キム・レウォン×コン・ヒョジン16年ぶりの共演作!
元カノに未練タラタラな男と、恋愛に幻想を抱かない現実主義な女が贈るドタバタ・ロマンティック・コメディ!!
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
最も普通の恋愛【韓国映画】キャスト一覧
2019年10月2日韓国にて公開(日本公開日2020年7月31日)
上映時間:109分
観客動員数:292万人
監督・脚本:キム・ハンギョル
脚本:オ・ヒョジン
「世界で一番いとしい君へ」
「国家が破産する日」(プロデュース作品)など
【ジェフン役】キム・レウォン
元カノに未練タラタラな男。
【ソニョン役】コン・ヒョジン
見切りをつけるのが早い女。
【ビョンチョル役】カン・ギヨン
ジェフンの同僚で友人。
【グァンス役】チョン・ウンイン
ジェフンの会社の社長で友人。
【ミヨン役】チャン・ソヨン
ジェフンの同僚。
本作は観客動員数292万人を記録し、2019年のラブコメNo.1ヒットとなった作品です。
主演は長年トップ俳優として活躍しているキム・レウォンとコン・ヒョジン。二人が共演するのは2003年のドラマ「雪だるま」以来16年ぶりとなります!
チイルジュ↓
主人公たちの元恋人役としてチ・イルジュさん、ソン・ヨウンさんなどが出演しています。
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最も普通の恋愛【韓国映画】あらすじ
婚約者との結婚が破談になってからも未だに未練タラタラのジェフン(キムレウォン)と、別れた彼氏にストーカーのように付きまとわれている現実的なソニョン(コンヒョジン)。
ソニョンはジェフンが働く会社に新しく入ってきたばかりだったのですが、ひょんなことからお互いの恋愛について詳しく知ることとなり、文句を言い合いながらも次第に気になる存在になっていきます。
そして、酒を飲む度に酔いつぶれてしまう二人は、酔ったのをいいことに胸に秘めた想いをぶつけ合い、翌日には記憶がないふりをするのですが・・・。
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最も普通の恋愛【韓国映画】みどころ
本作は、元カノに傷つけられた男と元カレに裏切られた女を主人公とした大人のラブコメディです。
キム・レウォン扮するジェフンは、婚約者に逃げられたショックから立ち直れずにいました。毎晩、記憶が無くなるまで酒を呑み、返信のない相手にメールし続けるという生活を送っています。
一方、コン・ヒヨジン扮するソリョンは一見すると恋多きクールな女性に見えますが、実は過去の恋愛で心に傷を負っていて、それを隠すために強がっていました。
そんな正反対な二人がひょんなことからお互いの恋愛について知ることとなり、喧嘩しながらも次第に惹かれ合うようになります。物語の展開はコミカルなものなんですが、その裏には大人の恋愛に関する苦悩が描かれていて、それをコメディにすることでとても見やすいものとなっているんです。
サブキャラクターたちも個性的で、妻に暴力を振るわれる社長グァンスをはじめ、酔ってはすぐに絡んでくるビョンチョルや、和気あいあいとした会社の同僚たちなど、韓国作品にありがちな社内でのピリピリムードがないのも特徴でした。
特に登場人物たちが殆どのシーンで酔っ払っているというユニークさが魅力で、酔った上で告白したり、記憶がないふりをして酒の上での失敗をなかったことにするなど、お酒と恋愛というものを密接に描いた大人のラブロマンスとなっています!
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最も普通の恋愛【韓国映画】感想・評価
タイトルが「最も普通の恋愛」というだけあって、韓国ドラマなどでよく見かけるあり得ない設定もなく、運命的な恋愛というファンタジー要素もありませんでした。
その内容は、別れた女を引きずり続けている男と愛に夢を見ない現実的な女とのラブロマンスというもの。本作の面白いところは、そのラブロマンスの舞台となるのが常に酒の席だということ。酔ってくだを巻いたり、思っていることをぶちまけたり、自分の秘密をいつの間にか打ち明けていたりと、タイトルからは想像できない展開が繰り広げられます。
それにしても主人公は酔っぱらっていたとはいえ、猫や鳩を部屋へ連れ帰ったり、毎回とうもろこしを買い込んだり、ポケットにサンチュが一杯詰め込まれていたりとかなり厄介な酔い方します。ついには腕を骨折までしちゃいますし・・・しかも両腕!
加えてヒロインの方も、酔うと下ネタばかり言い出したりキス魔になったりと主人公二人して厄介この上なし。
とにかく冒頭から酔っぱらってるシーンの連続で、どの辺が”最も普通の恋愛”なのかと突っ込みたくなるほどコミカルなんです。
こんな常に酔っ払いばかりが出てくる恋愛ものなんて日本では到底ありえないでしょうし、それを笑いとして届けてちゃんとヒットしたのもスゴいですよね!(この年公開の恋愛映画でNo. 1ヒットみたいです)
それでいて酔っ払っていて何も覚えていないというシーンがいくつもありながら、それが本当なのか嘘なのかがその時々で違う点もユニークでした。こういった場面は恋愛ドラマなら1度は出てきますが、それが度々登場し恋愛面で重要になってくるというのも面白かったです。それほどに本作では酒と恋愛が密接な関係にあるんですよね。
後半になってヒロインの過去を噂する社員たちにより一瞬嫌な気分にさせられるんですが、そこからヒロインが社員たちに飲み会の場で逆襲する展開は爆笑ものでしたし、そのあと社内が変な感じにならなかったのも韓国ならではだと思いましたね。
この映画には、恋愛に対する幻想などは描かれていません。大っぴらにアピールするでもなく自分について語るでもないのに、そんな中でも相手の良いところに気付けたり想いが伝わったりするという大人の恋愛映画でした。
最初は違和感があった「最も普通の恋愛」というタイルが実は内容を皮肉っていたものだと分かってくると、直接的な英題「Crazy Romance」より洒落ていると思いましたし、オチでベタな結末に落ち着くのを見ると過程はどうあれ最終的には普通の恋愛だったなと妙にシックリ来ました。
まとめ:とにかく酒を飲み酔っ払いまくるユニークなラブコメディ!
甘酸っぱい恋愛や、しっとりとした大人のラブロマンスというタイプではないですが、様々な恋愛で傷付いてきた人だからこそたどり着ける”最も普通の恋愛”がコミカルに描かれていました。最後に
最後に
この設定を日本でやったとしたら殆どの人が引いてしまう状況になるのは間違いなく、酒呑みの国韓国だからこそあり得た設定の映画でした。
ベタな恋愛やマンガのような展開の作品に飽きた人に見て欲しい作品です!