チェ・ミンシク×ソン・ソック×イ・ドンフィ×ホ・ソンテ共演!
フィリピンでカジノ王に上り詰めるも再び転落してしまった男のリベンジを描くクライムヒューマンドラマの後編。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
カジノシーズン2キャスト一覧
ディズニープラス全16(9〜16)話
シーズン1:8話
シーズン2:8話
放送期間:2023年2月15日~3月22日にかけて配信
監督・脚本:カン・ユンソン
映画「犯罪都市」「英雄都市」
「犯罪都市2」など
【チャ・ムシク役】チェ・ミンシク
フィリピンのカジノ王。
【オ・スンフン役】ソン・ソック
ムシクを追うフィリピンに派遣された警察官。
【ヤン・ジョンパル役】イ・ドンフィ
ムシクの右腕。カジノのエージェント。
【イ・サング役】ホン・ギジュン
ムシクの部下。カジノのエージェント。
【ソ・テソク役】ホ・ソンテ
ムシクの元手下。カジノのエージェント。
「オールドボーイ」などの代表作で知られる名優チェ・ミンシクさんが25年ぶりにドラマ出演したクライムヒューマンドラマの後編。
監督は前作と同様に「犯罪都市」のカン・ユンソンさんが担当。
前シーズンは8話まででしたが、このシーズン2は後半の9話から16話までとなります。
スポンサーリンク
カジノシーズン2あらすじ
フィリピンで知らない者はいない韓国人カジノ王のチャ・ムシク(チェミンシク)は、警察や権力者たちとのツテを利用しながらカゲの大物としてのし上がってきた。
しかし、義兄弟のカジノエージェント・ジョンパル(イドンフィ)はカジノで借金を重ね中国人組織の人間たちと揉め事を起こし、厄介者だったテソク(ホソンテ)はムシクを逆恨みし命を狙うまでに…。
そしてムシクのカジノや金を狙う者たちによって、ムシクの恩人であるミン会長が殺されてしまう。
しかもムシクはミン会長殺害容疑をかけられ、証拠もないまま韓国へ強制送還されることになる。
一方、コリアンデスクのオ・スンフン警部(ソンソック)は、現地警察と揉めながらもキム・ソジョンとフィリップの死について未だに調べを進めていた。
その後、二人の死にはムシクが関わっているという証拠を見つけるのだが…。
スポンサーリンク
カジノシーズン2みどころ
本作はフィリピンのカジノ業界のトップであり、フィリピン国内においても絶大な権力を掌握したチャ・ムシクの没落と再起を描いたクライム・ヒューマンドラマの続編です。
前作のラストは、ムシクに反旗を翻そうとするテソクが闇討ちに現れたところで終わっていましたが、このテソクの暗躍がどのような結果を生むのか?そしてムシクの取った行動とは?というものがまず描かれていきます。
とても気になるところで終わっていたので、正に待望の続編と言えるでしょう!
さらに前作でカジノの仲間を二人失ったことから、ムシクと部下たちの関係性に変化が生まれるのですが、そこにムシク恩人であるミン会長が何者かに殺害されるという事件が起き、その容疑者としてムシクが捕まってしまいます。ムシクをはめた犯人は誰なのか?そしてその目的とは?
一度はフィリピンから離れるムシクですが、再び舞い戻るとムシクをハメた者たちへのリベンジがはじまることになります!
一方、前作の終盤から登場したコリアンデスクのスンフンの活躍も本格化していきます。
最初は現地警察との連携がうまく取れずに孤立していくのですが、徐々に相棒との絆を深め未解決事件の捜査に乗り出すことに。
警察も手を出せずにいたムシクについてや、ミン会長殺害の真犯人の捜査を始めるスンフンは、権力の壁を乗り越えて真相にたどり着けるのか!?
スポンサーリンク
カジノシーズン2感想・評価
順風満帆だったムシクがフィリピンで没落し、しかし直ぐに再起し時分をハメた者たちへのリベンジを開始する!
というのが本作の主軸ではありますが、それよりもムシクと部下たちとの関係性の変化を感情的に描いているところが真骨頂だと思いました!!
ムシクがテソクから銃を向けられ、銃声が鳴る映像を見せられて終わった第8話。直接ムシクが撃たれるシーンは無かったですし、撃ったとしても当たったかは分からないという良いところで幕切れとなっていたので続きが気になっていたのですが、ここでホ・ソンテさん節が炸裂!
初登場時から明らかに裏切りそうな匂いがプンプンしていたテソクですが、短い登場ながらも期待通りのチンピラぶりを披露してくれて盛り上げ役として役立っていたと思います。
そして、終盤にやっと登場したスンフンが本作でどう立ち回るのかですが、最初は地元警察官たちとの関係がギクシャクしていながらも、ムシクにあからさまに噛みつくこともなく、確実に関係性を築いたり証拠を集めていく様は地味ながらも堅実で、ある意味バディもの刑事ドラマのようなノリも楽しむことが出来ました。
途中までムシクの味方になるのか?なんて感じもしましたが、裏では虎視たんたんと狙っていたんですね。
あと、盤石かと思われていたジョンパルとサングとの関係ですが、やはり前作でソジョンとフィリップが殺されたのが影响しているようで、ジョンパルは片想いしていたソジョンのことが引っ掛かり、サングは弟分だったフィリップの死の真相が気になる。この事件に対するモヤモヤを晴らさなかったのはムシクの落ち度ですが、客の金を持ち逃げしようとした二人に対してムシクが泥を被った形なので、どちらの気持ちも分かるから複雑なんですよね…。
ムシクは一度仲間に引き入れた相手には冷酷になれないところがあり、一度や二度期待を裏切った位では見捨てたりしないという人情深さがあります。
自分の方が大物になっても先輩や恩人に対して礼は尽くしますし、暴力ではなく金や会話で解決するので、だからこそ警察や権力者たちからもウケが良いまぁ、一線を越えれば手を下しもしますが、その甘さにつけ入れられることも。
そのことをジョンパルとサングも分かっているからこそ複雑なんですよね。まぁ、ジョンパルに関しては賭博中毒になってた感もあるので怪しいところですが…。
この複雑な人間関係は単純な殺し殺されのドラマよりもよっぽどスリリングで、部下たちとの関係性の変化や、心の内でくすぶっていた不満と疑念などが徐々に現れていく展開は俳優陣の演技力あってのものだと思いました!
贅沢を言えば、もっとヤクザの抗争のような派手な展開や、銃撃戦などのアクションも見たかったとは思いますが、ただ、クライマックスシーンに関してはギャング映画のラストかのようで最高でした!!
狂気と情が同居したムシクのキャラクターが最高!!
最後に
ーーー以下、*ネタバレあり!ーーー
それにしてもジョンパルは最低でしたね…。
あれだけムシクの世話になり、何度も助けてもらい負い目もあるはずなのに、金に目が眩むと恩人すら裏切るんですかね。
たまに我に返ってムシクをアニキと慕う場面もありましたし、韓国へ逃がそうという情を捨てきれないところも見受けられましたが、結局は金に目が眩んでしまう…。
カジノで金を使いまくるおじさんをムシクが何度も咎めるも最後まで変わりませんでしたが、ジョンパルも完全に同じ道を歩みそうですよね。
私なら、早々に見限っていたと思いましたが、そんなヤツでも見捨てずに助けるのがムシクの良いところであり弱点なんですよね。
かと思えばやる時は徹底的にやるので、その落差がカッコよさを生んでいるのかと!そして、臆病なやつが最後に生き残るというのは皮肉であり真実なのかも…。
そしてテソクですよ!
今度こそ活躍するのかと期待していたんですが、序盤で早々に消えてしまうことに。
短いながらも良いチンピラっぷりを披露して、濃厚なキャラクターだったという印象は残りましたが、こいつに関してはムシクが見誤ったと思うしかありません。まぁ、やられ役としては最高でしたが。
シーズン1はこちら↓