ハン・ソッキュ×のキム・レウォン主演による刑務所を舞台としたクライム・アクション!
キャスト、あらすじ、感想、見どころなどをまとめました。(トップ画像公式ページより)
監獄の首領【韓国映画】キャスト一覧
原題:THE PRISON
2017年3月23日韓国で公開(日本では2018年1月13日公開)
上映時間:124分
観客動員数:約290万人
監督・脚本:ナ・ヒョン
【チョン・イクホ役】ハン・ソッキュ
【ソン・ユゴン役】キム・レウォン
【カン所長役】チョン・ウンイン
【キム・サンジョ役】キム・ソンギュン
【チャンギル役】シン・ソンロク
【マ社長役】チョ・ジェユン
監獄の首領【韓国映画】あらすじ
舞台はソウルのとある刑務所。
その刑務所で首領のように君臨する囚人チョン・イクホ(ハンソッキュ)は、囚人たちを指揮し証拠も痕跡も残さない完全犯罪をおこなっていました。
囚人のみならず、看守からも恐れられていた彼は犯罪組織のボスであり、囚人ということを利用して夜になると刑務所から外へ抜け出させ、アリバイ完璧な状況で犯罪を実行させていたのです!
そんなイクホが牛耳る刑務所に、ある日一人の元刑事ソン・ユゴン(キムレウォン)が収監されてきます。
彼は検挙率100%を誇り、犯罪者たちからは”死神”と恐れられた人物でしたが、どういう訳かひき逃げ・証拠隠滅・収賄の容疑で刑務所に入れられることになったのです。
ユゴンは刑務所に入るなり何度も騒動を起こすのですが、その度にイクホに助けられ、徐々に悪の道へと踏み入れて行くことになります。
そんなユゴンに目をつけたイクホは、彼を利用しようとするのですが・・・。
監獄の首領【韓国映画】みどころ
刑務所を舞台とした作品は数多くありますが、本作ではそこで刑の執行を待つでも、刑務官と囚人との関わりを描くでも、はたまた刑務所からの脱出を描くでもなく、刑務所という場所を最大限利用して完全犯罪を行うということを描いた大胆なストーリーが魅力の作品です。
「刑務所に入っている=外には出られない」という考えになるので、囚人が外で犯罪を犯すことはないという先入観を利用してあらゆる犯罪を行います。
そんな犯罪を指揮するのは刑務所のボスであるイクホで、看守はもちろん所長もイクホの仲間であり、もはやそこは刑務所というよりも彼の根城のようなものなんです。
囚人たちが刑務所に出入りするのも容易ですし、同然外の世界にもこれらの結果として仲間がいたりと、時代劇などでは見たことがあっても現代においてこのような無法ぶりが描かれるのはとても斬新です。
ですが、そんな犯罪者たちの楽園たる刑務所に、彼らを数多く捕まえてきた刑事が収監されてきたことでイクホは彼を利用して新な犯罪を試みることになります。
文句なしの悪人をハン・ソッキュが演じ、とんでもない残虐さと恐ろしさを見せてくれます。
そして、キム・レウォン演じる元刑事が徐々に悪に染まっていくのもみどころです!
脇役やちょい役も豪華な俳優さんが演じていて、エグい犯罪シーンが苦手でないかたは是非見ていただきたい作品となっています。
監獄の首領【韓国映画】 感想と評価・評判
この刑務所を悪の巣窟にしてしまうという設定は、これまで見たことがないものでした!
刑務所を舞台とした作品には良作が多く、閉ざされた世界からの脱出劇を描くエンターテイメント作品や、死刑囚にスポットを当てたり、無実の囚人の法廷劇を描いた人間ドラマや、殺し屋が囚人を狙ったりと様々なパターンがある”刑務所もの”ですが、その中に簡単に刑務所を出入り出きるというものは見かけませんでした。
時代劇などで、簡単にお金で看守が買収されたり、権力者の一声で出れたりというものは韓国ドラマなどで見たことはありますが、現代劇においては出所が早まることはあっても、本作のような犯罪者の楽園的描かれ方をしたものは意外にないんですね!
それは、あまりにも非現実的だったからなのかもしれませんが、この設定を楽しめるかどうかで本作の評価も変わってくると思います!
ただ、やり過ぎなところや想像以上にエグいシーンもあるので、そもそも犯罪映画が好きでない人にはオススメ出来ません。
例えキム・レウォンのファンであっても、恋愛ドラマなどで見るキム・レウォんファンならオススメは出来ませんね。
本作は設定としては斬新なところもあるのですが、物語の展開的には犯罪映画好きなら早々に予想がつくもので、後半になってのシリアス過ぎる流れも好みではありませんでしたし、結末も空しいものでした。
まとめ:ハン・ソッキュ怖っ!刑務所の扱い方が斬新な悪人ばかりが登場する男だらけの映画。荒唐無稽な展開が面白くはありますが、エンターテイメント性は薄く後味も悪いです。
最後に
この映画を見ると絶対的な権力を誇る刑務所の首領チョン・イクホに憧れてしまう!という恐れがあります。
刑務所のボスというのは、一見お山の大将のように思うかもしれませんが、外からの襲撃に対する供えはバッチリで、不便はあってもそこに入れは安全という安心感があります。
特にイクホは、所長も看守も周りの囚人たちも自分の手下な訳で、まるで海外映画で見る中南米の麻薬組織のボスのような感じがあります。
ただ、犯罪者たちに囲まれながら威厳を保ち、恐怖心を煽り続けるのはキツそうですよね。刑務所でお金を稼いでも使えませんし・・・。