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大ヒットドラマ『トッケビ』には、主人公の”トッケビ”ことキム・シンと、ヒロインのウンタクと同等かそれ以上に注目と人気をさらったキャラクターがいます。
それは”死神”と”サニー”です。
このドラマの登場人物は皆謎があって、それはファンタジードラマであることを考慮しても説明がつかないところも多くあるんです。
なので今回は”死神”と”サニー”について出来る限り紹介していこうと思います。
※テーマの特性上、ネタバレが含まれます。知らないまま作品を楽しみたい方はご注意を!
死神の役割とは?
このドラマでの”死神”というのは、個別のキャラクター名ではありません。
実際に作中に死神は複数人登場し、先輩後輩の関係もあるようです。
特に個別の名前は無く、皆黒い服を着て黒いハットを被っています。
ちなみに、ハットを被ると死者以外からは姿が見えなくなるという、死神の仕事用具のようです。
死神の仕事は、死者をこの世からあの世へ送り届けるというもので、誰を連れていくかはちゃんと通知があります。
ドラマの当初は、皆さんの想像する恐ろしくて冷酷なイメージがあったんですが、実際は黙々と仕事をこなし、給料もちゃんと貰い、衣食住も必要だという面白い設定となっています。
時折、対象の人物(幽霊)を逃してしまったり、ウンタクのように昔死ぬはずだった人間が何らかの手違いで生きていたりすると、それは”処理漏れ”とされるようです。
そして、あの世へ送る前に記憶を無くすお茶を飲ます部屋でのちょっとしたやり取りからは、死者に対する気遣いや優しさが伺え、死神という職業の別の一面が見られます。
死神の名前は?
ドラマの中で死神は、ウンタクには”死神さん”と呼ばれたり、ドクファからは”角部屋のおじさん”と呼ばれていますが、トッケビにキム・シンという名前があることを知ってからは、自分にも名前が欲しいと言い出します。
そして、サニーに気に入られたい為女の子にモテる名前をウンタクから教えて貰うのですが、そこで挙がったのが「ウォンビン、ヒョンビン、キム・ウビン」なんです。
そこから死神が選んだのがキム・ウビンで、サニーには自分の中の名前はキム・ウビンだと伝えるのですが、この一連の流れは死神の怖さなど一切感じさせないコミカルなシーンとなっています。
サニーはキム・ウビンという名前は偽名だとわかっているようなんですけどね。
死神の正体とは?
死神とは、過去に大罪を犯した人物がなるもので、ドラマの中の説明だと
「600年の地獄を味わい、自らの記憶を消すことを選んだ大罪人」
とされています。
そして、記憶を消されてから300年に渡り死神の仕事をしてきたようなんです。
そこから更にに40年仕事をして、死神を全うしあの世へ旅立って行きました。
サニーと共に。
これは、たまたまサニーがその頃に亡くなったとは思えないので、推測するに神の粋な計らいということなんでしょうか。
死神の前世は?
前述したように、死神とは過去に大罪を犯した人物がなるものです。
ではイ・ドンウクさん演じた”死神”は過去に何の罪を犯したのか?そしてその正体は?
それは、キム・シン(トッケビ)が高麗時代に仕えた王ワン・ヨです。
この王はパク・ジュンホンという奸臣に唆され、国の英雄であるキム・シンの部下やその家族までも皆殺しにし、更にキム・シンの妹であるということで自らの妃であったキム・ソンも殺してしまったのです。
その後、自らの行為を後悔し、毒を飲み自殺してしまうのです。
実際にはパク・ジュンホンに洗脳されたような形ですし、毒もパク・ジュンホンが女官を脅し飲ませてたものなんですが、それを分かっていながら飲み続けたのでほぼ自殺と言えるでしょう。
キム・シンが自分より民に慕われているのを妬み、更に愛する王妃も兄のことを心配するのが気に食わなかった、そんな嫉妬心で多くの人の命を奪ったことが大罪なんでしょう。
因みにパク・ジュンホンも勿論大罪人のはずなんですが、死神から逃げ続け悪霊となって900年後にトッケビとなったキム・シンや死神の前に現れることになります。
サニーは何者?
では、サニーとは何者だったのでしょうか?
そもそも、サニーという名前は本名ではありません。その本名はキム・ソンといいます。
そう、キム・シンの妹と同じ名前なんです。
サニーの前世はキム・ソンこと王妃であり、つまり死神とは前世で夫婦だったんですね。
ということはトッケビであるキム・シンの妹の生まれ変わった姿がサニーとなるわけです。
サニーはトッケビや死神のような特別な存在でもなく、ウンタクのような幽霊が見えたり”トッケビの花嫁”という役割があるわけでもありません。
しかし、彼女は死神の存在を怪しんで正体を突き止めたり、トッケビが消えた際に人間としてただ一人記憶を失わなかった人物です。
元々勘が鋭いというのもありますが、神からの配慮もあり前世の記憶もあり、トッケビとのことも覚えているという、作中で独特な立ち位置にあるんです。
非常に芯の強い人物でもあり、ウンタクにとっても頼れる存在です。
前世の記憶がよみがえっても、シンや死神(ワン・ヨ)にすがることもなく、女々しさが一切ない、感じさせないんです。
ウンタクにはない大人のセクシーさがありながら、死神のつれない態度にヤキモキされられる可愛らしさもありと、とても魅力的な女性なんです。
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