ヴァンパイアになってしまった元警官が探偵として様々な事件を解決しながら、自分の過去にも向かい合っていく物語。
元MBLAQのイ・ジュン×オ・ジョンセ×イ・セヨン共演作。
キャスト、あらすじ、感想、見どころ、シーズン2の有無について調べました!(トップ画像公式ページより)
ヴァンパイア探偵 キャスト・視聴率
全12話
平均視聴率:0.934%
最高視聴率:1.318%
放送年度2016年3月から韓国で放送(ケーブルテレビOCN)
演出:キム・ガラム
脚本:ユ・ヨンソン
【ユン・サン役】イ・ジュン(元MBLAQ)
【ヨン・グヒョン役】オ・ジョンセ
【ハン・ギョウル役】イ・セヨン
【ヨナ(ウネ)役】イ・チョンア
【カン・テウ役】チョ・ボクレ
【チョン・ユジン役】キム・ユネ
【パク刑事役】アン・セハ
【ドクター・ファン役】キム・ギム
【セラ役】ジェイ(元FIESTAR)
2011年からOCNにて放送された「ヴァンパイア検事」シーズン1、2を企画したイ・スンフンプロデューサーによる新企画が本作です。
OST情報
本作には挿入歌のようなものはなく、声ありの曲もありませんでした。
その分、歌詞に引っ張られることなく本編に集中出来ると思います。
ヴァンパイア探偵 あらすじ
警察大学で厳しい訓練の日々を送っていたサン(イジュン)は、ある日同期2人と共に潜入捜査につくようにいわれます。
潜入から数年後、潜入先から逃亡することになった3人ですが、その最中同期で恋人のユジン(キムユネ)から突然銃撃され置き去りにされてしまいます。
2年後、サンは元刑事のグヒョン(オジョンセ)と共に探偵をしていました。
かつての傷から薬が手放せない体となってしまったサンでしたが、事務所に人を探してほしいと依頼人が訪れたことから怪しい組織と関わることになってしまいます。
依頼人ギョウル(イセヨン)に見せられた手掛かりの写真には、かつてサンがユジンに贈ったネックレスをした女性が写っていたのです。
そして、その捜査中に謎の注射を打たれてしまい、目を覚ますとヴァンパイアとなっていたのでした!
ヴァンパイア探偵 みどころ
本作は一言で言えば”探偵ドラマ”というジャンルの作品になります。
しかし、主人公は謎の注射によってヴァンパイアになってしまい、依頼を解決していくのと同時に自分の謎に迫ったり、闇の組織との闘いや、そして生死のわからないかつての恋人の問題などが描かれていきます。
ヴァンパイアものというと、やっぱり気になるのは”血の渇望(吸血シーン)”とか、光(太陽)への耐性や弱点、それに伴いどういった能力が得られるのかなどがあると思いますが、本作はヴァンパイアに噛まれたせいでなってしまったものではなく、注射によってなったものなのでこれまでとは違ったもの。
血や血痕を見るとその時の状況が浮かんだりするという”サイコメトラー”的な能力を発揮するようになるんです。
それによって事件を解決に導く手がかりを得たりするようになります。
その他の詳細は、物語が進むごとに徐々に明かされてくるものなので、注目して見ていただきたいところです。
この他にも、ヴァンパイアとなったことで通常の人間よりも力が強く、それを披露するアクションシーンも本作の見どころの一つです。
そして、様々な謎を巡るサスペンス展開ももちろんのこと、探偵としての推理ドラマや刑事ドラマ的な展開も楽しめます。
事件の題材は、芸能界、闇の組織、偽霊能力者、ネット番組、マルチ商法などの社会問題を扱っていてそれぞれに特色があります。
本作の主人公は、いわゆる特殊能力を持ったヒーローな訳ですが、突然ヴァンパイアになってしまったことや過去にまつわる苦悩なども描かれ、複雑なキャラクターとなっているのも特徴です。
イ・チョンアのセクシーさにも注目!
ヴァンパイア探偵 続編は?
本作はまだ明らかになっていない謎を残したまま終了したため、放送終了後続編を期待する声が高まりましたが、これに関して
「具体的に議論されてはいない」
とのことで、ハングルサイトでも続報はありませんでした。
ヴァンパイア探偵 感想と評価・評判
縦軸としてのストーリーはあるものの基本的には1話完結型のドラマであり、韓国のサスペンスドラマの中では珍しいタイプでした。
思ったほど凄惨な事件も少なく、どこかグッとくる人間的な話が多いのも良かったです。
韓国のサスペンスはテイストがキツいものが多いので、本作は見やすいタイプの作品だと言えますね。
主人公がヴァンパイアの力を全面に出していないのもマンガチックになりすぎずいいと思いました。
その反面、ヴァンパイアという設定を取り入れなければならない理由は弱いように思えます。
探偵事務所の3人はプロとしてはまだまだなとこもあり、クールでスタイリッシュな探偵とは呼べず、そこをヴァンパイアの力でフォローしてたり、元来の人の良さや周りの仲間たちに助けられたりと人情味があるのも本作の魅力となっています。
過剰過ぎない適度なユーモアや、盛り過ぎていないサブキャラたちもいいバランスと取っています。
ただ、個人的には主人公のキャラクターも演じてる役者も苦手!
元から私がハードボイルドな探偵が好きなだけに、アクションは見事でも地味目な性格だったり女にモテるわけでもないところや、人にも簡単に騙されたり勘が働かないところにもイライラしてしまい、私のイメージする探偵像とはかけ離れていました。
それが逆にいい味出してたりコミカルだったりしたら別なんですがそういうわけでもなく・・・。
メインの3人の中だとギョウルが一番それらしく(ハッカー的な立ち位置が)、後の2人は全く探偵らしくなかったですね。
細かいところで突っ込みどころが多い作品でもあるんですが、潜入捜査のバックアップが2人しかいなかったり、捜査官の人選ミスや、恋人同士を入れたりするのも疑問で、初めから失敗するのは目に見えてました。
物語全体としては惹かれるところが多い作品だっただけに、肝心のキャラクターに惹かれなかったというのは大きなマイナス要素でした。
まとめ:ヴァンパイアという設定があまり活かされてるようには思えませんでした。続編を作って徐々に力の使い方が分かってくるという流れなのかもしれませんが、もっと早い段階から持ち味を活かして欲しかったですね。
最後に
シーズン2、続編を匂わせる感じで終わった本作。
明言はされていませんが数多くの謎を残したままの為、パワーアップして帰ってくることを期待したいですね!