元女番長が娘を守るために女子高に入学!?
キム・ヒソン×チ・ヒョヌ×キム・ユジョン共演で贈る痛快学園ドラマ!
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ラブリーアラン キャスト・視聴率
原題:アングリーマム
全16話
平均視聴率:9.1%
最高視聴率:9.9%
放送年度2015年3月から韓国で放送
演出:チェ・ビョンギル
脚本:キム・バンディ
【チョ・ガンジャ(チョ・バンウル)役】キム・ヒソン
【パク・ノア役】チ・ヒョヌ
【オ・アラン役】キム・ユジョン
【ト・ジョンウ役】キム・テフン
【ホン・サンテ役】バロ(元B1A4)
【コ・ボクトン役】ジス
【ハン・コンジュ役】コ・スヒ
【オ・ジンサン役】イム・ヒョンジュン
【パク・ジノ役】チョン・グクファン
【チン・イギョン役】ユン・イェジュ
【ワン・ジョンヒ役】リジ(元AFTERSCHOOL)
【チュ・エヨン役】オ・ユナ
【アン・ドンチル役】キム・ヒウォン
本作は2014年、MBC脚本公募優勝作品をドラマ化したもので、ドラマ「男が愛する時」「ホテルキング」の演出を担当したチェ・ビョンギルさんが出掛けています。
主演は韓国を代表する美人女優として知られるキム・ヒソンさん。十代の頃かりモデルや女優として活躍し、新人賞をはじめ演技大賞も受賞する演技派女優でもあります。
実は母親役を演じるのは本作が初となります。
共演は『イニョン王妃の男』や『トロットの恋人』のチ・ヒョヌさん。
元々はバンドでギタリストをしており、俳優活動以外にも歌手、ラジオDJ、バラエティ番組でも活躍されています。
主人公の娘アラン役には、天才子役として『トンイ』や『太陽を抱く月』をはじめとする様々な作品に出演してきたキム・ユジョンさん。
近年は大ヒットドラマ『雲が描いた月明かり』でヒロイン役を務めるなど、大人の女優として活躍しています。
その他には、映画『アジョシ』で広く知られ悪人からコミカルな役柄まで演じ分けるキム・テフンさん、様々な作品で個性的な脇役を演じているコ・スヒさん、韓国ドラマの怖い父親や会長役といえばこの人と言われるパク・ヨンギュさん、そして名バイプレイヤーとして有名なオ・ユナさん、キム・ヒウォンさん、キム・ビョンチュンさん、チュ・ジンモさんなども出演しています。
そしてアランの高校の同級生役には、ドラマ『応答せよ1994』のピングレ役でブレイクしたバロさん、本作がドラマデビュー作であり『麗〈レイ〉~花萌ゆる8人の皇子たち~』や『力の強い女ト・ボンスン』への出演など引っ張りだこなジスさん、AFTERSCHOOLの元メンバーで女優として様々な作品に出演しているリジさん(現在はパク・スアに改名)と若手有望株が多数出演しています。
OST情報
本作のOSTは、これまでの韓国ドラマとは一線を画し、韓国の人気ジャズグループ・ジャズウィンタープレイが音楽を監修しています。
学園ドラマにして全編にジャズが流れるというのは珍しいですね!



ラブリーアラン あらすじ
高校時代に女番長としてその名を知られたガンジャ(キムヒソン)は、若くして娘を授かり今では焼肉店を営む34歳の母親となっていました。
ガンジャは娘のアラン(キムユジョン)の事を溺愛しましたが、アランにとってはお節介なだけで、母親のことを疎ましく思っていました。
ある日、アランはいじめにあっていた親友イギョン(ユンイェジュ)をかばったせいで、自分もいじめの対象になってしまいます。
アランはその事を母には相談せずにいたのですが、ガンジャが娘の体にアザがあることを発見しいじめを確信することになります。
その事実を知ったガンジャは、学校をはじめ各方面に訴えるのですが取り合ってもらえません。
それに業を煮やしたガンジャは、学生時代からの親友コンジュ(コスヒ)の協力もあって身分を偽り娘の通う高校に入学し、自ら解決に乗り出すのでした!
ラブリーアラン みどころ
本作のみどころとなるのは、なんといってもキム・ヒソンさんが高校生に扮して娘の通う高校に入学するということでしょう!
主人公は若い母親であるとはいえ設定では34歳であり、高校生の倍の年齢であるおばさんが身分を偽って入学し、元女番長たる実力を遺憾なく発揮していきます。
学園ドラマ定番の設定、いじめや差別などの問題などを破天荒な主人公が暴き、そして解決していく痛快な作品となっています!
こういうキャラクターは、これまでだと先生がその役を担っていたものですが、それを生徒の母親がやるというのが本作の特徴といえます。
主人公ガンジャ役のキム・ヒソンさんは、これまでのイメージとは違うキャラクターに挑戦していますし、そのサポートをする先生役のチ・ヒョヌさんもいい人役を好演、そしてガンジャの親友とその子分もいい味をだしているなど、作品のテーマは重いのですがこういった明るいキャラクターの存在にお陰で、陰鬱になり過ぎず楽しく見ることが出来ます。
そして、生徒たちの成長も見逃せません!
高校生役のバロさんとジスさんに注目して見るのもいいですし、親の立場で見ると共感出来るストーリーでもあり、学校に直接乗り込む(入学してくる!)親が主人公の学園ドラマというのは斬新だと思うので、高校生から親世代までが楽しめる作品になっていると思います。
面白いからシーズン2もある?
韓国サイトで調べましたが、続編があるという話はありませんでした。
終盤で謎の人物が登場し、それが誰かが分からないまま終わってしまった為、シーズン2を期待する人もいるようですが、これは『シグナル』と比べればそこまで気にするほどのものでもなく、他の作品でも匂わせて終わることはよくあります。
続編が無いとは言い切れませんが、結局は更なる権力者の存在を匂わせただけだと私は思いました。
ラブリーアラン 感想と評価・評判
韓国ドラマあるあるではありますが、この作品も最初の頃はかなり退屈です。
アランがいじめにあったりするのを退屈というのはおかしいかもしれませんが、あまりにもどこかで見たような展開ばかりで、ガンジャが高校生に扮して潜入してからが本編がスタートするといっても過言ではないからです。
学校問題のあれこれは、いじめや権力者の息子が牛耳ってるなどよくあるもので、流石に日本ではここまであからさまなことはなかやか起きませんが、これまでの韓国ドラマでは何度も描かれてきたものです。
では、この作品は何を楽しめばいいのか?
それは主人公ガンジャの破天荒っぷりです!
キム・ヒソンさんが美人であるとはいえ、流石に学生には見えないということはさておき、娘のためにここまで大胆な行動が出来る母親というのは素敵ですね!
まぁ、いざ自分の母親が同じ事をすると想像したら確実に登校拒否になりますが・・・。
学園ドラマのいじめ問題などは、基本気が滅入るので見たくはないのですが、本作は主人公を筆頭に個性的なキャラクターが登場してくるので意外に見やすかったですね。
とはいえ、財閥の会長やら大臣やらが学園ドラマに関わってきたり、殺人事件に複雑な親子関係など、かなり詰め込みすぎなところもあり、あまりリアルを期待すると後半のドロドロっぷりには呆れてしまうかもしれません。
そして恋愛ドラマ要素がないというのも好き嫌いが別れるところかもしれません!
学園ドラマから始まり、最後の方は犯罪ドラマになってしまうなど作品としてはかなりごちゃついていて、終盤は作品のジャンルが変わってしまっています。
このドラマで一番面白かったのは、やはりガンジャが高校に潜入している時ですね!
しかし、後半になってくるとサスペンスドラマのような展開になってしまい、かなり重い内容になってしまいます。もっと学園での主人公の活躍を長くして欲しかったですね。
最後に
案の定3話目位までは退屈で、学園に潜入してからは面白くなります。
しかし、後半はドロドロの設定が明かされてきてサスペンスドラマに様変わり!
30代の母親が高校生に扮して学園で巻き起こすコメディドラマだと思っていたのに、ラブコメでもファミリードラマでも最終的にはサスペンスになってしまうというのは韓国ドラマの安直なところですね。
ガンジャが学校内の問題を解決して去っていくだけでは面白く出来ないんでしょうか?