日本でもリメイクされた人気シリーズの第2弾。
新たなキャストとしてイ・ジヌク、クォン・ユルも加わり、前作を超えるスケールのサスペンスドラマとなっています!
キャスト、あらすじ、感想、チャンヒョクが出ない理由などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ボイス2【韓国ドラマ】キャスト一覧
Netflix全12話
平均視聴率:4.9%
最高視聴率:7.6%
放送期間:2018年8月11日~9月16日まで韓国OCNで放送
演出:イ・スンヨン
「新・別巡検」シリーズ
「特殊事件担当班-TEN-」シリーズなど
脚本:マ・ジンウォン
「ボイス」シリーズなど
【カン・グォンジュ役】イ・ハナ
112通報センター「ゴールデンタイムチーム」センター長。ボイスプロファイラー。
【ト・ガンウ役】イ・ジヌク
ゴールデンタイムチーム出動チーム長。
【パク・ウンス役】ソン・ウンソ
ゴールデンタイムチームメンバー。カンセンター長の右腕的存在。
【チン・ソユル役】キム・ウソク
ゴールデンタイムチームメンバー。元凄腕ハッカー。
【ナ係長(ナ・ホンス)役】ユ・スンモク
プンサン警察庁強力係長。
【クァク・ドッキ役】アン・セハ
ト・ガンウの情報屋兼相棒。
【パン・ジェス役】クォン・ユル
海洋警察官。
本作は、チャン・ヒョク、イ・ハナ主演で大ヒットした2017年のドラマ「ボイス~112の奇跡~」の続編。
前作はチャン・ヒョクがチーム長役でしたが、本作からはイ・ジヌクが新しいチーム長として加わり、視聴率は前作で記録したOCNドラマ歴代最高視聴率を更新する7.6%を記録する大ヒットとなりました。
本作のストーリーの続編となるシーズン3もすでに放送されており、そちらも平均視聴率4.26%というスマッシュヒットとなっています。
本作のOSTは、前作でキム・ユナが歌った曲をカバーした「 キム・ヨンジ/Voice」をはじめ、「ブラック・ナイン/I Got Your Back」「YESEO/I Hear You」などがあります。
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ボイス2【韓国ドラマ】あらすじ
警察の112通報センター「ゴールデンタイムチーム」のセンター長で、普通の人では聞こえない音が聞こえる絶対聴覚の持ち主であるカン・グォンジュ(イハナ)は、チーム結成以来数々の事件を解決してきました。
ある日も人質立てこもり事件を見事に解決し、チームの存在意義を広くアピールする結果に。ところが、その現場に現れなかったチャン出動チーム長が車で人をはねたうえに亡くなったとの連絡が入り、急いで現場に駆けつけます。
事故現場に違和感を感じたカンセンター長は、現場に現れたト・ガンウ刑事(イジヌク)をチームに引き入れ事件について調べることに。
しかしガンウは3年前のある事件が原因で休職中であり、周りからはサイコパスと呼ばれるほどの厄介者で・・・。
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ボイス2【韓国ドラマ】みどころ
本作は、警察の112通報センターを中心に結成されたゴールデンタイムチームの活躍を描いた新感覚刑事ドラマの第2弾です。
前作同様にカンセンター長の抜群の聴力は健在で、本作でもその特殊能力によって様々な事件を解決していきます。
さらには、前作よりも結束力が増したゴールデンタイムチームの面々や、新加入のキャラクター、そして新しいチーム長ト・ガンウの怪しい魅了もあって、続編ながらもその面白さは増しています!
前作の序盤はカンセンター長の特殊能力を不審がる展開や、ゴールデンタイムチームに対しての不満なども描かれていましたが、続編となる本作では初回から素晴らしいチームワークを見せています。
しかし、新しくチーム長となったト・ガンウには怪しい噂が付きまとっており、新生ゴールデンチームがどのようにして結束を深めていくのかも注目となります。
そして、一連の事件を起こしたとされる犯人の正体と目的は何なのか、サイコパスとまで呼ばれているト・ガンウにはどんな秘密が隠されているのかなど、事件の真相を追うのと共にト・ガンウという人物についても探る展開もありと、前作よりも複雑な内容となっています。
更には、初回より相棒殺しの犯人として疑われていたト・ガンウが、終盤になるにつれその疑惑が深まっていくなど、結末の見えない展開が本作の魅力となります!
ボイスシーズン2でチャンヒョクが出ない理由
シーズン2では主演のチャンヒョクが抜け、イジヌクにバトンタッチされました。
監督によると「当初シーズン制を念頭に置いてはいなかった」とのこと。
ボイス1の人気に伴い、シーズン制となったわけで、キャストたちはすでに他の予定が入っていました。
しかし主演のイハナはシーズン2のために他のスケジュールを全廃してまで積極的に合わせたそうです。
シーズン制ドラマの場合、出演者の交代は従来ファンに少なからず抵抗感があるもので、主演のチャンヒョクはもちろん、キムホンソンプロデューサーも次作に参加しないというのに2を作るというのは制作者側としても困難だったに違いありません。
チャンヒョクご自身は「カネの花」放映終了インタビューでシーズン2に出ない理由について
「ボイス2で新しい姿を見せる自信がない。1と似た感じのキャラクターになってしまうと思う。残念ながら他の作品を探している」
と話しました。
とてもストイックな役作りで知られるチャンヒョクは現場の信頼も厚く、多くのスタッフや共演者から尊敬されています。
シーズン2に出演しないことに決めた理由がチャンヒョクらしいと思いました。
ちなみにシーズン2を制作することに決めたとき、3も一緒に企画されたそうです。
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ボイス2【韓国ドラマ】感想・評価
チャン・ヒョクが抜けたということで最初は違和感を感じながら見ていましたが、イ・ジヌクが演じた新チーム長も人間味と狂気さが合わさった魅力的なキャラクターで、前作に劣ることなく楽しむことが出来ました。
本作にも前作同様因縁の相手というのが登場するのですが、そのキャラクターの違いによってドラマの雰囲気にも変化があったように思います。
前作の犯人は自らの手で衝動的に殺人を犯す人物でしたが、本作の場合は自分は直接手を下さずに人を利用して犯行を行わせるというタイプで、サイコパスである点は共通しているものの前作以上にたちの悪い犯人だと思いました。
さらにストーリーが進むごとにこの犯人の恐ろしさと周到さが浮き彫りになってきて、犯人の正体が分かってからも面白さが半減することはありませんでした。
とはいえ、被害者の身体の一部を切り取り持ち去る(持ち帰らせる)という異常者な上に、犯行を上手く偽装したり被害者を容疑者に貶めたり、更には実行犯である共犯者も使い捨てにするという卑劣さも持ち合わせている最悪な人物なので、見る人によっては目を背けたくなる作品かもしれません。
このように前作同様エグいシーンもあるのですが、1話目からのハイスピード&盛り沢山な感じは健在で直ぐに引き付けられました。
前作にも出演していたチャン・ギョンハクがいきなり亡くなるという衝撃な展開もあり、前作ほどのスリラー要素は感じられなかったものの、サスペンスドラマとして魅力的な始まり方でした。
その後の展開も、様々なタイプの事件を解決していく流れと、シーズンを通して追っていく謎の犯人との対決とが同時進行しており、1度はハマると抜け出せない中毒性があるのは前作以上かもしれません。
しかし、主人公であるカンセンター長の活躍が前作ほど見られなかったのは残念でしたし、途中から登場する片言な日本語を話すキャラクターたちも問題でした。
日本人を起用せず韓国人が演じる場合、日本語があまりにも片言というのは韓国ドラマお決まりのものなんですが、韓国ではいいとしても日本人がこれを見た場合は違和感しかなく、肝心のストーリーの邪魔となってしまうんです。
無理に日本人設定にせず在日韓国人とかでもよかったのでは?と思いますし、クライマックスでそんなキャラクターが登場するのは非常に勿体なかったと 思います。
最終回は?
このシリーズ第2弾は前作を超える緻密なストーリーの作品でした。
しかし、緻密であるがゆえに色々な疑問点や違和感を感じるところもあり(現実としてあるわけないと思ってしまう)、見ている時は没頭したものの正直大風呂敷を広げすぎたのではないかと思うようになりました。
実際、今回の事件については本作では解決しておらず「ボイス3」へと持ち越す形になっていますし、次の舞台が日本だというのも心配なところ。次作でも片言の日本語を聞かなければならないのかと思うと、いくらストーリーが面白くても敬遠したい気持ちも出てきます。
このシリーズのテーマでもある「聞こえないはずの声や音から事件を解決に導く」という設定は面白いのに、シリーズ2作目にしてその要素が薄れているのは残念でした。
最終回を見終わっても謎は深まるばかりなので当然続篇は気になるのですが、作品のまとまりや完成度の高さでいうなら完全に前作の方が上ですね!
まとめ:シーズン1ほどの衝撃は無いものの、事件の複雑さや作品全体に散りばめられた数多くの謎などはパワーアップしていたと思います!
しかし、カンセンター長の存在感は前作ほどではなかったですし、片言の日本人キャラがストーリーの邪魔をしていたりと残念な点も多くありました。