チョン・ヘイン主演、ク・ギョファン、キム・ソンギュン共演による軍隊を舞台とした社会派ドラマ。
軍の脱走兵を追跡する部隊“D.P.”の活躍と脱走兵たちの苦悩を描く!
キャスト、あらすじ、感想、最終回、シーズン2などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
DP-脱走兵追跡官-【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全6話
2021年8月27日よりNetflixにて配信
演出・脚本:ハン・ジュンヒ(ジュニ)
映画「コインロッカーの女」「スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班」など
脚本:キム・ボトン(ウェブトゥーン『D.P. 犬の日』の作者)
【アン・ジュノ役】チョン・ヘイン
憲兵隊からD.Pに配属された二等兵。
【ハン・ホヨル役】ク・ギョファン
ジュンホの相棒。D.P所属の上等兵。
【パク・ボグム役】キム・ソンギュン
憲兵隊捜査課軍務離脱担当官。
【イム・ジソプ大尉役役】ソン・ソック
憲兵隊長補佐官。ボグムの上官。
【チョン・ヨンドク役】ヒョン・ボンシク
第103歩兵師団憲兵隊長。
【ファン・ジャンス役】シン・スンホ
憲兵隊所属の兵長。後輩を虐待するのが日課。
【チョ・ソクポン役】チョ・ヒョンチョル
憲兵隊所属の一等兵。アニメオタク。
【シン・ウソク役】パク・ジョンウ
脱走兵。
【チェ・ジュンモク役】キム・ドンヨン
脱走兵。
【チョン・ヒョンミン役】イ・ジュニョン(U-KISSのジュン)
脱走兵。
【ホ・チド役】チェ・ジュンヨン
脱走兵。
【ジュノの妹役】イヨン
※タイトルにある「D.P.」とは”Deserter Pursuit=脱走兵追及”の略で、軍から脱走した兵士を逮捕する組織のことを指します。
漫画家キム・ボトンによるWEB漫画が原作で、本作にも脚本家として参加、ちなみに・ボトンはD.P.組出身者だそうです。
ドラマの舞台となる2014年は、韓国の軍隊である多きな事件が二つ起きた年で、本作はこの事件をモチーフとして描かれています。
第1話にメインキャストの一人としてコ・ギョンピョが特別出演していたり、ドラマ「悪い刑事」でサイコパス役を演じて評価されたイ・ソルが短いシーンだけ登場していたり、別部隊に所属するホヨルの同期役を「それでも僕らは走り続ける」などのペ・ユラムが演じているなど、非常に豪華なキャスティングとなっています。
エピソード出演↓
更に本作は音楽面も素晴らしく、韓国のヒップホップミュージシャン兼プロデューサーのPrimaryが監修し、印象的なオープニング曲を手掛けたKevin Ohをはじめ、Meego、HyukohのリードボーカルOHHYUK、HAN、Krizといったアーティストが参加しています。
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DP-脱走兵追跡官-【韓国ドラマ】あらすじ
兵役で軍に入隊したアン・ジュノ(チョンヘイン)は、その洞察力が評価され脱走兵を捕まえるD.P.に配属されることになります。
しかし、いじめが原因で脱走したシン・ウソク(パクジョンウ)を捕まえるという初任務で失態を犯し、その結果シン・ウソクは自殺してしまいます。
そのことに責任を感じたジュノでしたが、新しくやってきた上等兵のハン・ホユル(クギョファン)とコンビを組み脱走兵たちを捕まえていくのですが・・・。
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DP-脱走兵追跡官-【韓国ドラマ】みどころ
本作は、軍の脱走兵を追跡する部隊“D.P.”の活躍と韓国の軍隊制度が抱える様々な問題を描いた社会派ドラマです。
過去5年間の脱走件数が500件を超すといわれている韓国の軍隊を舞台に、兵士が脱走してしまう理由の一つでもあるいじめやパワハラ、脱走兵たちのエピソードや軍隊の不条理などが描かれるというこれまでにないドラマとなっています。
とはいえ、シリアス一辺倒な内容ではなく、脱走兵を捕まえる展開は刑事ドラマさながらですし、バディものようなやり取りとアクション、コミカルな主人公たちのやり取りなど娯楽性もしっかりあり、加えて脱走兵たちの事情を知り涙する作品でもあります。
いじめを描いたシーンはリアルで見ていて辛くなるものですが、これは軍隊だけに限った問題ではなく私たちの身の回りでも起こりうるものとして捉え考えてほしいです。
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DP-脱走兵追跡官-【韓国ドラマ】感想・評価
韓国社会の闇を描いた衝撃作!
軍隊から脱走した兵士を追うという珍しい種類のドラマであり、犯人を追う刑事ドラマのようなテイストもある作品。
同時に韓国の社会情勢(悪質な雇用状況や給料の未払い問題など)や、歪みなども描いたメッセージ性の強い作品でもありました。
ひたすら重くて暗いだけでなく、テンポの良い追走劇やバディもののようなノリ、涙を誘うエピソードなどとあるため、辛いシーンがあるわりにはサクサク見進めることが出来ました。
特にクールでケンカの強いジュノと、お調子者でしゃべりが上手いホヨルとのコンビネーションが最高で、この二人がいるお陰で暗いテーマの作品でも楽しく見れたんだと思います。
ただ、軍隊の不条理を描く作品とはいえイジメやパワハラの描写は見ていて嫌な気持ちにしかならず、そんな事が全編通して起きるので人によっては辛いばかりの作品になるかもしれません。
軍人たちにしろ、その家族たちにしろ、登場人物の大多数が嫌な人間しか出てきませんしね。
イジメが横行してる環境とそれを黙認する上官、脱走した被害者は連れ戻され罰を受けるのに、加害者には罰は課せられずせいぜい部隊を異動する程度。例えこれが現実なんだとしてもやるせない気持ちになってしまいます。
しかし、テーマは重苦しくても演出が上手いので、メッセージ性の強いエンターテインメント作品として楽しめると思いますよ!
まとめ:軍隊でのイジメのシーンは見ていて辛くなるものばかりでしたが、刑事ドラマのような展開とアクションは痛快ですし、コミカルなやり取りや感動のエピソードなどもあり、予想以上にエンターテインメント性が強い作品になっていました!
最後に
※ネタバレあり!
軍隊では後輩たちをいたぶり続けてきたファン・ジャンスが、除隊して一般社会に戻ると働いているコンビニで店長にペコペコする。
そんなファン・ジャンスは除隊したら軍隊での行いは帳消しになるものと思っていた。
しかし、彼にイジメられたチョ・ソクポンはその恨みを忘れず復讐しようと行動を起こす。ところが、上官は自らの保身のために軍隊を出動させる。
しかも、チョ・ソクポンと共に訓練をしてきた者たちを動員して。
軍隊だけでなく、学校や職場など私たちの周りでも常にイジメは起きている。イジメを受けた者ははじめは一人で耐え、やがて周りに助けを求める。
しかし、その多くは傍観者となり自分の保身にまわる。そして、事件が起きてやっと騒ぎ出すのだ。
しかも、イジメられた末に事件を起こした者の名前は世間にさらされるのに、イジメた側の名前は伏せられたまま。
このドラマの終盤で脱走したチョ・ソクポンを助けようとする主人公たちにある言葉が浴びせられます。
「みんな知ってて傍観してたくせに」
イジメを認識していたのに誰も助けようとせず、イジメを止めようともしなかったのに、イジメられた者が復讐しようと行動を起こすと止めようとする。イジメた者を助けようとする。
「なぜ僕が罰を受ける、悪いのはあいつだ!」
逆らえないことをいいことに、逆らうと罰されると分かっているから我慢し続けたのに、我慢の限界がきてやり返そうとするとそれは罪だと言われる。
かなり過激な作品ではありましたが、見るものに様々な事を考えさせる問題作だったと思います!
とはいえ、見ると辛くなるので2回目は遠慮したいですけど。。。
DP-脱走兵追跡官-【韓国ドラマ】シーズン2は?
シーズン2が出ましたのでこちらの記事も参考にしてください!↓