ソ・ジソプとハン・ヒョジュが共演した、元ボクサーと盲目の女性との純愛を描いた恋愛映画。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ただ君だけ【韓国映画】キャスト一覧
上映時間 :105分
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韓国での観客動員数 130万人越え
公開年度2011年10月から韓国で公開
2012年6月に日本でも公開
監督:ソン・イルゴン
【チョルミン役】ソ・ジソプ
【ジョンファ役】ハン・ヒョジュ
【チェ館長役】カン・シニル
【チェ室長役】チョ・ソンハ
【工房社長役】チン・グ
【パン・コーチ役】パク・チョルミン
本作は、チャップリンの名作『街の灯』をモチーフにした純愛ラブストーリーです。
ソ・ジソプが待望していた純愛作品で、一度は出演を断念するも、その後映画化を実現した念願の作品でもあります。
この作品で、第19回大韓民国文化芸能大賞の映画部門において演技大賞も獲得しています。
ただ君だけ【韓国映画】あらすじ
元ボクサーのチョルミンはかつては有望な選手でしたが、現在はミネラルウォーターの配達や駐車場の料金所で働き、ひっそりとした生活を送っていました。
ある日、駐車場で働いている際、盲目の女性ジョンファと出会います。
彼女は最初、別人と間違えてチョルミンに話しかけてきたのですが、その後も時おり彼の元にやって来るようになります。
それ以降、彼女のピンチを助けたり、チョルミンも過去の出来事を話したりして、ふたりは親密になっていきます。
チョルミンは彼女との将来も考え、ボクサーとして復帰しようとするのですが、ジョンファが失明した原因は自分の過去と関わりがあることを知り、ジョンファの視力回復の為の手術費用を稼ごうと違法な賭け試合に出ることを決めることに…。
ただ君だけ【韓国映画】みどころ
ソ・ジソプは寡黙でクールな役どころが似合いますが、本作でも彼の魅了を引き出す役どころを見事に演じています。
ドラマ『ごめん、愛してる』での役柄を思い出させるものがこの映画にもありますね。
そして、ハン・ヒョジュも盲目というハンデを背負いながらも、明るく優しく生きているという役がピッタリです。
物語のテイストは重く悲しいものなのですが、ふたりの華やかさと相性の良さもあり、ただ暗いだけの作品にはなっていません。
登場人物もかなり少なくふたりのやり取りがメインとなりますが、途中で登場する犬ディンガの存在は作品のキーパーソンといえます。
この作品、主人公とヒロインに過去に因縁があるという韓国作品でよく見かけるものなのですが、見ていてありきたりだなぁと思わないのは、過剰な演出をせず、ふたりを邪魔する存在がいないことにもありますね。
邪魔をするのは不幸な出来事や、相手を思っての悲しい優しさで、見ていて切なくてたまらなくなるものでした。
展開にも特に目新しいものはないのですが、この作品を傑作だと自信を持って言えるのは、無駄を省いたシンプルな流れや、ソ・ジソプ、ハン・ヒョジュの素晴らしい演技力があり、見るものを物語の世界に入り込ませる説得力がこの作品にはあるからです。
ただ君だけ【韓国映画】感想と評価・評判
この映画は、ふたりの会話やセリフで物語を紡ぐタイプの映画ではありません。
ふたりの表情や仕草で感情や関係性を物語る、画面から目が離せくなるタイプの作品であり、展開の目新しさなど必要としない作品であると言えます。
この作品から、ソ・ジソプとハン・ヒョジュの魅力を知り、ラブコメやサスペンスだけが韓国作品のウリでないことを知ることになりました。
素晴らしい恋愛映画であっても、内容が暗く重すぎるものだと何度も見ようとは思えないのですが、私にとって本作は、見ると悲しい気持ちになるのが分かっていても、何度も見たいと思える稀有な作品なんです!
まとめ:物語の流れや設定は古典的なものなのに、この映画にはふたりの名優による圧倒的な説得力が込められています。
最後に
何度見ても泣けます。
ソ・ジソプはかっこよく、ハン・ヒョジュも美しい、ふたりの名優の演技力が大いに発揮された作品です。
ただ、演技力があれば誰もがこの役を演じられるのかと言えばそれはやはり違っていて、このふたりにピッタリな役柄だったからこそ傑作となったんだと思います。
作品の中で、ふたりが出会ったのは運命なんでしょうし、この作品にふたりが出会ったことも又、運命なんだと思います。
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