イ・ソジン、イ・ジョンス、イ・スンジェ、ハン・ジミン共演、最高視聴率38.9%を記録したイ・ビョンフン監督作品。朝鮮王朝第22代王イ・サンの波乱万丈の生涯を描いた大ヒット歴史ドラマ!
キャスト、あらすじ、視聴率、感想などをまとめました。
(トップ画像:公式ページより)
イ・サン【韓国ドラマ】キャスト
全77話
放送年度 MBC 2007年9月17日~2008年6月17日
平均視聴率 26.4%
最高視聴率 38.9%
監督 イ・ビョンフン、キム・グノン
「ホジュン 宮廷医官への道」
「宮廷女官チャングムの誓い」
「トンイ」「オクニョ運命の女」など
脚本 キム・イヨン
「トンイ」「馬医」「ヘチ~王座への道~」など
【イ・サン役】イ・ソジン
朝鮮王朝第22代王正祖(チョンジョ)。
【ソン・ソンヨン役】ハン・ジミン
図画署の茶母(タモ)。イ・サンの幼なじみ。
【パク・テス役】イ・ジョンス
イ・サンの幼なじみで護衛武士。
【英祖(ヨンジョ)役】イ・スンジェ
朝鮮王朝第21代王。イ・サンの祖父。
【恵慶宮(ヘギョングン)役】キョン・ミリ
イ・サンの生母。
【思悼世子(サドセジャ)役】イ・チャンフン
ヨンジョの次男でイ・サンの父。
【貞純王妃(チョンスンワンヒ)役】キム・ヨジン
ヨンジョの正室。
【孝懿王后(ヒョイワンヒ)役】パク・ウネ
イ・サンの正室。
【チョン・フギョム役】チョ・ヨヌ
承政院同副承旨。ファワンの養子。老論派。
【ファワン役】ソン・ヒョナ
ヨンジョの側室の娘。イ・サンの叔母。老論派。
韓国時代劇の巨匠と呼ばれるイ・ビョンフン監督による作品。
時代劇史上最高の視聴率(最高視聴率63.5%)を記録した「ホジュン 宮廷医官への道」をはじめ、日本での韓国時代劇ブームの火付け役となった「宮廷女官チャングムの誓い」、ハン・ヒョジュの代表作「トンイ」などと並ぶ名作時代劇が本作。
本作の脚本家であるキム・イヨンとは「トンイ」「馬医」でもタッグを組んでいます。
本作は当初60話予定でしたが、視聴者が期待していたラブロマンスが思ったほど進展せず視聴率が下降してしまいます。その後、視聴者の期待に応えるため話数を延長することとし、その結果全77話となりました。
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イ・サン【韓国ドラマ】あらすじ
朝鮮王朝第21代王英祖の孫イ・サン(イソジン)は、幼少期に父の悲劇的な死を体験しながらも、王位継承者として様々な困難に立ち向かっていきます。
しかし、朝廷内ではイ・サンを貶めようとする策略が巡らされており、常に暗殺の危機にさらされていました。
そんな中、イ・サンを救ったことで危険が迫り身を隠していた幼なじみのソン・ソンヨン(ハンジミン)とパク・テス(イジョンス)が都に戻ってきます。
その後、ソンヨンやテスをはじめ、亡くなった父の忠臣などの助けも借りて次々と改革を進めていくのですが・・・。
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イ・サン【韓国ドラマ】みどころ
本作は、偉大な王として知られる朝鮮王朝第22代王正祖ことイ・サンの生涯を描いた名作歴史ドラマです。
イ・サンの父、思悼世子(サドセジャ)は「米びつ事件」という歴史的にも有名な出来事の中心人物ということで知られておりで、映画やドラマなどでも度々取り扱われています。
そういう馴染みのある時代の作品なので、他の作品ではメインキャストになっている人物が脇役として登場していたり、同じ俳優さんが別の人物を演じていたりと、色んな角度から楽しめる作品でもあります。
「宮廷女官チャングムの誓い」「トンイ」「オクニョ運命の女」など、イ・ビョンフン監督作品では女性が主人公となるイメージがありますが、本作のヒロイン・ソンヨンは主人公イ・サンを影で支え続けるこれまでのヒロイン像とは違ったタイプになっています。
もちろん、イ・サンとソンヨンの恋愛模様も描かれていますし、彼女の朝廷内での立場が徐々に上がっていく流れも定番ながら痛快なものとなっています。
さらに、二人の幼なじみであるパク・テスとの友情や、ソンヨンに対する悲しい片想いなどもあったりと普段時代劇を見ない方でも楽しめます。
とはいえ、物語の主軸はイ・サンと朝廷の重臣たちとの権力闘争で、イ・サンの身に降りかかる暗殺を回避したり、冤罪の汚名を晴らすというパターンの繰り返しになっています。
しかし、個性的な脇役キャラクターが沢山いたり、その演出の種類が数多くあるため飽きることなる見続けることが出来るのも特徴となります。
ラブロマンス、権力闘争、アクション、ヒューマンドラマなど、様々な要素がバランスよく配置された作品です!
イ・サン【韓国ドラマ】感想
イビョンフン監督作品といえば、真っ先に「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」の名前が挙がってくると思いますが、他の監督作品も名作、ヒット作揃いなことを知っていますか?
韓国ドラマ歴代最高視聴率2位(1位はチェ・スジョン、ペ・ヨンジュン主演の「初恋」)の「ホジュン宮廷医官への道」(時代劇では1位)は医療ドラマ・人間ドラマの名作ですし、「商道」は商人にスポットを当てた作品、そして最新作である「オクニョ運命の女」も日本で何度も再放送されている人気のエンタメ作品です。
そんな中で意外に忘れられがちなのが本作なんです。
他の作品と比べると地味な印象がありますし、登場人物やストーリー展開もよくあるものなので、どうしても目立たないんですよね。
しかし、イ・ビョンフン監督作品の中で最高傑作なのは本作だという声もあり、様々な要素のバランスの良さが特徴なんです。
史実にオリジナルキャラクターを登場させることでエンタメ性を高めたり、宮廷内での骨肉の争いや友情ドラマ、そして身分差の恋といった王道要素もしっかりと盛り込むなど、韓国ドラマの面白さが全て詰まっています。
いわば、イ・ビョンフン作品の良さをまとめた集大成的作品であると呼べるかもしれません。
ただ、全ての要素が詰まっている分突出したものが無いように感じるのも事実で、愛憎劇や権力闘争に特化した作品が好きな人にとっては物足りない印象に映るかもしれませんし、予想外な展開やどんでん返しが好きな人にとっては予定調和と思われる可能性もあります。
しかし、「トンイ」を見た方ならクム(のちの英祖)のその後が見れて嬉しく感じるでしょうし(米びつ事件を起こすと思うと複雑ですが…)、ドラマ「秘密の扉」や映画「王の運命―歴史を変えた八日間」といった米びつ事件を描いた作品と見比べてみるのも面白いかもしれませんね!
イ・サン【韓国ドラマ】最終回は?
最終回は、これまで幾度となくイ・サンの命を狙ってきた敵との戦いにけりがつきます。
ただ、ここに来ても権力の座に執着したり、王族とはいえ命が助かったりするのは納得がいきませんでした。
このようなパターンは他の作品でも見かけましたし、ヒロインが亡くなってしまう点も「トンイ」のようだったんですが(本作の方が先ですが)、ほとんどの韓国ドラマの最終回は不満が残るものなので定番と言えば定番なのかもしれません。
まとめ:史実、権力闘争、アクション、友情ドラマ、ラブロマンスと、全ての要素がバランスよく詰まったエンタメ作品です!
ストーリーや展開に斬新さはありませんが、魅力的なキャラクターが沢山いるため飽きることなく見ることが出来ます!!