ハ・ジョンウ×チャ・テヒョン×チュ・ジフン×キム・ヒャンギ共演で贈る傑作ファンタジー・アクション映画!
観客動員数1,440万人という歴代3位の大ヒットとなり、翌年公開の続編と合わせると2,700万人超えという大記録を打ち立てた作品です。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
神と共に第一章罪と罰キャスト一覧
2017年12月20日韓国で公開(日本では2019年5月24日公開)
上映時間:140分
観客動員数:約1,440万人
監督、脚本:キム・ヨンファ
「カンナさん大成功です!」
「国家代表!?」など
【カンニム役】ハ・ジョンウ
冥界の使者。裁判のために地獄を巡る死者の弁護人。
【キム・ジャホン役】チャ・テヒョン
災害現場での事故により殉職した消防士。
【ヘウォンメク役】チュ・ジフン
地獄を巡る際に使者と死者を守る護衛。
【ドクチュン役】キム・ヒャンギ
カンニムの補助をする弁護人。死者の生前の姿を見ることが出来る。
【キム・スホン役】キム・ドンウク
除隊間近の兵長。ジャホンの弟。
【ウォン・ドンヨン役】D.O.(EXO)
軍隊での生活に馴染めない一等兵。スホンがいつも気にかけている。
【パク中尉役】イ・ジュニョク
スホンとドンヨンの上官。
【ジャホンの母役】イェ・スジョン
ジャホンとスホンの母。ろう者。
【閻魔(えんま)大王役】イ・ジョンジェ
冥界裁判の統括者。
本作はチュ・ホミン氏による韓国の人気ウェブコミックを原作とした作品です。
韓国映画としては初めて「神と共に 第二章:因と縁」と併せて二作同時に製作された作品で、二作合わせての総観客動員数は2,700万人を突破するほどの大ヒットとなりました。
第一章にいたっては2019年に「エクストリーム・ジョブ(極限職業)」(1,626万人)に抜かれるまでは韓国歴代2位(1,440万人)の観客動員数を記録していました。
ちなみにこの記録は日本だと「もののけ姫」と同レベルなんですが、韓国の総人口が約5,000万人なのを考慮すると「千と千尋の神隠し」(2,350万人)を越える大ヒットだったという計算になります。
賞レースにおいても第54回百想芸術大賞監督賞を受賞したのをはじめ、出演者や技術スタッフ等が各映画賞を総なめにしており、それは主演のみならず助演陣にも及んでいます。
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神と共に第一章罪と罰あらすじ
火災現場で救助活動をしている中で命を落としてしまった消防士キム・ジャホン(チャテヒョン)は、その現場に突然現れた謎の男女により冥界に連れて行かれます。
冥界の使者であるというヘウォンメク(チュジフン)とドクチュン(キムヒャンギ)は、人間は死後49日の間に7つの裁判を受けなければならず、その裁判で無罪となったものは新たに生まれ変わることが出来ると説明。
その後、使者たちのリーダーでジャホンの裁判の弁護人でもあるカンニム(ハジョンウ)と合流した4人は、様々な困難を乗り越えながら地獄を巡ることになります。
消防士として善行を積んできたジャホンは、この試練を難なく乗り越えると思っていた一行でしたが、裁判が進むにつれてジャホンの意外な過去が発覚してゆき、転生への道は困難を極めることとなるのでした。
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神と共に第一章罪と罰みどころ
本作は殉職した消防士が冥界の使者たちと共に地獄を巡り、自らの生まれ変わりをかけての裁判に挑むというファンタジー大作です。
様々な地獄を描いた映像技術や、VFXを多用したスピーディーなアクションシーンに、登場するキャラクターのユニークさなど、世界観が突出した作品なように思われるかもしれませんが、実は主人公の生い立ちや親子の愛情なども描いた感動のヒューマンドラマでもあるんです!
エンターテイメント作品としてのみどころが多々ありながら、コミカルさや泣きのシーンまでもしっかりと用意された盛り沢山の映画となっています。
本作では消防士ジャホンについてが丁寧に描かれる分、冥界の使者たちについてはあまり語られていません。
しかし、続きとなる第二章では使者たちやジャホンの弟スホンについて描かれ、更には新たにマ・ドンソクさんも登場しますので、本作が気に入った方はそちらも是非ご覧下さい。
本作とはまた違った面白さがあり、そちらを見てこそ完成する映画となっていますよ。
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神と共に第一章罪と罰感想・評価
これはある一人の男の人生を描いた映画です。
映像が凄かったとか、アクションシーンにハラハラドキドキしたなど、分かりやすい面をほめるのは簡単で、私も最初は予告編で流れるような派手なシーンや、その映像技術の素晴らしさに興味を引かれて見たのですが、見終わってからの感想としてはアクションやファンタジー作品としてよりも親子の愛の深さに泣かされ、結果ヒューマンドラマとしての印象が強く残ることとなりました。
明らかに正義の人であり、使者たちから貴人と言われる主人公ジャホンも過去にやましいことや罪を抱えているなど、善悪を単純に描いていないところにも惹かれましたし、同僚を助けられず死なせてしまったことや嘘を重ねた裏にも理由があるなど、人間は善人と悪人という二種類だけで語れるものではないというメッセージ性も伝わってきました。
この親子の絆や愛情を描くのは韓国作品のお家芸とも言えるのですが、そうだとは分かっていても泣かされてしまうのが韓国映画の見事なところ!
この映画をただのエンターテイメント作だと思って見ると大間違いで、そこには誰しもが思い当たる後悔や悲しみが沢山描かれていて、終盤は涙なくしては見ることが出来ませんでした。
まとめ:最新の映像技術を駆使したアクションシーンやファンタジー表現と、親子の愛情などの感動のドラマを盛り込んだ最高のエンターテイメント映画!誰が見ても楽しめる作品としては韓国映画最高の出来かもしれません!!
最後に
本作は韓国映画という枠組みを越えて世界でも通用するエンターテイメント作品だと思います。
冥界や地獄についての描き方はアジア圏と西洋では差異があるかもしれませんが、キャラクターの魅力やアクション、ファンタジー表現にヒューマンドラマとしての出来などはお世辞抜きに世界レベルと呼べるものでした。
韓国映画の他の大ヒット作(「バトル・オーシャン海上決戦」「国際市場で逢いましょう」「ベテラン」など)が非常に韓国の事情を反映しているのと比べると、本作は「新感染ファイナル・エクスプレス」などと共に世界でも評価されやすいタイプの作品だと思いますね!
ただ、これだけの大ヒット作でありながら日本での公開は韓国での公開から1年半後という遅さであり、どう考えても日本のエンターテイメント作品よりも優れているのに公開時期も遅く規模も小さいことは残念で仕方ありません。