ソル・ギョング、パク・ヘス主演によるスパイアクション映画!
中国を舞台に韓国、北朝鮮、日本が絡んだ秘密作戦を描いた作品。共演は、池内博之、ヤン・ドングン、イエル、ソン・ジェリム、パク・ジニョンなど。
キャスト、あらすじ、感想レビューなどをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
夜叉 容赦なき工作戦キャスト一覧
2022年4月8日よりNetflixにて全世界同時配信
上映時間:125分
監督:ナ・ヒョン
「監獄の首領」など
脚本:アン・サンフン/ナ・ヒョン
「光州5・18」
【チ・ガンイン(夜叉)役】ソル・ギョング
国家情報院(NIS)の瀋陽支部長。
【ハン・ジフン役】パク・ヘス
ソウル地検の検事。NISに出向。
【オザワ・ヨシノブ(D7)役】池内博之
アジア最強のスパイ。元CIROのロビイスト。
【ホン課長役】ヤン・ドングン
NIS瀋陽支部のエージェント兼サムジン観光スタッフ。
【ヒウォン役】イエル
ブラックチームエージェント。
【ジェギュ役】ソン・ジェリム
ブラックチームエージェント。
【ジョンデ役】パク・ジニョン(GOT7)
ブラックチーム最年少メンバー。
【ムン・ジュヨン役】イ・スギョン
各国のスパイたちから狙われている謎の女。
本作は数多くの映画に出演する名優ソル・ギョングさんと、「イカゲーム」で世界的に有名になったパク・ヘスさん主演によるスパイ映画です。
スポンサーリンク
夜叉 容赦なき工作戦あらすじ
検事として大企業の悪事を追い続けてきたハン・ジフン(パクヘス)は、捜査段階のミスにより不正追求を断念することになり閑職へと追いやられてしまう。
その後、同僚の代わりとして中国・瀋陽(しんよう)へ監査に行くことになったジフンは、世界中からスパイたちが集まるとされる街で”ブラックチーム”と呼ばれるエージェントたちと行動を共にしていくことになる。
しかし、チームを率いるのはその世界では知らぬ者がいない”夜叉”ことチ・ガンイン(ソルギョング)で、ジフンは彼の無謀ともいえる作戦に巻き込まれていくことになり・・・。
スポンサーリンク
夜叉 容赦なき工作戦みどころ
世界各国のスパイたちが集まるとされる中国・瀋陽を舞台としたスパイアクション!
夜叉率いる韓国のブラックチームたちのもとに監査役として派遣されることになった検事が、北朝鮮や中国、日本をも巻き込んだ熾烈な争いに巻き込まれていく過程をアクション要素満載で描いた作品。
誰が敵で誰が味方かも分からない情況の中、大物日本人スパイや謎の女と出会うことで法律では解決できないスパイならではの世界に入り込むはめになる。
スケールの大きな爆破シーンや身体を張ったアクション、ド派手な銃撃シーンに二重スパイを巡ってのサスペンスなど、スパイものならではの設定と現在のアジアの情勢を反映したかのようなスリリングな展開が繰り広げられます!
ブラックチームが遂行中の極秘ミッションとは何なのか?その過程で出会った謎の女の正体とは?そして、中国で暗躍する日本人スパイの目的とは?
スパイと検事という凸凹コンビが活躍するバディムービーとしても楽しめるエンタメ作品です!
スポンサーリンク
夜叉 容赦なき工作戦感想・評価
オープニングシーンでの香港の夜景の美しさにはじまり、容赦ない殺しっぷりや格闘アクションなど魅力的な出だしの作品。
しかし、エンタメ作品としての面白さを余計なシリアス設定が邪魔する結果となってしまいました。
アクションシーンもストーリー展開も魅力的ではあったのですが、変に偏った設定にしたせいで見ていて複雑な気持ちになる作品に。スパイチームとしてはカッコ良かった分残念ですね。
韓国、北朝鮮、中国、日本が登場する展開は近年よく見かけるものですし、ちゃんとした日本人俳優を起用し池内博之さんが出演していることで説得力も増したのですが、日本が悪者扱いされているのまで共通なのは見ていて嫌な気分になります。
何せ池内さん演じる日本人スパイの描かれ方がインテリヤクザみたいでしたし、無駄に和装を披露してみたり、手下が日本刀を振り回したりと、過去の日本人イメージそのままのキャラクターになっているんです。そんな目立つことをスパイがやりますかね?
その上、日本が朝鮮半島の統一を驚異に感じているとか、それで妨害工作したり韓国領事館に放火した過去もあるという設定にまでなっているんです。
現在の日本の描かれ方としてはかなり酷いものでしたね!
さらに韓国と北朝鮮は仲良くしようとしているのに、それを日本が邪魔してアジアで暗躍している、というのもほぼプロパガンダじゃないですか。
そして、そのやり口も人質を取って脅し裏切らせるという汚いもので、この徹底的な日本叩きを見せられると内容なんか入ってきませんよ!!
こんな偏った設定にするなら思いっきりエンタメに振り切るべきで、中途半端にシリアステイストにするから日本批判映画だと思ってしまうんです。
池内さんを無理に日本の後ろ盾があるスパイだという設定にせず、元日本のスパイがテロリストになったというハリウッドなどでよく見る設定にするだけで良かったと思うんですけどねぇ。。。
まとめ:キャラクターのカッコ良さだったり、アクションシーンが魅力的だったりと良い部分はいくつもあったのですが、エンタメとシリアスのバランスが悪いせいでただの日本批判映画になってしまいました!
最後に
キャスティングは豪華ですし、韓国映画のわりにはまともな日本語を話してた点も評価は高いのですが、無理矢理日本を絡めてた点がどうにも納得いきません。
ハリウッドなどでも特定の国家や組織を悪として描くことは多々あります。
しかしその場合でも国家そのものを悪とすることは稀であり、元◯◯にいた◯人とか、裏社会に落ちた◯人とかワンクッション置くものなんですよ。
例えば日本のヤクザだとか、悪徳政治家、悪名高い企業といったものならいいんですが、国家自体が暗躍していたというのはやり過ぎとしか言えません!
そんな事は気にせずにフィクションとして楽しめるならいいです。
だったら中国や北朝鮮の悪人も登場させるべきで、それをしなかったのは両国に配慮した上で日本を悪者にしたかったかのように思われても仕方ないと思います。