韓国の筋肉番長マ・ドンソクがおかっぱ頭の料理人に扮したヒューマンコメディ!
共演は、パク・ジョンミン、ヨム・ジョンア、チョン・ヘイン。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
スタートアップ【韓国映画】キャスト一覧
原題:始動
2019年12月18日韓国にて公開(日本公開日2020年10月23日)
上映時間:102分
監督・脚本:チェ・ジョンヨル
「グローリーデイ」など
【コソク兄役】マ・ドンソク
中華料理店の厨房長。
【コ・テギル役】パク・ジョンミン
家出した青少年。
【ウ・サンピル役】チョン・ヘイン
テギルの親友。
【ユン・ジョンへ役】ヨム・ジョンア
テギルの母。
【ソ・ギョンジュ役】チェ・ソンウン
赤髪のボクシング少女。
【コン社長役】キム・ジョンス
中華料理店の社長。
【ペ・グマン役】キム・ギョンドク
中華料理店の配達員。
【キム・ドンファ役】ユン・ギョンホ
消費者金融業者。
同名の人気ウェブ漫画を原作にした作品。
主演はご存知マ・ドンソク。
本作でも得意のアクションを披露していると共に、驚きのおかっぱ頭にキュートなファッションというギャップある姿を見せてくれています。キャラクターとしても正体不明で、これまでマ・ドンソクが演じてきた役柄の中でもかなりコミカルな仕上がりになっています。
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スタートアップ【韓国映画】あらすじ
高校を中退し、母親とも連日言い争いばかりしているテギル(パクジョンミン)は、ある日わずかな金を握りしめてあてもなく家出をしてしまいます。
バスに乗り込みたどり着いた先の偶然立ち寄った中華料理店で働くことにしたテギルは、そこでただ者ではないオーラを放つ厨房長コソク(マドンソク)と出会います。
一方、テギルの親友サンピル(チョンヘイン)は、祖母のためにも早く金を稼ぎたいあまり、何も考えぬまま消費者金融で働くことを決めてしまい、連日のように借金回収に明け暮れることに。
そんな中、テギルの母親ジョンへ(ヨムジョンア)は息子のことを心配しつつも、自分の店を構え新たな一歩を踏み出していたのですが、実はその場所は役所から立ち退きするように言われていた土地であり・・・。
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スタートアップ【韓国映画】みどころ
本作は家を飛び出した若者たちや、新たな一歩を踏み出した大人たちが、現実社会の厳しさを痛感することになるヒューマンコメディです。
最初はマ・ドンソク演じるコソクのキャラクターばかりに目がいってしまいがちですが、登場人物それぞれには様々な事情があり、一生懸命に生きようともがいているんです。
学歴優先の韓国社会から弾き出されてしまった少年たち、女手一つで子供を育てることの厳しさを痛感する母親、自らの身を守るためにボクシングを学んだ少女、そして過去と決別し新たな人生を歩もうとする料理人など、設定自体は重いものなんですが、そこにユニークな見た目やコミカルな演出が入ることでとても見易くなっています。
そんなヒューマンドラマ要素とコメディ要素に加え、少年少女たちによるケンカシーンや、マ・ドンソク節が発揮された格闘シーンなんかもあり、痛快アクションとしても楽しむことが出来ます。
更にお互いの事を心配し合う母と息子の感動ドラマや、人生をやり直すことの大切さなども描かれるなど、グッと来るシーンも盛り込まれています!
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スタートアップ【韓国映画】感想・評価
出オチ感半端ない!
“筋肉ムキムキ×おかっぱ頭”というビジュアルのインパクトにまずやられて、ピンクの服を着てTwiceを踊る肉だるまのキュートさに笑い、スマホの画面一杯に映ったマ・ドンソクに爆笑。
アクションシーンは思ったほど無かったものの、張り手一つで主人公を吹っ飛ばしたり(パク・ジョンミンの足腰がヘロヘロになる演技は絶妙!)、チンピラやヤクザ相手に無双していくシーンは相変わらずの面白さでした。
しかし、本作はそんなマ・ドンソクのアクションがメインなのではなく、社会のレールから外れてしまった若者たちやその日を懸命に生きる大人たちの姿を描くというものなんです。
とはいえ決してシリアスな内容ではなく、ユーモアたっぷりに描かれているのがポイント。
特に主人公のテギルがケンカが弱いのに無謀に突っ込んでいったり、ギョンジュに何度もボコボコにされたりとかなり無謀なんです。
しかし、その臆することなく強者に立ち向かっていく様は見習うべきところだと思いましたね。
ですが、テギルの母親に対する気遣いや、母親の息子に対する愛などは凄く伝わってきますし、サンピルの若者ならではの失敗や祖母を守ろうとする想いななども理解出来たのですが、その他の人物については見る側が推測するしかないというのはちょっと残念でしたね。
コソクが何故ヤクザから脚を洗い料理人となったのかや、ギョンジュの生い立ちやボクシングが出来る理由、そしてコン社長と娘さんに関する話など、その辺りをもっと詳しく描いて欲しがったです。
本作は登場人物それぞれのドラマを楽しむ作品でもあったので、テレビドラマとして描いた方が良かった作品かもしれませんね!
最後に
宣伝上は知名度のあるマ・ドンソクを主演と銘打っていますが、実のところはパク・ジョンミン主演の青春ドラマでしたね。
学もなく態度も悪いものの、逃げることなく悪者たちに立ち向かっていく姿や、自分よりもケンカが強いギョンジュを守ろうとする姿勢は少年マンガの主人公のような感じがしてカッコ良く感じました。
それと比べるとサンピルは情けなく、そんなカッコ悪い役どころを人気のチョン・ヘインが演じていたのはナイスな配役だと思いました。