チョン・ウヒ、イム・シワン主演による日本で大ヒットした同名作品のリメイク版!
個人情報が詰まったスマホを無くしたことからはじまる現実密着型ホラー。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
スマホを落としただけなのにキャスト一覧
2023年2月17日よりNetflixで配信
上映時間:117分
監督・脚本:キム・テジュン(長編映画デビュー作)
原作:志駕 晃著「スマホを落としただけなのに」
【イ・ナミ役】チョン・ウヒ
マーケターとして働く会社員。
【ウ・ジュニョン役】イム・シワン
スマホの修理屋。ナミのスマホを偶然拾ったことで彼女の生活を監視するようになる。
【ウ・ジマン役】キム・ヒウォン
ジュニョンの父親。刑事。
【ウンジュ役】キム・イェウォン
ナミの親友。
【キム・ジョンホ役】チョン・ジノ
失踪捜査チーム長。 ウ・ジマンの後輩。
【イ・スンウ役】パク・ホサン
ナミの父親。
【オ社長役】オ・ヒョンギョン
ナミの会社の社長。
第15回『このミステリーがすごい! 』で大賞を受賞した日本の小説「スマホを落としただけなのに」を原作とした韓国リメイク版。
日本では2018年に北川景子主演により映画化されています。
主演は数多くの映画出演で実力を認められドラマでも活躍するチョン・ウヒさんと、近年はサイコな役柄で注目を集めたイム・シワンさんです。
チョン・ウヒさんはスマホを落とした平凡な会社員役を演じ、イム・シワンさんはそのスマホを拾った怪しい男役を演じています。
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スマホを落としただけなのにあらすじ
仕事から帰宅する途中でスマホを落としてしまったナミ(チョンウヒ)。
偶然人に拾ってもらったことで無事にスマホは返ってきたのだが、実はスマホを拾った者の手によってナミのスマホにはスパイウェアが仕込まれており、彼女のプライベートが全て把握されてしまう。
ナミのスマホに手を加えた男ジュニョン(イムシワン)は、これまでにも何人もの女性を同じ手口で監視・把握しており、ナミはそんなサイコパスな男の新たなターゲットにされてしまったのだ。
仕事にまで影響を及ぼすことになったナミは、親友のウンジュ(キムイェウォン)と共に警察に相談するものの、証拠がなく警察は動いてくれない。
そのため、セキュリティ会社に勤める友人に相談するのだが、友人の代わりに現れたのはナミの父親が経営するカフェで知り合ったウ・ジュニョンという男性で…。
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スマホを落としただけなのにみどころ
ある日スマホを落としたことで、日常生活が脅かされる事態に陥るヒロインの苦悩と恐怖を描いたスリラー作品。
スマホという私達の生活に欠かせないガジェットが、もし悪意ある者の手に渡ったら?という身近に起こりうる恐怖を描いた作品で、見に覚えの無い状況に陥るヒロインの恐怖と、ヒロインを徐々に追い詰めていく犯人の狂気、そして息子を犯人と疑い捜査する刑事の苦悩という三者目線から展開されていきます。
一番のみどころは、スマホを落とすという状況が誰にでも起こりうるものだということで、スリラー/ホラー作品でありながら共感度が高いのが特徴となります。
俳優陣の演技力の高さにも注目。
原作となる日本の同名小説や、先に映画化された日本版と比べてみるのもオススメです!
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スマホを落としただけなのに感想・評価
スマホを落としたことからはじまるスリラー展開と、犯人と犯人の父親である刑事との追走劇を描いたサスペンスホラー。
知らないうちに自分の日常が全て監視されていたり、スマホをハッキングされ写真や動画、メールにSNSなどが勝手にいじられるなんて、現代社会においては死に匹敵する恐怖だと思いますが、それよりも本人が直接語ることよりもSNSの投稿の方を真実だと殆どの人が信じてしまうという事の方が怖かったですね!
本作を見ることで現代社会における人付き合いの希薄さを身にしみて感じましたし、警戒心のない人付き合いの危険さも痛感しました。
ですが、状況を想像すれば怖いものの、演出面や展開で怖さが倍増するようなことはなく、ホラーと言うには映像が綺麗すぎましたし、演出もスマート過ぎたのかと。
とはいえラストの展開は流石に怖く、主人公二人とキム・ヒウォンさんの怪演が際立っていました。
ただ、スマホのアラームを操作されたとはいえ、その度に寝坊するのは社会人としてどうかと思いますし、そもそも深酒しすぎだったり、定時に起きる癖がついていないのも問題かと。
そして、親友よりもよく知らない業者(犯人)の話を信じてしまうというのもありえないと思いました。
この手のサスペンスでは「何でそこで疑う?何で信じちゃう?」なんて展開はよくあるパターンですが、人の良さをアピールしてきた主人公がそうなるのは違和感がありましたね。
韓国作品では、見知らぬ人と不要品の売り買いをしている場面をよく見かけますが、フリマサイトなどを使わずなぜ直接やり取りするのか?
手数料を浮かしたいとしても無用心過ぎますよね。
韓国では当たり前なのかもしれませんが、知らない番号からの電話に簡単に出たり、車に自分の番号を表示したり(何か決まりでもある?)というのは私には理解できません。
まぁ、そういう国民性だからこそ本作の設定が合うのかもしれませんが。
これが原作通りだったのかは未見なので不明ですが、ホラーが苦手な人でも問題なく見れるサイコスリラーでした!
まとめ:ストーリーを知らずに見た割には思ったほど怖くなかったものの、スマホを落としただけでこんな悲惨な状況になることを想像したほうが恐ろしくなりました!
確かに主人公二人とキム・ヒウォンさんの演技力は素晴らしかったですが、日本的なホラーを期待するとちょっと期待外れに感じるかも。
最後に
非常に身近で、誰の身にも起こりうることを題材としているため、想像力が豊かであるほど恐怖を感じるテーマでしたね。
犯人は明らかなサイコパスで、正体不明な上に何を考え何を目的としているのか分からないところが怖い要因でしたが、それよりも怖いのはスマホを落としただけで危険となる社会であり、スマホの中身こそがその人の身分証明書であり真実だと誰もが信じている状況こそが真に恐ろしいと思いました。
スマホ一つ、SNSでの発言や写真一つで、同僚から嫌われたり会社をクビになったり親友を疑う羽目になるなんて、現代人はスマホに全てを支配されているのかもしれません…。