教育熱ドラマの朝鮮時代版!20年ぶりの史劇ドラマ出演となるキムヘスが、5人の息子を持つ王妃を演じます。
キャスト、あらすじ、タイトルの意味、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
シュルプ【韓国ドラマ】キャスト一覧
全16話
放送年度 2022年10月15日からtvNで放送
演出:キム・ヒョンシク
「二度目の二十歳」「秘密の扉」など
脚本:パク・バラ
【王妃役】キム・ヘス
【王の母役】キム・ヘスク
【王役】チェ・ウォニョン
【長男役】ペ・イニョク
【次男役】ムン・サンミン
【三男役】ユン・サンヒョン
【四男役】ユ・ソノ
【五男役】パク・ハジュン
【王の側室ファン貴人役】オク・ジャヨン
【ファン貴人の長男役】カン・チャニ
【テ昭容役】キム・ガウン
【テ昭容の息子役】キム・ミンギ
【コ貴人役】ウ・ジョンウォン
【コ貴人長男シムソ君役】ムン・ソンヒョン
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シュルプ【韓国ドラマ】タイトルの意味は?
シュルプとは韓国の古語で傘の意味だそうですが、現代では使われていないので一般的になじみのない言葉です。
自分は雨に当たっても子供を雨から守ろうとするお母さんの気持ちを表すタイトルなのでは?と推測されます。
シュルプ【韓国ドラマ】あらすじ
現代の過剰教育熱は過去の王室にもあった!
500年前、天才教育の秘密。王室ロイヤルファミリーの教育法は別にあった。
胎教から始め、誕生後の教育は徹底していた。
体系的な勉強法と礼節、食事、感情、脳の発達など過去の王子たちがウケた上位1%の英才教育法がドラマの節々に描かれています。
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シュルプ主演キムヘスみどころ
キムヘスにとって2022年「チャンヒビン」以来、20年ぶりの史劇。
ご本人は
「すべてが新鮮な作品だ。朝鮮時代の背景として仮想人物が登場するが、フュージョン史劇より正統史劇に近い。キャラクターも近代的で新しい」
「活気あふれるキャラクターと面白いシナリオで、この役を引き受けない理由は一つもなかった。視聴者の方が見ない理由もない」
と作品を絶賛しています。
また王妃役キムヘスと大妃役のキムヘスクは映画「10人の泥棒たち」以来10年ぶりの共演となります。
キムヘスクは
「監督の入念な演出とキム・ヘスの心強い存在感、史劇で見られなかった新鮮な素材が一堂に会した。見ないのは損だ」
と語りました。
このドラマは多くの新人俳優を起用しているのも特徴で、ネクストブレイクが期待されています。
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シュルプの感想・評価
韓国時代劇の王道である権力闘争✕韓国メロドラマで定番の嫁姑問題✕「SKYキャッスル」的な受験戦争=シュルプ!?
本作をザックリ例えるならこんな感じだと思うんですが、この権力闘争の主役となるのが母である王妃というのがこれまでになく斬新なんですよね!
よくある権力闘争ものでは、王妃や大后が裏で暗躍していたというのがパターンでしたし、メインはあくまでも王や世子、または王に匹敵する権力者というのが常だったので、展開はお決まりだとしても視点を変えるだけで新鮮に映るんだというのはある意味発見でしたね。
それに身分の低い女性が最終的に王妃にまで成り上がるというものではなく、最初から王妃という設定なのも珍しいんです。
つまり、女性が男性中心の社会である王宮で上り詰めていく過程を描くことで、外から見た王宮のドロドロした部分や闇を描くというお決まりの作品になっていないということ!
そこに「SKYキャッスル」のようなお受験要素も入ってきて、正に現代劇でお決まりの展開を時代劇を舞台にやっちゃった!といった感じがしたんです。
つまりは掛け合わせの妙が成功した作品で、権力を巡っての陰謀を描くサスペンスや、子供や姑とのやり取りを描くホームドラマ、そして王妃の奮闘をユーモラスに描いたコメディと、各ジャンルのいいとこ取りしてるのも特徴ですかね。
韓国では近年、「SKYキャッスル」をはじめ、「ペントハウス」(これはちょっとドロドロ過ぎますが)シリーズなどが好評かつ高視聴率を獲得していますが、それをもし時代劇として描いたらこんな感じなのかな?
時代劇特有の難しさもなるべく抑えられていますし、キャラクターの描き方もあえて万人受けする分かりやすいものにしていたり、そんな現代劇的な表現を拝借しながらもちゃんと時代劇としてのツボは押さえている。
そして復讐、陰謀、愛憎、ロマンスだけになりがちな時代劇に、複雑な家族関係と親子愛、そして現代的な強い女性というキャラクターを取り入れることで見やすくしているのかなと。
どのジャンルが好きでも刺さるエンタメ作品になっていると言えるのですが、残念ながら私の好みではなかった!!
現代劇で見るキム・ヘスよりも圧倒的に時代劇の方が好印象かつ似合っていましたし、王妃なのに裾をたくし上げて爆走するシーンも笑え、良い意味で時代劇のキャラクター像を壊した迫力満点な王妃も抜群に良かったのですが、期待したコメディ要素がそこまでではなく、やはり権力闘争とメロドラマ、そして家族のやり取りがメインなんです。
確かにそのジャンルのものとしては抜群の出来だと思いましたが、そもそも好きなジャンルではないので興味を引かれないというのが正直なところ。
その上、登場キャラクターのあまりの多さに序盤で面食らってしまったというのもマイナスポイントかも。
舞台と衣装と人間関係の複雑は確かに時代劇だけど、キャラクターをはじめとする様々な要素は現代的なので、もっと設定を無視したかのような思い切ったコメディなら良かったのに・・・。
ただ、登場人物が多すぎて関係性が掴みきれないという難点もあるのでご注意を。
最後に
キャストの好みや苦手なジャンルということもあり敬遠していた作品だったのですが、いざ見てみるとコメディ要素もあって思いの外見やすくて面白い!
ですが、やっぱり権力闘争や嫁姑問題などが引っ掛かり、すぐに集中力が低下してしまったんですよね。
皆さんが高評価する意味も分かりますし、これまで時代劇を苦手に感じていた方でも楽しめるのは確かなんです。
しかし、個人的な好みでいえば見た目は時代劇だけど中身は完全に現代劇という思い切ったものにしても良かったと思います。
コメディ全開なキム・ヘス王妃も見たかったなぁ。