ソン・ヒョンジュ×パク・ソジュン×マ・ドンソク×チェ・ダニエル共演!
予期せぬ犯罪に巻き込まれた刑事を主人公にしたクライム・サスペンス。
キャスト・あらすじ・みどころ・感想・レビューなどをまとめました。
悪のクロニクル【韓国映画】キャスト一覧
原題:The Chronicles of Evil
2015年5月14日韓国で公開(日本未公開)
上映時間:102分
観客動員数:約219万人
監督、脚本:ペク・ウナク
【チェ・チャンシク役】ソン・ヒョンジュ
【チャ・ドンジェ役】パク・ソジュン
【オ刑事役】マ・ドンソク
【キム・ジンギュ役】チェ・ダニエル
【チュ署長役】チョン・ウォンジュン
【チョン・ジス役】イ・テヒョン
悪のクロニクルあらすじ
とある敏腕刑事が昇進を目前にして、争いの中で人を殺めてしまいます。
保身から事件を隠蔽しようとするのですが、何故か死体が警察署の前の工事現場でクレーンに吊るされた状態で発見され大騒動となってしまうのです。
刑事は自分が何者かに陥れられたと知るのですが、自分の犯行を自供するわけにもいかず戸惑ってしまいます。
その内、警察の威信をかけて大々的な捜査が始められることとなるのですが、なんとそのリーダーに刑事が選ばれてしまうのです!
自らが犯した犯行を隠しながら、自分のことを罠に掛けた犯人を見つけるとこは出来るのでしょうか?
悪のクロニクルみどころ
主人公は優秀な警官ではあったけど、決して清廉潔白というわけではなく、かといって悪徳警官というほどの人物でもなかったのですが、本人が知らぬところで恨みや妬みをかっていたようで、タクシー運転手に殺されそうになって逆に殺してしまいます。
その上、その死体を自分の警察署の前に目立つように吊るされるという手に出るのです。
どうやって事故でタクシー運転手を殺してしまったことがバレたのか?ひょっとして誰かにつけられていたのか?もしくは盗聴・盗撮されていたのか?つまりは、主人公は見張られていたようなんです。
このことから、主人公を恨んでいた誰かに陥れられたのか?そして主人公の行動を把握していてのは身近に恨みをもった人物がいるということなのか?
そういった疑惑が次々と浮かんできて、周りの誰も彼もを疑ってしまうことになります。
しかも、この事件の捜査を自らが指揮することになり、徐々に殺害日の詳細が明かされていきます。
事件の詳細は知りたいけれど、自分で自分の首を絞めることにもなるわけで、見ていてこの先どうなるのかハラハラドキドキしてしまうんです。
このドラマのポイントは、誰かによって知らぬところで自分が追い詰められていくという恐怖です。
サスペンスドラマとしての犯人探しの面白さもありますが、姿の見えぬ何者かの存在によりスリラーとしても見応えがあります。
悪のクロニクル感想と評価・評判
韓国のサスペンス映画としては珍しく、財閥も政治家も関係してこない事件の映画です。
根元には警察の問題があるんですが、同時に社会的弱者の問題なんかも絡んできて考えさせられるところもありました。
中盤過ぎても事件の真相が見えてこず、犯人の姿が見えないことでの恐怖感があったのですが、ようやく警察の過去のずさんな捜査によって起こった悲劇が判明してきます。
ここで、映画冒頭と繋がることになるんですね。
そのことが分かるシーンがとてもカッコよく演出されていて、流れる曲も相まってスタイリッシュなものとなっています。
これ以降、これまでとは違った恐怖が主人公に降りかかってくることになります。
警察の誤認逮捕や、その子供から恨まれるなどといった設定は、こういったサスペンス映画やドラマでよく使われるものですが、犯人の心境を想像すると何とも言えないやるせなさを感じ泣いてしまいました。
まとめ:想像以上に面白い作品でした!韓国のサスペンスというと痛々しいシーンや、権力者によるとんでもない犯罪などを扱ったものというイメージがあるかと思いますが、本作は犯人に同情してしまう物悲しさがありました。
最後に
この映画は日本では未公開だったそうですが、いや~勿体ないですね!
皆さんが”韓国のサスペンス作品”と聞いてイメージするものと比べると地味ですし、派手なアクションなどもないのですが、話の内容は抜群で展開の仕方や演出も素晴らしいと思いました。
斬新とか、衝撃的とまでは言いませんが、面白いものは面白いのですよ!