人気俳優マ・ドンソクが元ボクシング・チャンピオンの体育教師に扮し少女失踪事件に挑んだアクション・サスペンス!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
守護教師【韓国映画】キャスト一覧
原題:町の人々、近所の人
2018年11月7日韓国にて公開
(日本公開日2019年8月2日)
上映時間:100分
監督、脚本:イム・ジンスン
「美しい女は、嘘をつく」
「パズル戦慄のゲーム」など
【ギチョル役】マ・ドンソク
元ボクサーの体育教師。
【ユジン役】キム・セロン
女子高生。行方不明になった親友を探している。
【ジソン役】イ・サンヨプ
美術教師。
【ビョンドゥ役】チン・ソンギュ
怪しいクラブの社長。
【キム・ギテ役】チャン・グァン
女子高の理事長。知事選に立候補している。
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守護教師【韓国映画】あらすじ
元ボクシング東洋チャンピオンのギチョル(マドンソク)は、協会との揉め事でコーチをクビになり、ある田舎町の女子高で体育教師をすることに。
慣れない女子高生たちに囲まれ戸惑うギチョルでしたが、更には生徒たちから未滞納となっている学費を取り立てるのが役割という名ばかりの学年主任にされてしまいます。
そんな中、行方不明となった親友を探している女子高生ユジン(キムセロン)と知り合ったギチョルは、単なる家出として取り合わない教師や警察の対応に呆れユジンの手伝いをすることにします。
しかし、知事選の対応に追われて忙しい町の人々や、事を荒立てなくない学校、そしてどこか意図的に少女を探すことを避けているかのような警察官の様子に疑惑を覚えるようになり・・・。
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守護教師【韓国映画】みどころ
本作は、マ・ドンソクの魅力であるアクションと、失踪した少女を探すミステリーとが融合したサスペンスドラマです。
マ・ドンソクが演じるキャラクターは元ボクシング・チャンピオンということもあり、その肉体を活かしたアクションは健在で、悪人たちをハンマーのような拳1つで叩きのめしていきます。
そこにヒロインに迫る謎の人物の存在や、町全体に漂う怪しい雰囲気といったスリラー要素もあるのが特徴で、主人公とヒロイン意外が全て敵かのように思えてしまいます。
少女が行方不明になっても一向に取り合おうとしない大人たちや、学校や警察もあてにならないという不安など、エグい殺人シーンなどは無くとも作品全体に不穏さが蔓延しています。
そんな中で孤軍奮闘するのがマ・ドンソク演じる主人公であり、主人公が町に来るまで1人頑張っていたのがキム・セロン演じるヒロインでした。
キム・セロンは韓国では知らない人がいないと言われるほどの天才子役として名を馳せていましたが、大人の女性としての片鱗を見せる本作でも存在感は抜群で、行方不明となった少女を探すと共に、彼女を守護することが主人公の役割となります。
少女はどこに消えたのか?
少女の失踪についてなぜ誰も真剣に取り合わないのか?
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守護教師【韓国映画】感想・評価
マ・ドンソク主演ということでスカッと爽快なアクションを期待していましたが、冒頭の展開は見ていてとにかくイライラさせられるものでした。ボクシング協会の腐敗から始まり、女子高生たちの態度の悪さや、生徒のことなど考えていないダメ教師たち、大人たちは選挙にかまけて事件のことなど気にもとめず、警察まで当然のように腐りきっているなど、町全体が荒んでいるようでした。
肝心のマ・ドンソクも、学校という小さな社会の中では肩身が狭いようで、なかなか持ち味が発揮されません。
アクションシーンは、拳1つで悪人たちを倒していくという”待ってました!”の展開でしたが、本作のアクションには笑ってみれるような痛快さはほとんどなく、それよりもミステリーやスリラーの方が際立っていたように思います。
では、ミステリーとして秀逸かと言われればそれほどでもなく、事件の顛末や犯人についてもよくあるものでしたし、スリラーとしてもトッピング程度のものでした。
マ・ドンソクが何度も扉を破壊したり、悪人たちをワンパンで倒していくのはいいのですが、彼と対等に戦える位の悪役が居なかったのは残念かつ物足りなく感じてしまいました。
せっかくチン・ソンギュという強面俳優が出演しているんですから、二人のバトルを用意して欲しかったですね!
まとめ:ところどころで面白いシーンは、ありましたが、アクションとしてもサスペンスとしてもいまいち盛り上がりに欠けていたと思います。
“マ・ドンソク”というキャラクターに特化させるのか、それともサスペンスドラマに注力するのか、どちらかにした方が良かったですね!
最後に
監督との関係や今のところ人気具合からマ・ドンソクさんを起用したのでしょうが、正直中途半端な作品になっていたと思います。
マ・ドンソクさん目当てで見た私にとってはアクションが物足りなかったですし、彼が出演していなければ目立った作品にならなかったでしょう。
ラストもやけにあっさりと解決してしまい、「ん?これで終わり?」という拍子抜け感がありました。