Netflixが配信されている83ヵ国全てで1位を獲得した話題作!
456億ウォン(約43億円)の賞金がかかった謎のサバイバルゲームに参加した人々の命をかけた挑戦が今はじまる!!
キャスト、監督について、あらすじ、感想、カイジのパクリかどうかなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
イカゲームキャスト一覧
Netflix全9話
放送期間:2021年9月17日よりNetflixにて全世界配信
【No.456/ソン・ギフン役】イ・ジョンジェ
ゲーム最後の参加者。事業に失敗し離婚している。
【No.218/チョ・サンウ役】パク・ヘス
ギフンの幼なじみ。ソウル大首席合格の秀才で証券会社に勤めるも、横領などの罪で追われている。
【No.001/オ・イルナム役】オ・ヨンス
一番最初の参加者。脳腫瘍を患うおじいさん。
【No.067/カン・セビョク役】チョン・ホヨン
スリを生業とする脱北者。母親と弟のために大金を必要としている。
【No.199/アリ・アブドゥル役】トリバティ・アヌファム
妻と子供を残して出稼ぎに来ているパキスタン人。
【No.101/チャン・ドクス役】ホ・ソンテ
組の金を盗み追われているヤクザ者。ゲーム参加者の中でも一番の武闘派。
【No.212/ハン・ミニョ役】キム・ジュリョン
強い者に取り入ろうとする騒がしいおばさん。
【No.240/ジヨン役】イ・ユミ
途中から主人公たちチームに合流する女性。
【ファン・ジュノ役】ウィ・ハジュン
失踪した兄を探してゲームに潜入した刑事。運営側の一員になりすまし裏側を探る。
本作はNetflixにおいて、韓国作品として初めてアメリカの「今日のTOP10」で1位を獲得し、配信国83ヵ国全てでも1位を獲得した超話題作です!
最大限CGは使わず、美術チームが作成したリアルな巨大セットはキャストたちを毎回驚かせました。
童心に返るというコンセプトであるため、色も子供を相手にするようなかわいい色合いであることも特徴です。
Netflixでの人気から世界各国で評判になり、出演者のインスタグラムはフォロワーが急増。
ドラマ配信後、演技初挑戦だったチョンホヨンさんは1900万人(10月12日基準)と激増し、韓国女優の中で最も多いフォロワー数となりました。
イカゲームカメオ出演
特別出演のコンユさんは監督と普段から親しい間柄だそうで、お願いしたところすぐにOKしてくれて急にキャスティングが決まったとか。
イビョンホンさんは2017年映画「南漢山城」で作品を共にしている間柄で、それ以降もいい関係を続けているとのこと。
ある時の集まりに、カメオ出演をお願いしてみたら快諾してくれたとかで、ビッグ俳優の出演が決まりました。
見る人を驚かせるため、というよりその役に合う人だったから、という理由だそうです。
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ファンドンヒョク監督について
http://www.sisaweek.com/
1971年5月26日生まれ。2021年時点で50歳です。
映画「トガニ 幼き瞳の告白」「怪しい彼女」「天命の城」などの代表作を持つ監督は今回脚本と演出を両方受け持ち、ドラマ初挑戦となりました。
監督によると作品の構想は2008年に出来上がっていました。
「当時、デスゲーム素材の日本映画やドラマにはまっていた。もし自分だったらどうだろう?と考えながらシナリオを書いたがドラマ制作は念頭に置いておらず、長編映画向けに書いた。難解で現実的ではない、という理由で何度も断られた」
監督にとっては約10年間温めてきた作品で、時代の風向きもありましたが
「予算、水準共にNetflixでなければ不可能な作品だった。19禁コンテンツに形式、分量、水準など関係なく作れるところがNetflixしかなかった。」
とNetflixでしか作れない作品だったことを強調しています。
10年前の台本では、参加者は1000人だったとのこと。
1000万ウォンずつで100億ウォン、の想定でしたが10年のうちにお金の価値が変わり、賞金をあげる必要がありました。
韓国で初期のロト最大当選額が400億ウォンだったことから、そこから記憶しやすい456億という数字にしたのだそうです。
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イカゲームあらすじ
様々な事情から多額の借金を負ったものたちが集まって謎のサバイバルゲームに挑戦する。
参加者一人当たり1億ウォン、総額456億ウォン(約43億円)の賞金を巡って繰り広げられるゲームは、だるまさんがころんだ、型抜き、綱引きといった誰もが知る遊びばかり。
事業に失敗し多額の借金を背負い離婚、再婚した妻の元で暮らす娘にも呆れられてしまったNo.456ことソン・ギフン(イジョンジェ)は、ある日ふいに声をかけてきた謎の男から謎のゲームへ参加しないかと持ち掛けられます。
はじめは怪しんでいたギフンでしたが、娘の誕生日プレゼントを買うお金すらない自分に嫌気が差し、怪しいゲームに参加することにするのですが、そこで繰り広げられるのは命をかけたデスゲームで・・・。
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イカゲームみどころ
456人の参加者たちが賞金456億ウォン(約43億円)を巡って命を懸けたデスゲームに挑む!
日本でもデスゲームを扱った作品は数多くありますが、そんな作品群の中でも本作は飛び抜けて残虐かつ壮絶なものとなっているのが特徴で、それでいて人間の弱さや汚さ、優しさといった人間の本質が同時に描かれています。
さっきまでは仲間としてゲームに挑んでいた者達が、次の瞬間には敵になり、裏切り裏切られの展開になっていくのもみどころで、単純に善悪では計れない人間ドラマが繰り広げられます。
死と隣り合わせのゲームに挑むのに会場はやけにポップでカラフルだったり、生死を賭けた”だるまさんがころんだ”で「フライミートゥザムーン」が流れたりと、メルヘンな世界観と特徴的な音楽使いも本作の魅力となっています。
ゲームが進むごとに次々と命を落としていく参加者たち。果たして誰が最後まで生き残り、莫大な賞金を獲得することになるのか?
潜入した刑事はこのゲームの真相にたどり着けるのか?
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イカゲームはカイジのパクリ?感想!
正直なところ最初はバカにしていました!
1話目なんて「カイジに似ている」「カイジのパクりじゃん」などとあら探しばかりしてたのですが、そんな薄っぺらい感想は1話の後半には変わることになりました。
「何これ!?スゲーじゃん!!」
このドラマ、設定や展開などが「カイジ」のまるパクりだとして話題となった作品なんですが、実際に見てもかなり似ているとは思いました。
その他にも「LIAR GAME」や「神様の言うとおり」だったり、同じくNetflixオリジナルドラマ(こちらは日本のドラマですが)「今際の国のアリス」などとテイストが似ているなど、つまりは日本のこういった”デスゲームもの”の要素を詰め込んだ作品なんですよね。
監督自身もそれは認めているんですが、それを上手く取り入れて世界的なエンタメに仕上げたのが本作というわけなんです。
なので、カイジのパクりだと言うのは簡単なんですが、実際日本の劇場版よりも(原作と比べて面白いかどうかは評価が割れますかね)断然面白いのは確かで、それは設定とマッチしたエグい表現方法や、人間の汚さを描くのが韓国の方が上手いから面白くなっているわけなんです!
ここまで、本作はカイジのパクりである前提で話しているんですが、その真偽自体はこの際どうでもよく、結局は面白ければいいじゃん!ということなんですよね。
タイトルがダサかったり、ゲーム会場内部のセキュリティが意外とザルだったり、肝心の”イカゲーム”というものが韓国人以外にはいまいちピンと来ない、といった問題はありましたが、上記したような先入観から見るのを敬遠するには勿体ない作品だと思います。
ハリウッド大作「ハンガーゲーム」とも比べられたりしますが、本作にはそこまでのスケール感はないものの人間性が濃く表れているのは断然本作の方でしたね。
ゲーム参加者以外にも、兄を探してゲームのに潜入してきた刑事のドラマがあって、そこで組織の裏側を覗け更に謎が深まったりするのがまた面白かったですね。
さらに、組織の中で何か企んでる集団がいたり、参加者同士の殺し合が起きたりとなかなかの壮絶さ。
その上、組織のメンバーが全員仮面を被っている点もポイントで、こんな最悪なゲームをコントロールしている側の表情が伺えず、その正体さえ分からないまま。
この設定を恐怖に感じるか、それともより一層ゲームとして割り切って見れるようになるかは人それぞれですかね。
正直、当分の間主人公に対していい印象はなかったですし、命を懸けてゲームに挑んでいる参加者たちの中でも未だに腑抜けた感じを見せるのにイライラもさせられました。
その思いはかなり終盤まで続くのですが、よく考えるとデスゲームをする中で狂気に走らなかったのはスゴいことなんですよね!
そう思ってからは周りの方が異常なんだと気付き、主人公の良いところや本質が見えてくるようになりました。
最初はなんて情けない主人公なんだと思っていたのに、ラストにもなるとカッコよく見えてきたほどでしたね。
確かにこの作品は日本をはじめとする様々なデスゲームを模倣したところから始まったのかも知れませんが、その結果は先駆者たちのクオリティーを大きく凌ぐものとなっていました!
この手のジャンルが好きな方は必ず見るべき作品だと思います!!
まとめ:これは相当面白い!
ドラマのタイトルの微妙さや、内容がパクりのように思えたことから期待せずに見た作品だったのですが、ストーリーが進むごとに面白さが増していく、そんな名作だと思いました!!
次々と人が死んでいくハードな内容ではありますが、お金や社会について色々と考えさせられる作品でもありましたね。
イカゲームシーズン2は?
※ネタバレあり!
ドラマの後半で、このデスゲームは韓国だけでなく世界各地で行われていることが匂わされます。
当然ゲームの内容も会場によって違うようで、そんな命のやり取りにお金をかけている富豪たちがいるようなんですね。
そして謎の黒いマスクの男が韓国のトップなのかと思っていたら、その更に上がいてそれが意外な人物だったことも明かされます。
しかし、世界中で同じようなゲームが行われているということは、真のトップは他にいるということで、その証拠にラストで次のゲームが開催されることが分かるんです。これはシーズン2も期待できるということなんでしょうか・・・?
そもそも、ゲームの運営に関わっていた仮面のスタッフたちの正体も謎のままでしたし、黒マスクとその上の存在の関係性も分からないまま。
そして、刑事の生死や刑事が探していた兄についても詳しくは描かれていませんでしたし、このゲームを作った組織の全容なんて全く分かっていないんです。
それなのにちゃんとした着地点を作れたのは見事だと思いますが、やっぱりこれらの疑問の答えは知りたいというもの。
ゲーム優勝者以外は死んでしまっているため、続編があってもキャストは当然変わってしまうんですが、是非とも続きを描いて欲しいですね!
続編について監督のコメント
監督は脚本も書いているため、一人でする過程が精神的肉体的にとてもつらかったそうです。
「イカゲームのあまりの人気でシーズン2を望む声が多いことは知っていて、それを断れば騒動になりそうな雰囲気さえある。でも今やりたい映画のアイデアが浮かんで、シーズン2をやるとしたらその後。」
「イカゲームを制作しながら(あまりの大変さに)歯が6個抜けてしまい、インプラントをしている。シーズン2をすれば入れ歯になりそうな予感」
シーズン2のストーリーについては
「ノーコメント。色んな方向に開いた感じにしてあるから、もっと考えないといけない」
とのことでした。さまざまな展開ができるような感じで終えたため、シーズン2も期待できそうです!