イ・ミンギ×チョン・ソミン主演、勘違いから始まった契約結婚ラブコメディ。
キャスト、あらすじ、感想、みどころ、「逃げ恥」に似てるかどうかをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
この恋は初めてだからキャスト・視聴率
原題:この人生は初めてだから
全16話
BS放送時全22話
平均視聴率:3.5%
最高視聴率:5.0%
放送年度2017年10月から韓国で放送(ケーブルテレビtvN)
演出:パク・ジュンファ
脚本:ユン・ナンジュン
【ナム・セヒ役】イ・ミンギ
【ユン・ジホ役】チョン・ソミン
【ウ・スジ役】イ・ソム
【マ・サング役】パク・ビョンウン
【ヤン・ホラン役】キム・ガウン
【シム・ウォンソク役】キム・ミンソク
【コ・ジョンミン役】イ・チョンア
【ユン・ジソク役】ノ・ジョンヒョン
【ヨン・ボンナム役】キム・ミンギュ
【ユン・ボミ役】ユン・ボミ(Apink)
本作は、『ゴハン行こうよ』の演出家と『ホグの愛』の脚本家による作品です。
主演は大ヒットドラマ『頑張れ!クムスン』でデビューしたイ・ミンギさん。
「美男<イケメン>バンド~君に届けるピュアビート」の出演以来、5年ぶりのドラマ復帰になります。
ヒロイン役のチョン・ソミンさんは『イタズラなKiss』や『適齢期惑々ロマンス』などに出演する次世代のラブコメクィーンと名高い人気女優です。
第2のヒロイン役、イ・ソムさんはモデルとしてデビュー後映画を中心に女優としても活躍し、ドラマ『第3の魅力』ではソ・ガンジュンさんと共に主演を務めています。
イ・ソムさんの相手役となるパクチー・ビョンウンさんは近年人気が上昇中の俳優さんで、映画『暗殺』、ドラマ『推理の女王シリーズ』などに出演し、2018年には本作も含め3本のドラマに出演しています。
第3のヒロイン役、キム・ガウンさんは長らく脇役などをしていましたが、ドラマ『一途なタンポポちゃん』で主演して以降は人気が上昇し、『あなたを注文します』『私は道で芸能人を拾った(原題)』でも主演するまでに。
そんなキム・ガウンさんの相手役となるキム・ミンソクさんは『太陽の末裔』や『ドクターズ』などの人気作で知られています。
その他にも、近年大注目のイケメン俳優キム・ミンギュさん、Apink のユン・ボミさん、終盤に登場する重要人物役にイ・チョンアさん、主人公たちの親役で有名ベテラン俳優も登場します。
特別出演している、ユン・ドゥジュン(Highlight )さん、ユン・ソヒさんにもご注目下さい。
OST情報
本作のOSTは、バラード曲ばかりということはなく実にバラエティーに富んだものとなっています。
ドラマのテーマ曲ともいえる「ユジ/星の絵」、ちょっとおしゃれな「MeloMance/I want to Love You」、gugudanのヘビンによる「Everyday」、GOOD DAYのヒジンによる「Shelter Feat.イ・ヨハン(OFA)」など盛り沢山です。
この恋は初めてだから あらすじ
IT企業で働くナム・セヒは、仕事は出来るが他人に興味がない変わり者。
38歳の独り身ですが、働きはじめた頃には家を購入し、返済計画も入念に立てていました。
一方、脚本家を目指し作家の補助をしているユン・ジホは、ソウル大出身の高学歴でありながらも夢を諦められずに安月給で働きづめの日々を送っていました。
しかし、一緒に暮らしていた弟ができちゃった結婚をすることになり、自分が家賃を払っていたのにもかかわらず家を出る羽目になってしまいます。
そんな二人が勘違いからセヒの家で一緒に暮らすことになり・・・。
この恋は初めてだから みどころ
ラブコメディの定番となる「契約結婚」からはじまる恋愛ドラマです。
本作が他のドラマと違うのは、登場人物がそれぞれ異なった結婚観や恋愛観を持っていて、三角関係になるようなライバルが出てこないということ。
ドラマの主人公はナム・セヒとユン・ジホの二人ですが、ジホの友人二人の恋愛模様もメインに劣らないもので、この男女六人が中心となってドラマが展開されていくんです。
セヒとジホが契約結婚に至るまでの流れはありきたりなものですが、同居生活が始まったからといって急展開を見せないというのがポイントとなります。
最初は書類上だけの夫婦になるつもりが、話が進むごとに、結婚式をしたり、お互いの実家のイベントを手伝いに行ったりと徐々に二人の距離が近付いてくるんです。
この二人の関係の変化を細かく描いているのがこのドラマの特徴で、急な展開や派手な演出で無理に盛り上げないのが見ていて感情移入出来る要因かと。
二人が恋愛ベタで地味な私生活を送っているというのも好感が持てます。
そしてこのメインの二人より派手な恋愛模様を見せてくれるのがスジ&サング、ホラン&ウォンソクの二組のカップルです。
主人公たちだけだとかなり地味な恋愛ドラマになるところを、この4人がいるお陰でタイプの違う恋愛が見れドラマとしても広がりを見せるんです!
本当の幸せとは何なのかを描いた優しいドラマです。
『逃げ恥』に似てる?盗作なの?
本作は、『逃げ恥』の略称で知られた日本の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』
を盗作したのでは?と言われた作品としても知られています。
『逃げ恥』は、星野源、新垣結衣主演で大ブームを巻き起こした人気ドラマですが、本作のキャラクター設定や基本のストーリーが酷似していると韓国ファンによって提起されたんです。
実は『逃げ恥』は韓国でも日本から1週間遅れで放送されていたほど有名で、視聴者にも広く知られていたそうなんです。
真偽のほどは定かではないですが、言われてみれば確かに似てる箇所が多いですね。
ですが、トータルで見ると全く別の作品で、『逃げ恥』は主人公のヘタレキャラの成長を見るのが醍醐味でしたが、本作ではもっと深い結婚感などが描かれています。
サブキャラクター二組のカップルの恋愛も深掘りしていて、ある意味群像劇と言えるかもしれませんね。
比べて揚げ足を取るより、ちゃんと見れば独自の作品として楽しめますよ!
この恋は初めてだから|感想と評価・評判
最初は「またこのパターンのドラマかぁ」ぐらいにしか思わず見ていました。
しかし、作品全体にはユーモアが溢れていながら、恋愛することや結婚に対して真剣に向き合う展開に、ただのラブコメとはまったく違うものだと分かってきたんです。
たしかに最初はベタな契約恋愛ドラマと同様な導入で、一緒に暮らしていくうちにお互いに惹かれ合うのも同じなんですが、主人公二人が恋愛に疎く、家賃の為や住む場所を確保するために結婚したというのはかなり特殊ですね。
そして二人が親密になるのも丁寧にゆっくりと描き、ただ一緒に居たから好きになったというのとは違います。
お互いに家族との問題を抱え、結婚願望が無いのも共通で、そんな二人がどんな風にして惹かれあっていくのかが、しっかり描かれているのがとても良かったです。
ただ、途中でストーカー事件のようなサスペンス的な展開になるのは余計だったように思います。
この展開があることで、のちのち事件が発生するのかと身構えてしまうことになりました。
この二人のやり取りもコミカルで、関係性もどう進展していくのかがとても気になるんですが、これだけだとドラマとしては地味過ぎます。
しかし、このドラマにはセヒとジホのカップル以外にも二組のカップルがいて、そちらの恋愛模様も非常に丁寧にゆっくりと描かれているんです!
スジは恋愛に興味はなくサバサバとしたカッコいい女性なのですが、サングと出会うことで可愛らしい一面を見せたり、弱さが垣間見え彼女のイメージが変わってきます。
個人的にはヒロイン三人の中でスジに一番好感が持てましたね!
そしてホランは同世代の女性の代表のような結婚に憧れる人物で、ジホとスジが極端な分ごく平凡に見えましたね。
一般的な女性の共感を得るのはホランかもしれません。
このようにタイプの違う恋愛を描くことで、シンプルな設定でも見ていて満足感の得れる作品になったんだと思います。
主人公の恋愛だけにスポットを当てるのではなく、タイプの違う二組の恋愛ドラマも丁寧に描き、男女6人が主役といえる恋愛ドラマとなっています!