web小説をドラマ化!2022年韓国で視聴率急上昇した大ヒットドラマ「財閥家の末息子」。
総帥一家のオーナーリスクを管理する秘書が、自分を殺した財閥家の末息子として転生して2回目の人生を歩むファンタジードラマ。
キャストex、あらすじ、韓国の感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
財閥家の末息子キャストex
全16話
最高視聴率 26.948%
放送年度 2022年11月18日~12月25日までJTBCで放送
演出:チョン・デユン
「W」「ロボットじゃない」「彼女は綺麗だった」
キム・サンホ
「39歳」
脚本:キム・テヒ
「トキメキ☆成均館スキャンダル」
「ビューティフルマインド」
財閥家の末息子キャストex
【ユン・ヒョヌ役】【チン・ドジュン役】ソン・ジュンギ
【チン・ヤンチョル役】イ・ソンミン
【ソ・ミニョン役】シン・ヒョンビン
【会長の妻ピロク役】キム・ヒョン
【長男ヨンギ役】ユン・ジェムン
【長男の妻ジョンネ役】キム・ジョンナン
【長男の息子ソンジュン役】キム・ナムヒ
【ソンジュンの妻ヒョンミン役】パク・ジヒョン
【次男ドンギ役】チョ・ハンチョル
【次男の妻ジナ役】ソ・ジェヒ
【次男の娘イェジュン役】チョ・ヘジュ
【一人娘ファヨン役】キム・シンロク
【婿チャンジェ役】キム・ドヒョン
【三男ユンギ役】キム・ヨンジェ
【三男の妻ヘイン役】チョン・ヘヨン
【三男の息子ヒョンジュン役】カン・ギドゥン
【オ・セヒョン役】パク・ヒョックォン
【レイチェル役】ティファニー・ヨン
【ハ・インソク役】パク・ジフン
財閥家の末息子あらすじ
財閥家の末息子は実存の企業がモチーフ?
急な視聴率上昇曲線を描いたドラマ「財閥家の末息子」の人気は、シンドロームといっても過言ではないほどでした。
キャストたちの演技力と新鮮なストーリーはもちろん、サムスンや現代(ヒョンデ)など実存する企業をモチーフにしたのではないかと言う推測が続いたのもドラマ人気の要因となったようです。
原作web小説を執筆した作家のインタビューによると
「電子を主力とするスニャングループと自動車を主力とするデヒョングループは一部サムスンと現代(ヒョンデ)をモチーフにした」
「他にも映画”オールマネー”としても制作された米国石油事業家のジョン・ポール・ゲティの孫誘拐事件もメインキャラクターのチンヤンチョルを構想するのにモチーフとした」
と話しています。
しかし劇中のストーリーは現代グループの社史とシンクロするものの、チンヤンチョル会長(イソンミンの役)を見て多くの視聴者がサムソングループ創業者の故イ・ビョンチョル会長と重ねているのには理由があります。
半導体を重視するチンヤンチョル会長がスニャン自動車を世界的なグループに育てたいという姿は、実際にサムスン家のストーリーにぴったりだからです。
韓国経済の現代史と重ねてみることで面白さ倍増!のドラマとなっています。
このドラマ人気から、韓国では故イ・ビョンチョル会長の自叙伝までも人気になったそうです。
財閥家の末息子最終回 韓国の感想
web小説が原作であるためラストはわかっている状態で迎えた最終回。
ドラマが原作に忠実なのか、変化があるのかが注目される中、作家は予想もできないどんでん返しでストーリーを終えました。
ドラマ人気が高かっただけに、結末に対する裏切られた気持ちも大きく、ラストは「パリの恋人」の時と似てると言われました。
放送後は、各種SNSで感想が投稿されています。
感想として多かったのがこれ↑始まり、展開、結末はがっかりというのを象徴的に表した絵です。
タレントのパクミョンスは自身のラジオ番組でこのドラマについて
「イソンミン(会長の役)兄さんはなんであんなに演技が上手いのかな。各キャラクターがとても面白くて没頭して見たけど、最後がむなしい感じだった」
と言及。結末をまだ見ていない人のためにこれ以上を語ることはありませんでした。
大邱市長は
「楽しくバイキングに乗って頂上で墜落した気分」
とツイート。「がっかり」という意見が多かったです。
ーーー以下ネタバレありーーー
視聴者が残念だったと思う点は以下にまとめられるようです。
「夢だったのか・・」というような結末。
陳腐な展開によくあるすべて夢だった、と思わせるような結末は15話までに主人公に共感して感情移入していた視聴者にとって、すべてが水の泡になったような虚無感がありました。
「まだ見てない人には1話のあとにすぐ16話を見るように勧めたい。物語がそれで完結する」という意見も。
その他、原作では目立たないロマンスを強調したのも、作品の質を下げる邪魔な要素だったと言われています。
財閥家の末息子感想レビュー
ソン・ジュンギ···ではなくイ・ソンミン目的で視聴!
韓国定番の財閥ものに、これまた定番の過去にタイムスリップするというファンタジー要素をプラスした復讐ドラマ。
概要だけ見るとなんか詰め込みすぎな様に思いますが、犯罪捜査やロマンスでタイムスリップするのではなく、財閥の後継者争いの中で別人になり復讐していくというのは斬新で、個々の要素はベタなのに組み合わせの妙でこんなに面白くなるんだということを知らしめた作品になっていました。
財閥にこき使われて捨てられた秘書が、何の因果か財閥の末息子として過去に戻り復讐するなんて、自分を主人公に置き換えて見ればスカッとすること間違い無しですし、“知識を持ったまま過去に戻り成功を手にする!”という設定自体も多くの人が一度は考えることなので感情移入もしやすかったです。
つまり本作は、ただ単に財閥一族のゴタゴタした後継者争いを眺めさせられるドラマではなく、追体験できるような形になっているのが最高なんですよね!
その上、サムスンやヒュンダイ、ロッテ会長の実話と似ているエピソードが盛り込まれているみたいなので、その事を知っているとより一層楽しめるようですし、知らなくても普通に面白い。
何なら韓国の現代史や事件が組み込まれているので勉強にもなりますしね。
そういった意味でいうと、これまでのあくまでも空想の財閥題材ドラマとは違いましたね。
エンタメとしてみれば未来をすでに知っている主人公が過去に戻って子供としてやり直し無双する様は面白く、その設定は異世界転生ものでよく見る設定のようで痛快ですらありました。
ただ、未来でやられることを過去でやり返す、しかも本人ではなく別人としてというのは腑に落ちないところもあります。
視聴者からすれば、悪人だと分かっている相手に復讐しているだけなので痛快なのですが、やられたあとに別人として復讐するならともかく、まだしてもいないことで恨まれるのはどうなのか?とも思いました。
まぁ、そこはあくまでもエンタメとして見るしかないですかね。
そして、韓国の経済が発展していく過程も描かれているので内容が難しいと感じるところがあり、そこがネックとなるかもしれません!
一つ一つの要素はありきたりですが、組み合わせ方の上手さで面白い作品になっておりサクサク見ることができました。
実在の財閥グループを題材に復讐劇というのは「ん?」と思うところもありましたが、キャストの演技力の高さは流石でした!!
最後に
ウェブ小説が原作の財閥ものということもあり、ありきたりにならずエンタメとして楽しめました。
そして、もし今の記憶と経験を持ったまま過去に戻れたらどうするか?という憧れの設定を財閥ものの中に落とし込んだのも抜群でした!