ヒョンビン×パク・シネ初共演作品!
スペイン・グラナダを舞台にARゲームを題材としたファンタジック・サスペンス。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
アルハンブラ宮殿の思い出キャスト一覧
Netflix全16話
平均視聴率:8.4%
最高視聴率:10.0%
放送年度2018年12月から韓国で放送
演出:アン・ギルホ
『秘密の森』
脚本:ソン・ジェジョン
『イニョン王妃の男』
『W-僕と君の世界-』
【ユ・ジヌ役】ヒョンビン
IT投資会社「ジェイワンホールディングス」の代表。工学博士39歳。会社を立ち上げてわずか10年で業界最大手となる。
【チョン・ヒジュ役】パク・シネ
スペイン・グラナダの「ボニータ・ホステル」女主人。27歳。クラシック・ギタリストを夢見て留学。
【チャ・ヒョンソク役】パク・フン
IT企業「ニューワード」の代表。工学博士39歳。ジヌの友人で会社の共同設立者であったがその後対立して独立。
【コ・ユラ役】ハン・ボルム
ジヌの二番目の妻で現在離婚訴訟中。33歳。アイドルグループ出身のアルコール依存症患者。
【チョン・セジュ役】チャニョル(EXO)
ヒジュの弟。18歳の天才ゲームプログラマー。謎を残したまま行方不明になる。
【イ・スジン役】イ・シウォン
ジヌの喪と妻でヒョンソクの現妻。36歳。小児科医。うつ病になりジヌと離婚。
【オ・ヨンシム役】キム・ヨリム
ヒジュの祖母。グラナダでヒジュと共に古いホステルを運営している。
【チョン・ミンジュ役】イ・レ
ヒジュ妹。14歳の中学生。姉や兄とは違いクールでストレートなタイプ。ガールズグループのメンバーになるのが夢。
【キム・サンボム役】イ・ハクジュ
クラシックギターリスト30歳。ヒジュと共にギター制作を学んでいた留学生。
【チャ・ビョンジュン役】キム・ウィソン
ヒョンソクの父。68歳。「ジェイワンホールディングス」の取締役。
【イ・スギョン役】リュ・アベル
花屋。32歳。スジンの妹。ジヌと親しい。
【パク・ソンホ役】イ・スンジュン
「ジェイワンホールディングス」の経営戦略ディレクター。43歳。ジヌの大学の先輩。
【ソ・ジョンフン役】ミン・ジヌン
ジヌの秘書。33歳。ジヌが唯一心をゆるせる相手。
【チェ・ヤンジュ役】チョ・ヒョンチョル
「ジェイワンホールディングス」研究チーム長。35歳。ジヌのブレイン役でゲームの専門家。
【マルコ・ハン役】
本作は、これまでに様々な斬新なドラマを生み出してきたソン・ジェジョン脚本家によるゲームを題材とした作品です。
Netflixで全世界に配信されることもあり、ドラマの題材も世界的に人気の”ARゲーム”となっています。
近年は映画中心だったヒョンビンが2015年の『ジキルとハイドに恋した私』以来3年ぶりにドラマ出演したのが本作。
ヒロイン役となるのはヒョンビンとは12歳年下のパク・シネです。
彼女にとっても本作は『ドクターズ~恋する気持ち』以来2年ぶりのドラマ出演作です。
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アルハンブラ宮殿の思い出あらすじ
IT投資会社の代表であるユ・ジヌ(ヒョンビン)は、前代未聞のARゲームを開発したチョン・セジュ(チャニョル)と契約するため、彼が暮らすスペインのグラナダへ行くことに。
そこで、セジュの家族が経営するゲストハウス「ボニータ・ホステル」を訪れるのですが、彼の姿はなく姉のヒジュ(パクシネ)と妹、祖母が暮らしているだけでした。
ジヌはセジュからの連絡を待ちながらホステルに宿泊するのですが、セジュが開発した画期的なゲームはかつての親友チャ・ヒョンソク(パクフン)も狙っていて二人は対立することに。
そして、二人はセジュの開発したARゲームの中で再会し戦うことになります。
戦闘の末ジヌが勝利しますが、なんとゲームで負けたヒョンソクが現実世界でも遺体で発見され・・・。
ポケモンGOなどがこれに当たります。
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アルハンブラ宮殿の思い出 みどころ
本作のみどころは、画期的なゲームにまつわる多くの謎の解決と、ゲーム開発者セジュの行方、そしてヒョンビン演じるジヌとパク・シネ演じるヒジュとのロマンスです。
ゲームでの出来事が現実でも作用するという斬新な設定がネックとなる作品ですが、その舞台となるのがスペインのグラナダ、バルセロナ、テラッサ、ギロナなどの美しい街。
世界遺産アルハンブラ宮殿をはじめとした美しい風景も本作のみどころとなります。
そんな舞台を背景に、騎士、剣、拳銃などが出てくるARゲームが繰り広げられ、韓国ドラマファンのみならずゲームファンにとっても注目の作品となっているのが本作です。
サスペンス、スリラー、アクション、ロマンスが合わさった本作は、謎が謎を呼ぶミステリアスな作品であると共に、現実と非現実世界を行き来するSFチェックな作品でもあります。
アルハンブラ宮殿の思い出 感想と評価・評判
タイトルやポスターなどから完全に海外を舞台としたラブロマンスだと思っていたのですが、ふたを開けてみるとファンタジックなサスペンスでまずビックリ!
このドラマのタイトルはクラシックギターの名曲から取ったのか、誰もが一度は聴いたことがあると有名曲をサスペンス(というかスリラー?)のタイトルや戦闘シーンに利用したのも疑問ですし、設定自体もどこかで見たようなものばかりで残念でした。
この曲に合わせて舞台も決定したのなら、曲が持つ印象を無視してるとしか思えませんね!
そもそも、この手のARゲームを描いたものはハリウッドであっても相当苦労する題材で、CGやアニメでこそ表現出来る素材だと思っています。
ドラマにしてはVFXに相当こだわっていることは分かりますが、アニメやゲームが好きな人からすれば最初からドラマに興味は持たないでしょうし、ゲーム自体に詳しくない人からすれば感情移入するのは厳しいのでは?
スペインやイスラム教徒の栄華を象徴する建物を舞台に中世の騎士や馬が出てくるのは違和感がないのですが、そこに韓国人が出てくるのはやはり違和感しかなく、アジアが舞台ではいけないのかと根本から突っ込みたいところ。
セジュの行方やゲームをクリアしたらどうなるのかなど、先が気になるサスペンス的展開は見応えがありますが、そこにファンタジーやロマンスが入り過ぎるのは余計だと思いますし、斬新な作品にしようとしたわりには類似作品が多くあるのも残念なところ。
一時期は様々な要素を上手く融合させた作品が面白い傾向がありましたが、今となっては”足し算”よりも”引き算”したシンプルな作品の方が面白く感じます。
そして一番納得がいかないのは、さんざん謎について引っ張っておきながら、それらがちゃんと解消されないということです!
この手のジャンルの作品は整合性が重要なのに、そこが駄目だと話に集中出来なくなるんですよね。
映像はたしかに綺麗ですし、主演の二人の存在感や魅力も伝わってきましたが、細かいところまで気にする人にはモヤモヤ感が拭えない作品ですし、色んな要素を詰め込みすぎていてどれも中途半端に感じてしまいました。
ネットでドラマの感想を見ると、ものすごくハマった人とそうでなかった人とで割れるみたいで、最終回に関しても「なんだよそれ!?」と不満に思う人と、いい方に想像する人とで同じく意見が割れたようです。
最新技術によって生まれたはずのARゲームなのに説明出来ない部分が多いというのもよく分かりませんが、それを魔法のストーリーだとして謎を残したまま終わらせた意図は不明です。
テンポも遅く、サスペンスとしても疑問だらけです。ゲームを題材にしたのは、ゲーム好きな若者や中国ファンに向けて制作したからなんでしょうか?
最後に
このドラマは、『W-君と僕の世界-』という二次元と三次元が繋がるというファンタジードラマが成功したことによって作られたのか、もしくは日本や中国などでゲームにまつわる様々な作品が作られているから流行りに乗ったのかは分かりません。
ヒョンビンのファンにとっては嬉しい作品かもしれませんが、SFファンやアニメ好きからすれば二番煎じでしかありませんでした。
そもそも、そちらのファン層のことは考慮してないのでしょうが。
その手の作品を見たことがない人なら斬新に思うかもしれませんが、個人的には『W~』の方が好みでした。