チャン・ヒョク×イ・ハナ共演による犯罪スリラードラマ。
韓国ではシーズン4まで放送されている人気シリーズで、緊急コールセンターを舞台に様々な凶悪犯罪を解決する姿を描く。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ボイス~112の奇跡【韓国ドラマ】キャスト一覧
原題:ボイス
全16話
平均視聴率:4.7%
最高視聴率:5.6%
放送年度2017年1月から韓国で放送(ケーブルテレビOCN)
演出:キム・ホンソン
脚本:マ・ジンウォン
【ム・ジニョク役】チャン・ヒョク
3年前の事件で妻を亡くした刑事。グォンジュとは因縁があるものの、彼女が結成したゴールデンタイムチームの緊急出動チーム長に就任する。
【カン・グォンジュ役】イ・ハナ
人には聞こえない音も聞き分けるボイスプロファイラー。112通報センター長であり、ゴールデンタイムチームを結成させた張本人。3年前に父を亡くしている。
【シム・デシク役】ペク・ソンヒョン
ジニョクの後輩刑事で良き相棒。ジニョクと共にゴールデンタイムチームに入る。
【オ・ヒョノ役】イェソン(SUPER JUNIOR)
交番勤務だったが、ホワイトハッカー(セキュリティーの専門家)としてグォンジュがチームに引き入れる。
【パク・ウンス役】ソン・ウンソ
空港警察に所属していた語学に堪能な才女。はじめはチームに入ることを断わるものの、のちに合流することになる。
【チャン・ギョンハク役】イ・ヘヨン
強力係を率いる係長。ジニョクの先輩として何かと気にかけるものの、ゴールデンタイムチーム設立後は度々対立することに。
【ペ・ビョンゴン役】チョ・ヨンジン
ジニョクやグォンジュも所属するソンウン地方警察庁の庁長。ゴールデンタイムチームの結成を認めるものの、警察の威信を守ることを一番に考えている。
【モ・テグ役】キム・ジェウク
ソンウン通運社長。イケメンでエリートの御曹司。クールで紳士的な人物。
【モ・ギボム役】イ・ドギョン
ジェウクの父でソンウン通運会長。
【ナム・サンテ役】キム・レハ
人材派遣会社の代表で、ならず者集団のボス。
【ホ・ジヘ役】オ・ヨナ
ジニョクの亡き妻。何者かに惨殺された
【カン・グックァン役】ソン・ジョンハク
グォンジュの父。警察官。犯人を追走中に死亡。
韓国では2018年には続編『ボイス2』、2019年には『ボイス3』も放送された人気シリーズが、2019年7月からは日本でリメイクされることに。
続編ではチャン・ヒョクさんの代わりにイ・ジヌクさんが主演を務め、前作を越える視聴率を記録しました。
本作の演出は『交渉人~テロ対策特捜班』のキム・ホンソンさん、そして脚本はシリーズ全てを手掛けるマ・ジンウォンさんです。
韓国では19歳以上のみ視聴可能という制限(日本でいうところの18歳禁)がありながら、ケーブルテレビにして5%超えという高い視聴率を記録し、放送同時のOCN歴代最高記録となりました。
主演のチャン・ヒョクさんは、これまでに様々な役柄を演じていますが、意外なことに刑事役は本作が初となります。
ヒロイン役のイ・ハナさんはシリーズ3作全てに出演していますが、この役にはペ・ドゥナさんやチョン・ウヒさんといった演技派女優も候補に挙がっていたそうです。
OST情報
本作のようなOSTは、スリリングなオープニング曲からはじまり、「Youngkeun Kim/Word Up」や「Yuna Kim/Voice」といったしっとりとした楽曲に、ラップ曲「Changmo/I’m all ears」などがドラマを盛り上げるのに一役かっています。
ボイス~112の奇跡【韓国ドラマ】あらすじ
3年前に事件で妻を失った刑事のジニョク(チャンヒョク)は、何かと問題を起こし交番勤務に格下げされていました。
かつて、112通報センターでジニョクの妻からの電話を受けたグォンジュ(イハナ)でしたが彼女を救うことが出来ず、しかも事件の容疑者として警察が捕まえた男を犯人ではないと証言します。
その事でグォンジュを恨んでいたジニョクでしたが、新しくソンウン地方警察庁112通報センターのセンター長に就任したグォンジュによって彼女が設立したゴールデンタイムチームに誘われることに。
これまでグォンジュと容疑者との取り引きを疑っていたジニョク。
彼女には常人には聞こえない音が聞こえる特殊能力があり、それによって事件を解決に導くことでジニョクは彼女の力を信じるようになります。
そして実はグォンジュの父もジニョクの妻と同じ犯人に命を奪われていたことが分かり・・・。
電話越しの声やその後ろにある音に耳をすませるのがネックの為、作品への没入感がズバ抜けています!
ボイス~112の奇跡【韓国ドラマ】みどころ
本作は、音を見るボイスプロファイラーと音を追う怪物刑事のスリリングな捜査を描いたスリラー要素が強いサスペンスドラマです。
本作が他の刑事ドラマと違うのは、ゴールデンタイムという短い時間の間に事件を解決するということ。
事件発生時の通報電話があると同時に3分以内に状況を把握、そして迅速に現場に到着し対応することが事件解決にも犠牲者を出さないことにおいて最も重要で、これをゴールデンタイムと呼びます。
電話越しで状況を把握するのに神経を研ぎ澄ませ、少ない情報から現場に向かい解決するのですが、この1分1秒を争うドキドキハラハラ感が見るものを夢中にさせます。
そしてチャン・ヒョクさんのアクションシーンや、とにかく走りまくりな姿からも目が離せません。
このドラマの設定自体がすごく面白いのですが、登場人物たちも一癖も二癖もあります。
ジニョクは、いわゆる熱血漢ではありますが、奥さんを亡くしてからの無茶苦茶ぶりは周りの仲間からも煙たがられるほどで、警察官としてはやり過ぎることも多々あります。
そして、グォンジュというキャラクターは、音や声を聞くだけで情況や人物像も把握出来るという特殊能力の持ち主ですが、他の人には聞こえない音が聞こえる為周りからは誤解されています。
そんな二人が何度もぶつかり合いながらも、事件解決のために協力していくようになります。
ゴールデンタイムチームの他のメンバーも、それぞれに家族の問題や事情を抱えており、彼らがクローズアップされる回もあるなど、それによってチームワークも向上していきます。
韓国ドラマとしては珍しく恋愛要素がないのも特徴で、その分、犯罪捜査をスリリングかつスピーディーに描いているので、サスペンス好きなら必見のドラマだと思います!
ボイス~112の奇跡【韓国ドラマ】感想と評価・評判
このドラマめっちゃ面白いです!
一つの事件に対して大体一話で解決するスピーディーな展開と、サスペンスというよりもスリラーのようなゾクッとくる演出、「音」や「声」がポイントのドラマだけあって一音たりとも聞き逃せないという没入感がある作品なんです。
そんな早く解決する事件ですが、ちゃんと結末は次回に持ち越したり、劇的な情報で見るものを惹き付けたりと、間延びすることなく満足感もあるのは凄いこと。
ただ、警察内の対立やダメさ加減が描かれていたり、事件が起きてるのに警察内部での立場ばかり気にしているのは良く見る設定だと思いました。
こんな警察の駄目なところを描いてこそ、それを建て直そうとするヒロイン・グォンジュの存在が光るんですが、この警察の醜態ぶりは見ていて気持ちのいいものではないですよね。
とはいえ、このドラマはテンポ良く進むストーリーと、早く現場に警察が到着しないと被害者が殺されてしまうというスリリングな展開がネックで、殺人事件が起きてからその犯人を捕まえるために奮闘するドラマとは違った面白さがありました。
犯罪ドラマなので凶悪な犯人は多数登場しますし、残虐なシーンも毎回出てくるので見る人によっては怖い思うかもしれませんが、サスペンスドラマ好きにとってはたまらない作品だと思います!
残念なのは、警察の腐敗や犯人の正体などについてはちょっとありきたりでしたね。
犯人のキャラクターとしてはサスペンス作品の中でもトップクラスのサイコパスなので、その辺りは勿体ないですね。
この手のジャンル好きにはたまらない作品ですが、登場する犯人のキャラクターは恐ろしいと感じるほどですし、かなり凄惨なシーンもあるので好き嫌いがハッキリと分かれるかもしれませんね。
最後に
見ている時には作品に没入してしまっているので、犯人に対するジニョクの行き過ぎた振る舞いを応援してしまったほどなんですが、落ち着いてみると突っ込みどころも多かった作品でした。
しかし、テンポ良く進むドラマということもありその時は気にならないんですよね。
これは、このドラマの演出やキャラクターの演技力に魅入られたからに他ないでしょう!
ボイス登場人物