キム・レウォン、キム・ヘスク、ソン・ドンイル、チョン・ヘジン共演で贈る新感覚SFミステリー!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
黄泉がえる復讐【韓国映画】キャスト一覧
原題:犠牲復活者/RV: Resurrected Victims
2017年10月13日韓国にて公開
(日本公開日2018年6月30日)
上映時間:92分
監督、脚本:クァク・キョンテク
「友へ チング」「トンケの蒼い空」「痛み」など
【ジンホン役】キム・レウォン
検事。
【ミョンスク役】キム・ヘスク
ジンホンの母親。強盗に殺害される。
【ソン・ヨンテ役】ソン・ドンイル
国家情報院の要員。犠牲復活者事件を担当。
【イ・スヒョン役】チョン・ヘジン
刑事。ジンホンをミョンスク殺害の犯人と疑っている。
【ヒジョン役】チャン・ヨンナム
ジンホンの姉。
【リ・シンチョン役】キム・ミンジュン
【コ刑事役】オ・デファン
本作は、小説「完全な審判」を脚色した作品。
監督は「友へ チング」のクァク・キョンテク。
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黄泉がえる復讐【韓国映画】あらすじ
7年前、強盗により母ミョンスク(キムヘスク)を殺されたジンホン(キムレウォン)はその後検事となります。
母の事件の捜査はすでに終了していましたが、ジンホンは納得がいかず独自で調査を続けていました。
そんな中、ジンホンの姉から電話があり、死んだはずの母が自宅に帰って来たというのです。急いで自宅に駆けつけたジンホンでしたが、母の顔を見て驚いていたところ、包丁を振りかざした母から襲われてしまいます。
その後、当局によって保護されたミョンスクは、今世界各地で報告されている”犠牲復活者”だと判断されます。
そして、殺された人間が蘇り犯人に復讐することが共通していることから、ジンホンは母親殺しの容疑者として疑われてしまい・・・。
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黄泉がえる復讐【韓国映画】みどころ
本作は、犯罪捜査ものとSF、スリラー要素がミックスされた斬新な作品です。
死者が蘇るというのはこれまでにも度々使われている設定ですが、その殆どが感動のドラマになるのに対して本作はオカルトチックなのが特徴で、主人公は母親が蘇ったことを契機に真犯人探しに乗り出すことになります。
しかし、蘇った母親がいきなり主人公に襲いかかったことから主人公が母親殺しの犯人ではないかと疑われてしまうのです。
母親殺した犯人を追う主人公と、主人公を調べる警察、そして犠牲復活者の対応をする国家情報院という三つ巴状態になっているのも特徴で、ストーリーが進むごとに主人公家族に秘密があることや、過去の交通事故などが一連の事件に深く関わっていることが分かるなど、先読みの出来ない展開も魅力となります。
しかも、ミステリー、スリラーテイストの作品かと思っていると、終盤は感動の親子愛ドラマになるという驚きの展開にも注目です!
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黄泉がえる復讐【韓国映画】感想・評価
キャストだけを見て視聴した作品でしたが、近年見た映画の中でもトップクラスのトンでも映画でした!
基本は犯罪捜査ものですが、そこに死者が蘇って自分を殺した者に復讐するというオカルト要素が加わってくるので、サスペンスでありながらもホラー要素もある内容になっています。
しかも蘇った死者は、復讐を成し遂げると燃えて消滅する(人体発火)というSF要素もあり、キャストの豪華さに比べると実にB 級映画っぽい設定でした。
本作は母の愛の偉大さを描きたいのだと思うのですが、そこにオカルトやSFの要素に、国家情報院まで登場させたせいで何だかよく分からない作品になってしまっているんです!
最初は蘇った主人公の母親が誰に復讐したいのかというミステリーに少し興味引かれるところもありました。
しかしそこに韓国お決まりの親子愛というものをねじ込んだので無茶苦茶な印象になってしまっています。
結局、死者が蘇る理由を探す話というスケールの大きなものではなく、親子愛により起きた殺人事件というありきたりなもので、様々な要素を関連付けてこの先の展開を予想していたことが無駄に思えてしまいました。
確かに、このストーリーに死者が蘇るという要素がなければ極々ありきたりなものになったでしょうが、それならば最初からSF路線図一本で行っていれば良かったのでは?
まとめ:キャスティングは豪華ですが肝心のストーリーが無茶苦茶で、最後に親子愛で泣かせようというのが見え見えなのも逆に引いてしまいました!
設定だけ見ると面白そうに感じただけに、その分期待はずれ感も大きかったです。
最後に
作りようによっては面白くなった可能性もあると思うのですが、母親が息子に襲いかかるホラーチックな冒頭から、終盤で親子の感動ドラマになるのは無理があり、結局この作品は何を見せたかったのかよく分かりませんでした。
盛り込みすぎなのか、各要素のバランスが悪かったのか、それとも脚本や演出が悪かったのかは分かりません。
全編通して突っ込みどころは満載なので、そういった意味では楽しめるかもしれません!