操作~隠された真実~ナムグン・ミン主演!
メディアの裏側と社会の闇について描いた痛快サスペンスドラマ。
キャスト、あらすじ、感想、みどころなどを紹介します。
(トップ画像公式ページより)
操作【韓国ドラマ】キャスト/視聴率
全16話
U-NEXT全20話
平均視聴率:11.08%
最高視聴率:12.60%
放送年度2017年7月から韓国で放送
演出:イ・ジョンフム
脚本:キム・ヒョンジョン
【ハン・ムヨン役】ナムグン・ミン
【クォン・ソラ役】オム・ジウォン
【イ・ソクミン役】ユ・ジュンサン
【オ・ユギョン役】チョン・ヘビン
【ミン・ハジュン刑事役】パク・フン
【ク・テウォン役】ムン・ソングン
【ヤン・ドンシク役】チョ・ヒボン
SBS では2012年の『追跡者THE CHASER』、2014『パンチ』、『ピノキオ』、2017『耳打ち』と社会派ドラマを数多く製作してきましたが、本作もその系譜に連なるものとなっています。
主演は、『キム課長とソ理事』で新たな魅力を発揮したナムグン・ミンさん。
これまで優しい男や強烈な悪役などで知られていたナムグン・ミンさんですが、キム課長~以降は主演俳優として立て続けにドラマに出演しています。
本作以降には、ファン・ジョンウムさんと再共演した『フンナムジョンウム』や最新作『ドクター・プリズナー』などがあります。
因みに、本作の演技で2017年SBS演技大賞最優秀演技賞を受賞しています!
ヒロイン役には、演技派女優として名高いチョン・ウヒさんが初の地上波ドラマ出演となるか!?と注目を集めていましたが結局は出演を見送り、映画『MASTER マスター』や『女は冷たい嘘をつく』のオム・ジウォンさんが4年ぶりにドラマ出演することになりました。
ナムグン・ミンさんとは5年ぶりの共演となるユ・ジュンサンさんは、映画・ドラマ・ミュージカルで活躍する演技派俳優で、大ヒットドラマ『棚ぼたのあなた』での主演としても知られています。
本作で悪役を務めるムン・ソングンさんは元政治家としても知られた俳優さんで、数多くの映画に出演しています。
ドラマ出演は『幻の王女チャミョンゴ』以来8年ぶり。
その他にも、名脇役チョ・ヒボンさんや、ドラマ『また、オ・へヨン』や『キャリアを引く女』での悪役演技とは違った演技を見せるチョン・ヘビンさん、キム課長~でもナムグン・ミンさんと共演したキム・ガンヒョンさんなどが出演しています。
OST情報
本作のOSTは作品の雰囲気にマッチした曲が多いのですが、詳細がわかるのはシンガーソングライターSuranによる「どこにいるの?」だけ。
彼女はこれまでにもOSTを手掛けていて、『嫉妬の化身』をはじめ、『力の強い女ト・ボンスン』『花遊記』『私の後ろにテリウス』などがあります。
操作【韓国ドラマ】 あらすじ
かつて柔道のオリンピック代表候補として期待されていたハン・ムヨン(ナムグンミン)は、身に覚えのないドーピング疑惑により柔道界を追放され、さらには記者であった兄チョロ(オジョンセ)も事故により亡くしてしまいます。
それらの事件に疑問を持ったムヨンは、真相を探るために記者となります。
5年後、ゴミ記者と呼ばれるまでになっていたムヨンは、手がかりを得るためには手段を選ばないことで業界でも名が通っていました。
そんなある日、兄の死に関わり合いがある人身売買組織について調べる中で白骨化した遺体を発見してしまい・・・。
操作【韓国ドラマ】 みどころ
本作の最大の見どころは、情報操作や捏造を指示している黒幕の姿がなかなか見えてこない!ということにあります。
実働隊は”大韓日報”という新聞社なんですが、そこに検察や警察、法律事務所なども関わって、”皆さん”と呼ばれる黒幕たちの指示に従い世論をコントロールしていこうとします。
韓国ドラマではSNSや報道によって、権力者たちを追い詰める姿がよく描かれていますが、本作の場合は逆に権力者たちが情報操作することで国民を欺いているというのが特徴となります。
主人公のムヨンをはじめ、検察官のクォン・ソラ、記者のイ・ソクミンもその被害者で、当初は反目しあうものの中盤以降は協力し権力者たちに立ち向かっていくこととなります!
主人公の行動は記者としては逸脱しているんですが、ドラマの中で何度も権力者たちをやり込めるシーンもあったりと、見ていて痛快なのがウリです。
ナムグン・ミンさんは『キム課長~』でも痛快なキャラクターを演じていましたが、本作でも初の記者役を熱演しエンターテイメント性の高い作品に仕上げています。
小さなネット新聞、出世街道からは外れた検事、左遷されたかつてのエース記者、というつまはじきものが集まって巨大な権力に挑んでいくのが面白く、敵の姿が見えないことで今後の展開が読めず、それが視聴者をワクワクさせる要因となっています。
果たして新聞社を裏から操る存在は誰なのか、そして5年前に起きた事件の真相とは何なのかに注目です!
操作【韓国ドラマ】 感想と評価・評判
このドラマを見てまず思ったのが、何で韓国の犯罪ドラマは見ていて胸くそ悪くなるものばかりなのか!ということ。
特に本作では検察や警察に弁護士、そして巨大な新聞社までが悪であり、人の生き死にや犯罪の存在そのものを管理・操作しているんです。
これまでにも権力者により事件そのものを隠してしまうことはありましたが、本作では新聞社が中心となって社会をコントロールしようとしていたりと、あまりにも国民をバカにしている姿には呆れてしまいました。
そんなとんでもないこと起こっているんですが、最後の最後に倍返しする流れではなく、途中で何度もやり返しているのは痛快で、巨大な新聞社に対してネットやSNSで立ち向かうのが面白かったです。
ただ、主人公の元柔道選手という設定が活かされてなかったり、あっさりとメディアの情報に踊らされる国民はもちろん、警察や検察もそれを信じているのには腹が立ちます。
そして表に出ている悪人のトップが新聞社の常務というのも疑問で、他の重役たちは一体何をしているんだ?と気になってしまいました。
しかし『パンチ』や『耳打ち』ほどのやり過ぎ感はなく、ストーリーがテンポ良く進むことと、コミカルさも盛り沢山な展開だったので、シリアスな事件を描きながらも楽しく見ることが出来ました。
実際にはありえないことも多いのですが、エンターテイメント作品だと考えれば正解だった思います!
新聞メディアによる情報操作という衝撃的なテーマを使い、様々な心理ドラマやスリリングな展開も描かれたサスペンスドラマの良作です。
最後に
本作のラストは分かりやすいハッピーエンドではなかったのですが、続編を期待させる終わり方となったのは本作の登場人物たちがバラエティーに富んでいたことにあると思います!