チョン・ウソン×ソン・イェジン共演による、泣ける韓国映画の代名詞!若年性アルツハイマー病に冒された妻とその夫による感動のラブストーリー。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像https://m.post.naver.comより)
私の頭の中の消しゴム【韓国映画】キャスト
英題:A Moment to Remember
2004年11月5日韓国で公開(日本では2005年10月22日公開)
上映時間:117分
観客動員数:約256万人(日本での興業収入は約30億円)
監督、脚本:イ・ジェハン
【チェ・チョルス役】チョン・ウソン
【キム・スジン役】ソン・イェジン
【ソ・ヨンミン室長役】ペク・チョンハク
【アンナ・チョン役】イ・ソンジン
【キム社長、スジンの父役】パク・サンギュ
【スジンの母役】キム・ヒリョン
【チョンウン役】ソン・ジヒョン
【オ・マダム役】キム・ブソン
【ファン会長役】イ・ハン
【寺大工(チョルスの師匠)役】チャン・イナン
【イ医学博士役】クォン・ビョンギル
本作は、永作博美と緒方直人が主演した2001年の日本のテレビドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても~』を原作に、映画『サヨナライツカ』『戦火の中へ』のイ・ジェハン監督が映画化した作品です。
原作とは違う映画タイトルは、原作ドラマのヒロインの台詞「私の頭の中には消しゴムがあるの」から取ったもの。
因みに日本での興業収入30億円は、日本で公開された韓国映画の中で歴代1位となります
OST情報
本作はOSTの人気も高く、主題歌の「A Moment to Remember」は映画を感動的に盛り上げるものとなっています。
この曲は映画音楽などで知られる大島ミチルの「風笛」をカヴァーしたものです。
私の頭の中の消しゴム【韓国映画】あらすじ
建築会社の社長の娘であるスジン(ソンイェジン)はソ・ヨンミン室長(ペクチョンハク)と不倫関係にあり、駆け落ちをしようと駅のホームで待ち合わせをしますが彼は現れません。
落ち込みながらコンビニに立ち寄った彼女は、そこでチョルス(チョンウソン)と運命の出逢いを果たします。
彼女の思い違いから最悪な第一印象となってしまいますが、のちに再会し、恋に落ち、そして結婚することになります。
二人は甘い新婚生活を満喫するのですが、いつからかスジンの物忘れが酷くなってきたのです。
その事を心配し医者に診てもらうと、スジンの病名は若年性のアルツハイマー病だと告げられ・・・。
私の頭の中の消しゴム【韓国映画】みどころ
本作は韓流ブームの人気もあって、日本では韓国を越える人気となりました。
主人公のチョン・ウソンの人気は高まり、後に公開された映画も大々的に公開されることに。
そしてヒロインのソン・イェジンは同年に日本公開された『四月の雪』も本作の次に大ヒットした韓国映画となり、日本でも大人気な女優となります。
そんな人気俳優二人の感動の物語が本作の最大のウリであり、「泣ける韓国映画」の代表作として知られています。
映画を実際には見たことなくても名前だけは知っているという人も多く、日本における韓国映画ブームの牽引役とも言えます。
ストーリーとしては、不倫、格差恋愛、不幸な生い立ち、家族との確執などが盛り込まれ、そして記憶を失っていく妻とその夫との感動の物語が描かれています。
まさに韓国ドラマのイメージがまるごと詰まったような作品となっています。
徐々に記憶を失っていくスジンと、彼女に寄り添うチョルスの二人には、明るい未来は待っているのでしょうか?
私の頭の中の消しゴム【韓国映画】感想と評価・評判
正直なところ、「泣ける映画」と銘打ってる作品は食わず嫌いしてしまう傾向にあり、ブーム当時にはあえて見ないようにしています。
泣けるか笑えるか、そもそも面白いかどうかも人それぞれなんで、前もって「泣けるはずだ!」と構えて見るのがダメで、そのハードルを越えないと大したことなかったと思ってしまいますよね。
そういうひねくれた考えの私はかなり後追いで本作を見たのですが、口では色々と言いながらもまんまと泣かされてしまったんです!
そのしてやられた感があるのが韓国作品の上手いところで、分かっていても泣かされる作品でしたね。
ただ、後半の感動のドラマには確かに泣かされたのですが、前半は色んなエピソードが詰め込まれ過ぎていて、テレビドラマを映画の枠に閉じ込めたくらいに盛り沢山なんです。
そのせいで一見するとダイジェスト映画のように見えてしまいました。
実際にテレビドラマを映画化したものなので仕方がないのかもしれませんが、そこはもっとテーマに絞って描いて欲しかったというのが私の意見ですかね。
注文をつけるならば、やはり二人が結婚して幸せなところから始まり、徐々に悲しい物語になっていくというシンプルなものでよかったと思うんです。
過去に色々とあった出来事は回想で差し込む程度にして、病気が発覚してからにもっと注力して欲しかったと思いました。
ただ、そこまで狙い過ぎとは思いませんでしたし、主演の二人の演技は素晴らしいものでした。
しかし、恋愛を描くために病気を利用するというタイプの作品は、あまり好きではないですね。
最後に
私は、皆が泣ける映画だ、感動大作だというとあえて見ないようにする天の邪鬼です。
そういうこともあってか、すでに話題となっている作品や泣けると評判の作品は何年か間をあけて見るようにしています。
本作もそんな作品の一つで、ブーム当時に見れば感動も倍増したかもしれませんが、後追いなので素直な気持ちで作品を評価出来たと思っています。
本作は俳優の演技力が素晴らしかったので感動させられますが、作品としては詰め込み過ぎに思え、俳優がもっと下手な方だったら残念な作品となったかもしれませんね。