キルミーヒールミーで主人公チャ・ドヒョン役を演じたチソンは 、MBC演技大賞2015にて大賞を獲得し最高の演技が評価されました。
作品自体も12冠という偉業を達成し「秘密」でも共演したファン・ジョンウムとの再共演はベストカップル賞も受賞しています。
多重人格という秘密を抱えた主人公の切ない過去の話と、ラブコメディがうまく融合した愛と癒しの物語です。
キャスト、タイトルの意味、OST、あらすじ、感想をまとめました。
(トップ画像公式ページより)
キルミーヒールミーキャスト一覧
全20話
放送年度:2015年1月7日~3月12日
平均視聴率 10.0%
演出:キム・ジンマン
脚本:チン・スワン
【チャ・ドヒョン役】チソン
【オ・リジン役】ファン・ジョンウム
【オ・リオン役】パク・ソジュン
【アン・グク役】チェ・ウォニョン
【チャ・ギジュン役】オ・ミンソク
【ハン・チェヨン役】キム・ユリ
正統派メロドラマ「秘密」で共演し、2013年KBS演技大賞最優秀演技賞をそろって受賞したチソンとファン・ジョンウムが再共演した今作は、その「秘密」をも超える評価を得ました。
主演のチソンはインタビューで自身の作品の中で一番と答えています。
この2人ばかり注目されがちですが、リオンの兄役のパク・ソジュンの人気もすさまじく、同年放送の「彼女はキレイだった」ではファン・ジョンウムとカップル役を演じています。
キルミーヒールミーの意味は?
ドラマタイトルの直訳は
「Kill Me 私を殺して
Heal Me 私を治して」
ドラマの中で自殺志願者の人格がキルミーと書き残して死のうとするシーンがあります。そこにリジン(ファンジョンウム)が来て、ヒールミーと上書きします。
死にたいと言っていても、心のどこか(別人格 )は生きたいと言っていると説得しますが、殺してくれ というのは誰かに助けを求めるメッセージであり、生と死は表裏一体であることを表すのだと思いました。
キルミーヒールミーあらすじとみどころ
アメリカで静かな生活をおくるスンジン財閥の御曹司チャ・ドヒョン(チソン)。お人好しで誰にでも好かれる性格だが、実は多重人格という家族にも明かせない秘密を抱えていた。ある日ドヒョンは別人格の一人であるセギの仕業により、いつの間にか韓国へ向かう飛行機の中へ。その帰国途中で覆面小説家のオ・リオン(パク・ソジュン)と精神科の研修医であるリジン(ファン・ジョンウム)兄妹に出会う。その後、ドヒョンはリジンと再会するが、その時ドヒョンはセギの人格に切り替わり、なんとリジンに告白してしまう!セギの行動が全く記憶にないドヒョンと、めまぐるしく変化する彼の様子に混乱するリジン。やがて、リジンはドヒョンが多重人格であることを知り、ドヒョンはリジンに自分の主治医になって欲しいと依頼する。多重人格になった原因を探り始める二人、そこには過去の事故とリジンの影が見え隠れしていた。一方で、セギは主人格であるドヒョンを抹殺し、リジンを手に入れようと画策していて…。
http://killme-healme.jp/#story
この作品の一番の見どころは、やはりチソンの多重人格7人を演じ分けた演技力に他ありません。
主人公ドヒョンとは性格が真反対の攻撃的な役から、中年、自殺志願者、女子高生など話し方から目つきまで演じ分け、そのコミカルさが深い傷を負った主人公の物語を柔らかくしてくれています。
主人公の一人7役もそうですが、その他のキャラクターも個性的な面々ばかりで、特にファン・ジョンウム演じるリジンの周りには両親、兄、病院の同僚を始め明るく温かい人ばかり。環境が人を作るとはいいますが、まさにリジンの明るさの所以がそこにあるのだと思います。
孤独な人生を送ってきたドヒョンと、明るい家庭で育ってきたリジンが出会うことで、ただの復讐劇では終わらない癒しのラブコメディへと仕上がっています。
キルミーヒールミー感想は面白い?面白くない?
キルミーヒールミーやっと見始めたけど
序盤から笑い止まらない😂😂チソンの演技力がすごい!!!! pic.twitter.com/E4bPbOR0et
— ララ (@ss___9805) 2018年5月5日
同時期に放送されていた「ジキルとハイドに恋した私」という二重人格をテーマにしたラブコメがあったが、数字的に見てもこの「キルミー・ヒールミー」の圧勝だったと思う。重いテーマを扱った作品であるのに、笑えて癒されて泣ける感動の作品だ。
まとめ:重いテーマに多重人格という難しい役柄をバラエティ豊かに演じ挙げたチソンの代表作と言えるドラマです。ミステリアスな要素を軸とし、その哀しい物語に涙を誘いながらも、同時にロマンスコメディ要素があることで何度も見返したくなる傑作となりました。
最後に
多重人格を扱うことは正解などない難しい題材だと思います
。ともすれば重くなりすぎるし、多重人格になった原因を探すというテーマも暗すぎて辛いだけの物語になる可能性もあったでしょう。
そこにチソンによるキャラクターの演じ分けや、明るいファン・ジョンウムの魅力が発揮されたラブコメ要素、そして再生と癒しのストーリーが加わったことで、復讐劇でもあるドラマでありながらも大いに笑えるという作品が出来上がりました。
この作品は色んな要素が詰め込まれたドラマの中でも、1,2を争う大傑作だと思います。