ヒョンビン×ユ・ジテ×AFTERSCHOOLナナ共演。駆け引きと裏切りの連続で贈る犯罪アクション・エンターテイメント!
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
スウィンダラーズ【韓国映画】キャスト一覧
原題:クン
2017年11月22日韓国で公開(日本では2018年7月7日公開)
上映時間:116分
観客動員数:約400万人
監督、脚本:チャン・チャンウォン
【ファン・ジソン役】ヒョンビン
【パク・ヒス役】ユ・ジテ
【コ・ソクトン役】ペ・ソンウ
【クァク・スンゴン役】パク・ソンウン
【チュンジャ役】ナナ(AFTERSCHOOL)
【キム課長役】アン・セハ
【チャン・ドゥチョル役】ホ・ソンテ
【イ・ガンソク役】チェ・ドンムン
【ソン・ヨンジェ役】チェ・イルファ
映画『王の男』などのイ・ジュニク監督作品で演出を務めたり、他の作品などで助監督をしてきたチャン・チャンウォンは本作で長編監督デビュー!
そして韓国で実際に起きた史上最大のマルチ商法詐欺事件をモチーフにした本作を作り上げました。
OST情報
本作の音楽を手掛けているのはパク・ジュンソク音楽監督。これまでに担当した作品は数多く、『JSA』『ユア・マイ・サンシャイン』『ベテラン』『神と共に』などヒット作や名作が揃っています。
スウィンダラーズ【韓国映画】 あらすじ
被害総額4兆ウォン(約4000億円)にも及んだ一大詐欺事件を引き起こした詐欺師チャン・ドゥチョル(ホ・ソンテ)が死亡したとのニュースが発表され世間の話題となりますが、一方でそれこそがデマでありまだ生きているという噂も真しやかに囁かれていました。
かつてチャン・ドゥチョルにより父を亡くしたファン・ジソン(ヒョンビン)は、チャン・ドゥチョルがまだ生きていると確信し彼に繋がる手掛かりを探していました。
チャン・ドゥチョル事件の担当検事だったパク・ヒス(ユ・ジテ)もまた、詐欺師たちを使い非公式の捜査を行い、チャン・ドゥチョルが本当に生きているのかを調べていました。
パク検事と共に行動する詐欺師3人組、コ・ソクトン(ペソンウ)、チュンジャ(ナナ)、キム課長(アンセハ)たちは、チャン・ドゥチョルの手下の1人とされるイ・ガンソク(チェドンムン)を追う中でジソンと出会い、5人で協力してチャン・ドゥチョルを捕まえる計画を立てることに。
そしてチャン・ドゥチョルの補佐役クァク・スンゴン(パクソンウン」)に接近するために新しい計画を練るのですが、ジソンやパク検事にはそれぞれに思惑があるようで・・・。
スウィンダラーズ【韓国映画】 みどころ
本作はとんでもない規模の詐欺事件の主犯チャン・ドゥチョルを捕まえるため、詐欺師と検事がタッグを組む犯罪詐欺映画です!
刑事と犯罪者によるバディムービーというのはよくありますが、本作は検事の部下のような詐欺師たちと、父親の復讐を誓った詐欺師とが協力していくというチームプレーが醍醐味の作品。
詐欺師たちはもちろん、検事にも裏の顔があり、仲間でありながら誰もが信用出来ないというのが面白く、作中で様々な駆け引きや裏切り、そしてどんでん返しが起こるなど、登場人物すべてに疑いの目を向けて見る作品になっています。
冒頭からスパイ映画のような変装で驚かせてくれるジソン、エリート検事でありながら怪しい雰囲気をまとったヒス、そしてあまり優秀そうに見えない詐欺師3人組はキャラクターとしてそれぞれに特徴があり、ジソンとヒスの主導権争いや、ジソンに何かとつっかかるソクトン、セクシーさとかわいさを振り撒くチュンジャ、見た目からも存在感を感じるキム課長と、彼らのシリアスさとコミカルさがうまく融合したやりとりもみどころとなります。
果たして本当にチャン・ドゥチョルは生きているのか?そして、ヒスの真の目的とは?!
スウィンダラーズ【韓国映画】 感想と評価・評判
豪華なキャスト、金額的には派手な事件、そして謎多き登場人物たちと、なかなか面白そうな設定とストーリーに惹かれて見てみたのですが、ふたを開けてみると設定や展開は確かに面白いものの、設定規模の割には派手な演出はなく、とんでもない規模の詐欺だったわりにはあっさりと主人公たちの罠に引っ掛かったりと、やけに簡単に事が進むのに違和感がありました。
その訳は後半になると明かされてくるのですが、2時間弱の間でそれらを納得させるほどの説得力はなく、詰めが甘いところが気になりました。
細かいことをあまり気にしなければ犯罪エンターテイメントとして十分楽しめるのですが、この手のジャンルが好きな人からすれば粗が目立ち過ぎるように思いました。
結局は韓国作品お決まりの、役立たずな警察、厄介ごとを揉み消すだけの政治家、それに従う検察などを描きたいだけのようで、本格的なものを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。
ただ、終盤になってのネタバラシの展開はなかなかスカッとするもので、そこにいくまでの展開がもっと丁寧だったら良かったのにと残念に思いました。
韓国の犯罪映画にしては残虐さや重苦しい展開が少ないので、ライトユーザー向けの作品といえるかもしれませんね!
ただ、本格的な騙し騙されの展開を期待すると拍子抜けしてしまうかもしれません。
最後に
この映画は気軽に楽しめるエンターテイメント作品としては及第点はあると思うんですが、駆け引きや裏切り、どんでん返しを楽しむ作品としては粗が目立つ作品だったと思います。
派手なアクションやお金のかかったように見えるシーンも無いので、もっと長い作品にするか、ドラマで各キャラクターについて丁寧に描いた方がもっと面白くなったかもしれませんね。