脚本家と、最高のコメディエンヌが手を組んだ最強のラブコメが本作なんです。
ドラマの面白さや展開の良さは勿論のこと、本作で一番注目なのは”トッコ・ジン”というキャラクターに他ありません。
これまでシリアスでクールな役ばかり演じてきたチャ・スンウォンが、真面目な顔で面白おかしいことをやってるのがたまらなく、そのギャップが笑いを倍増させています!
格差恋愛、ドタバタコメディの王道であり、上記に挙げた作品たちと比べると”サスペンスとコメディの温度差”のようなものはないんですが、誰からも受け入れられるラブコメの代表作と言えるのが本作だと思います。
『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~』
「最高の愛~」に続き紹介するのがコン・ヒョジン主演の本作です。
タイトルからも想像つくように、嫉妬の火花を散らすラブコメ作品で、ヒロインが二人の男の間で揺れるのがこの作品。
最初は非モテ女子だったヒロイン・ナリは、チョ・ジョンソク演じるファシンに片想いしていたんですが、相手にされていませんでした。
ところが、ファシンの親友のコ・ギョンピョ演じるジョンウォンとナリが親しくなってくると、類二人に嫉妬するようになるんです。
自分がナリにジョンウォンを紹介したのに嫉妬し出す展開が面白く、ファシンが男ながら乳ガンとなり女性ばかりの病棟に入院する展開も、不謹慎ながら笑いが押さえられませんでした。
最初タイトルだけ見て、女の嫉妬を描いたメロドラマ的な内容なのかと思っていたんですが、蓋を開けてみると男の嫉妬を描いた非常にコミカルなもので意表を突かれました!
ヒロインは小悪魔タイプではなく、彼女を巡って親友同士が子供のようなケンカをするというのにも笑えました。
『ああ、私の幽霊さま』
先程は嫉妬の炎を燃やしてたチョ・ジョンソクが、本作では根暗なヒロインと、ヒロインに憑依した幽霊との三角関係に悩まさせることになります。
そこにジョンソク演じるソヌの片想い相手もいるんですが、”幽霊に憑依される”設定が強すぎて印象が薄くなっています。
ヒロイン・ボンソンは普段オドオドしてて超奥手なタイプデなんですが、幽霊スネに憑依されるとガラッとタイプが変わり、強気で積極的になるんです。
この二重人格者のようなヒロインに悩まされるソヌとのやり取りが面白く、普段オラオラタイプのソヌもスネの前ではオロオロしてしまいます。
そして、幽霊スネ(ボンソンに憑依してないとき)と霊媒師ソビンゴとの追いかけっこも爆笑ものですし、レストランスタッフのおバカなやり取りも笑えますね。
このドラマもラブコメとサスペンスの融合作品なので、それぞれの持ち味が見事に増した作品だと言えます。
『ココロの声』
この作品に限ってはギャグコメディドラマの中にラブロマンスもあると言った方が正確かもしれません。
登場人物は皆おバカばかりで、最初から最後までとにかく笑える作品なんです。
個人的には韓国ドラマの中で一番笑った作品が本作ですね!
とあるおバカな家族を描いた話で、最高のコメディ俳優イ・グァンスの主演作品。
そんなイ・グァンス演じるチョ・ソクとラブロマンスを繰り広げるのが、チョン・ソンミ演じるエボンです。
この二人の恋愛シーンだけはちょっと甘酸っぱい感じになるのかと思いきや、ソクのせいでエボンが両腕骨折したり、骨折したエボンにとんでもないメイクをして近所で不審者扱いさせたりと、これをラブコメと呼んでいいのかどうかも怪しいほど。
一応二人は付き合っていて、デートしたり将来結婚したりもしてるので今回選びました。
この二人のシーン以外にも爆笑シーンのオンパレードなので、コメディ好きなら是非見てほしいですね!