ユ・ジテ、ウ・ドファン共演で贈る本格サスペンスドラマ。
保険金詐欺を通して韓国の現実を厳しく表現した保険犯罪ドラマです!
キャスト、あらすじ、感想・みどころなどを紹介します!!
(トップ画像公式ページより)
マッドドッグ【韓国】キャスト一覧
全16話
平均視聴率:6.62%
最高視聴率:9.7%
放送年度2017年10月から韓国で放送
演出:ファン・ウィギョン
脚本:キム・スジン
【チェ・ガンウ役】ユ・ジテ
【キム・ミンジュン(キム博士)役】ウ・ドファン
【チャン・ハリ(チャン選手)役】リュ・ファヨン
【オン・ヌリ(ペンティアム)役】キム・ヘソン
【チャ・ホンジュ役】ホン・スヒョン
【チュ・ヒョンギ役】チェ・ウォニョン
【保険金詐欺師役】パク・ソンフン
【パク・スンジョン(チータ)役】チョ・ジェユン
【チャ・ジュンギュ役】チョン・ボソク
【パク・ムシン役】チャン・ヒョクジン
【オ・ソラ役】ペク・ジウォン
本作は『ロマンスタウン』の演出家と、『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ』の脚本家による作品です。
OST情報
本作のOSTは、世界的に流行りでもあるラテン調の「Niihwa/What I Want」 がテーマ曲として使用されているのが特徴的で、韓国ドラマには欠かせないバラード曲「Eric Nam/日が沈む前」も良曲となっています。
マッドドッグ【韓国】 あらすじ
かつてテヤン生命の保険調査員だったチェ・ガンウは、2年前の飛行機事故により妻子を亡くしていました。
そして現在は、保険調査チーム”マッド・ドッグ”を立ち上げ、保険会社と対立する形で保険金詐欺の摘発を行っています。
ある日、ビル倒壊の際に多額の保険金を請求した建築家を調べる過程で、建築事務所社員であるキム・ミンジュンと知り合います。
ただの平社員のはずのミンジュンは、ことあるごとにガンウたちの調査の先回りをし怪しさを振り撒くのでした。
その後、ミンジュンの正体がかつての飛行機事故を起こしたキム副機長の弟だと名乗り出て・・・。
そして、マッド・ドッグの面々とキム・ミンジュンは警戒し合いながらも、飛行機墜落事故に隠された真相を探ることになるのです。
ドラマタイトルの意味は?
「マッド・ドッグ」とは、ガンウによって作られた私設の保険調査チームの名前です。
保険会社の調査の目を逃れた悪徳な保険金詐欺を調査し、違法捜査もお構いなしで犯人を捕まえる姿から”いかれた犬”と呼ばれています。
マッドドッグ【韓国】みどころ
この作品を見るまでは、韓国で詐欺が横行していることを知りませんでした。
その中でも”保険金詐欺”は特別法が設けられたほど深刻らしく、普通の詐欺事件とは別の犯罪と扱われ、より重い処罰を課せられるようになっているそうです。
そんな社会問題をエンターテインメント作品の中に落とし込んでいるのがこのドラマです。
実際にドラマの中で起こった事件が、実際の事件をモチーフとしたのかはわかりませんが、個人で保険金をせしめるというものよりもっと悪どく、企業や保険会社そのものが詐欺をはたらいているというのは衝撃的です!
その上、その詐欺に検事や国の職員まで関わっているというのはとんでもないこと。
普通は保険に加入する際や、保険金が支払われる際に保険会社が調査を行うものなのですが、それでは漏れが多すぎるようで・・・。
それで設立されたのが主人公たちが設立した”マッド・ドッグ”なんです。
実際にこういう会社があるのかは不明ですが、犯罪スレスレの調査を行ったり、どう見ても違法調査をしているのも本作の面白いところ!
法律で裁かれなかった悪人を成敗していく、いわゆる「必殺仕事人」のようなテイストもあるのが本作なんです。
作中に悪どい人物が山ほど出てきますし、それらがマッド・ドッグの手によって次々と捕まっていくのも見どころです。
メインとなるのは、飛行機墜落事故に関しての真相を探っていくことにあるのですが、保険会社の会長や航空会社の副会長なども絡み壮大な陰謀が徐々に明かされていくことになります。
マッド・ドッグのメンバーはそれぞれに特徴があり、どこかスパイチームのような感じもあります。
ヒロインがセクシーなのも韓国ドラマとしては珍しく、分かりやすい恋愛ドラマがないのも特徴です。
そして、本作で高い評価を得たウ・ドファンさんのミステリアスな演技も大注目となっています!
マッドドッグ【韓国】感想と評価・評判
テーマとした扱ったものはこれまでになく新鮮でした。
しかし、マッド・ドッグという保険金詐欺の調査チームが謎が多過ぎて、突っ込みどころも数多くあるのが難点ですね。
本当にお金を必要とする人にちゃんと保険金が降りてなく、それを調査し支給させる!というのなら”様々な手段を使って調査する”というのも理解が出来るのですが、悪徳な保険金詐欺を摘発するというのは保険会社にしか恩恵がないのでは?と思ってしまいました。
マッド・ドッグ自体も有能な人材ばかり揃った凄腕集団なのかと思いきや、突然現れたミンジュンにやり込められるし、犯罪者たちにもいいように振り回され続ける始末で、このドラマの主要メンバーとしての魅力に欠けてるように感じました。
当初は誰が味方なのか、敵なのか分からずドキドキしましたし、登場時のミンジュンのキモチ悪いキャラも絶妙でした。
しかし、飛行機墜落事故の真相が明かされてくるにつれ、マッド・ドッグ、テヤン生命、ジュハン航空の三つ巴がシーソーゲームを繰り返すパターンとなりダレきます。
予想通り最後には悪者たちは逮捕されるんですが、罪の重さに比べて罰が軽すぎるというのも、ここまで我慢して見てきたのにどうも納得がいかないんです。
自らの手で人を殺したわけではないとはいえ、人が死ぬを分かっててやったことなら大量殺人犯と同じ事だと思いますよ!
そこが気になってスッキリした気分で見終わることが出来ませんでした。
主人公たちが爽快に活躍する場面が少ないというのもネックで、中盤以降やったりやられたりの繰り返ししかなかったのも残念でしたね。
最後に
ドラマのメインとなる飛行機墜落事故はとても悲惨な事件だと思いますが、それに対しての悪人たちへの処罰があまりにあっさりとし過ぎでした。
キャラクターの濃さが悪人の方に比重が置かれ過ぎてて、主人公たちにあまり感情移入出来ないんですよね!
たしかに、ミステリアスなキャラクター・ミンジュンを演じたウ・ドファンさんと、女性スパイのようなセクシーさを見せたファヨンさんは好演を見せてくれましたが、他はパッとしませんでした。
ストーリーもテンポが悪く、似たような展開を引っ張り続ける作品でしかなかったのも飽きる要因となりました。