「イケメンラーメン店」「美男<イケメン>バンド〜キミに届けるピュアビート」に続くtvNの”イケメン”シリーズの第三弾を、「美男<イケメン>ですね」のパク・シネが主演します。
心に傷を抱え引きこもり生活を送る女性と、イケメンの隣人たちが贈るちょっと切ないラブコメディ。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
となりの美男<イケメン>キャスト視聴率
最高視聴率4.76%(ケーブルテレビ)
放送年度(2013年1月から韓国で放送)
演出:チョン・ジョンファ
脚本:キム・ウンジョン
【コ・ドンミ役】パク・シネ
【エンリケ・クム(ケグム)役】ユン・シユン
【オ・ジンラク役】キム・ジフン
【ユ・ドンフン役】コ・ギョンピョ
【ワタナベ・リュウ役】水田航生(みずたこうき)
【チャ・ドフィ役】パク・スジン
【ハン・テジュン役】キム・ジョンサン
【ユン・ソヨン役】キム・ユネ
【担当者役】キム・スルギ
Web漫画「私は毎日彼を盗み見る」を原作とした作品です。メインキャスト陣の中でも注目なのが、日本人・水田航生です。
水田航生はミュージカル「テニスの王子様」で実力を認められ、他にも多くの舞台、テレビドラマ等で活躍されています。イ・ミンホさんに似ているということでも話題になりました。
となりの美男<イケメン>あらすじとみどころ
この作品には韓国ドラマでよく使われる<イケメン>が使われていますが、いわゆるイケメンものとは違った作風です。
確かにイケメンは居ますし、それも大勢ですが、あくまで<イケメン>というポップな衣をまとった実は根暗なドラマなんです。
根暗と言うと印象悪いかもしれませんが、登場人物がそれぞれに傷を抱えてますし、特にヒロインは引きこもりです。
高校や大学でイケメンたちに好かれて、逆ハーレム状態!といったものではないのです。
ヒロイン・ドンミは高校時代のある事件から引きこもるようになり、夢は童話作家というラブコメのヒロインらしからぬ設定ですし、そもそもラブコメというよりは「コミカル要素もある癒しのドラマ」といった方が正確かもしれません。
<イケメン>というタイトルだけで飛びついてもイメージと違うでしょうし、<根暗>の一言では言い表せない優しくて愛おしいドラマなんです。
舞台はちょっと古めのとあるマンション。コ・ドンミはオーシャンビレッジ402号室の住人で、周囲とも関わりを持たずひっそりと暮らしています。
ドンミの毎日の日課は向かいのマンションの住人を覗き見ること。彼女は偶然見かけた向かいの住人テジュンに一目ぼれして、それから覗き見が日課になっているのです。
今日もいつものように双眼鏡を覗いていると、パンダの被り物をかぶったおかしな男に見つかってしまいます。その男こそ、エンリケ。
彼との出会いによって、ドンミのひっそり生活は崩壊することになるのです。
この物語の始まりからして、これまでのラブコメとは一線を画した感じがわかるでしょう?
イケメンこそ出てきますがそれぞれに問題があり、財閥の御曹司や完璧な外見を持ったお金持ちなんて登場しないですし、そもそもマンション暮らしですからね。
みんなどこか欠けた部分を持ったキャラクターで、女性が理想とする主人公像とは違うと思います。
それは、ヒロインに対しても同様で、ボサボサの髪に野暮ったい服装、毎朝テジュンと同じ時間に起き、窓越しに一人「おはよう」とつぶやく・・・こんな地味なヒロインがかつていたでしょうか?
その他の登場人物も曲者ぞろいで、ヒロインをこっそり見守る貧乏な漫画家や、その同居人で夜な夜なクラブ通いする男、韓国料理を学ぶためにやってきた日本人に、向かいのマンションに住む医師と、その従弟のおかしなクリエイター。
女性メンバーも特徴的で、ドンミが長年片想いするソヨンに、ドンミとは因縁のあるかつての親友ドフィ。彼女たちもこの隣人たちに多大な影響を与えることになります。
こんな愉快なメンツが知り合い、触れ合うことでこの物語は形成されていきます。それぞれにカッコいいのですが、お金が無かったり、トラウマがあったりと皆日々を精いっぱい生きてる人ばかり。
殻に閉じこもったヒロインがそんな隣人たちと出会うことで、徐々に変わっていき孤独な世界から抜け出そうとするのがこのドラマです。そして、それぞれに孤独な男たちの成長を描いたドラマなんです。
弱い部分やダサい姿を見せるイケメンたちは男性視聴者からも共感を得て、ただの<イケメン>ドラマとは違うということを証明してくれました。
派手さこそありませんが、見るたびに心がジーンとあったかくなる癒し系ドラマです。
となりの美男<イケメン>感想と評価・評判
最後に
この作品もタイトルの印象と内容が合致しない、ちょっと損しちゃってるドラマ。
イケメンと付くと「美男<イケメン>ですね」がイメージされてしまうようで、同じようなラブコメ作品だと思われがちですが、実際は切なくて優しい物語。
登場人物も恋愛ドラマに出てくるにしては地味目ですし、ヒロインなんて引きこもりですよ。
そんなヒロインの心の傷を丁寧に描き、隣人たちとの触れ合いを描くことで皆が癒されていくという作品なんです。
ド派手な展開も、夢見るようなシンデレラストーリーもない、日常の延長線上にある恋愛ドラマです。