韓国映画サニー永遠の仲間たちキャスト&感想!日本でもリメイクの人気作!

サニー永遠の仲間たち韓国映画

大根仁監督によるリメイク作『SUNNY強い気持ち・強い愛』の公開も決まった大ヒット青春ドラマの傑作です。

監督は「過速スキャンダル」のカン・ヒョンチョル。

キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。

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目次

サニー永遠の仲間たちキャスト一覧

観客動員数740万人(2017年12月のデータ)

2011年韓国で公開

監督、脚本:カン・ヒョンチョル

【イム・ナミ役】ユ・ホジョン

【高校時代のナミ役】シム・ウンギョン

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【ハ・チュナ役】チン・ヒギョン

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【高校時代のチュナ役】カン・ソラ

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【キム・チャンミ役】コ・スヒ

【高校時代のチャンミ役】キム・ミニョン

【ファン・ジニ役】ホン・ジニ

【高校時代のジニ役】パク・ジンジュ

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【ソ・クムオク役】イ・ヨンギョン

【高校時代のクムオク役】ナム・ボラ

【リュ・ポッキ役】キム・ソンギョン

【高校時代のポッキ役】キム・ボミ

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【チョン・スジ役】ユン・ジョン

【高校時代のスジ役】ミン・ヒョリン

本作のカンヒョンチョル監督のデビュー作『過速スキャンダル』は800万人を動員するヒット作で、今作が2作目となりこちらも700万人越えの大ヒットとなりました。

2018.08.31には、日本にて大根仁監督によるリメイク作『SUNNY強い気持ち・強い愛』の公開も決まっており、この機会に傑作オリジナルもご覧あれ。因みに篠原涼子、広瀬すずのW主演です。

そしてハリウッドでも本作のリメイクが予定されるなど、世界的に注目が集まっています。

【サニー永遠の仲間たち】あらすじ

42歳のナミは夫や娘にも恵まれ、何不自由なく幸せに暮らしていました。

ある日、母の入院先の病院で学生時代の親友チュナに再会したことから物語は動き出します。

チュナは末期がんに侵されていて、死ぬ前にもう一度『サニー』の仲間たちに会いたいとナミに告げるのでした。

25年前の高校時代、ナミやチュナたち7人の仲良しグループ『サニー』はずっと一緒にいようと約束していましたが、とある事件により離れ離れになっていたのです。

みんなにもう一度会いたいと願う親友の為に、ナミはメンバー探しを始めることに。

きむとま
この映画は・・・『笑い』と『感動』が融合したエンターテインメント作品。

タイトルについて

『サニー』とは、高校時代の仲良しグループの名前で、当時流行っていたボニ―Mの『Sunny』から名付けられたものです。

【サニー永遠の仲間たち】時代背景

サニーのメンバーが過ごす80年代後半の韓国は、1988年のソウル五輪を控えて国内の経済成長期ではありますが、民主化を求める学生運動やデモが頻発した時代でもありました。

そういった国民の不満をかわすために政府は、これまで取り締まりのきつかった映画や音楽などの娯楽に寛大になり海外の作品なども見れるようになったのだとか。

そういった情勢が映画内でも大きく反映されているのが分かります。

【サニー永遠の仲間たち】みどころ

80年代の高校時代と、アラフォーの現代を描いた青春コメディー映画です。

大人になったサニーのメンバーはそれぞれに事情を抱えていて、楽しいことよりも普通や悪いことが多い毎日を過ごしています。この映画はつらいこともありながらも自分たちが最も輝いていた80年代と現在を行き来しながら、笑いあり涙ありの展開が繰り広げられる作品です。場面は行ったり来たりしますが、その切り替えがうまく物語の展開が分からなくなるようなことはありません。

若いころに想像した自分とは違う自分になったと悲しく思うことは誰にもあることで、そういった時の経過による切なさを描いた作品でもあり80年代に青春を謳歌した世代にはものすごく刺さる作品だと思います。

当時は何もないつまらない毎日だと思っていたあの日々が、今思うとかけがえのない青春の日々だったと知ること、今は失くしてしまったものがあの頃には確かにあったと感じること。そんな過ぎ去った日々への想いが詰まった感動的な作品でもあるのです。

80年代の高校時代で流れる懐かしのヒットナンバーや、その曲に合わせて踊るダンスシーンなどは、違う時代に青春を過ごした人でも似たような経験があるのではないでしょうか?

私は90年代がその日々に当たり、なぜか休憩時間に友達とチャゲアスを大熱唱して笑っていたことを思い出しましたが、なんでそんなことしてたのかは今もって不明です。

今思えばバカバカしいことも、なぜか鮮明に覚えていて楽しかったと記憶しています。そんな想いが映画を見ながらフラッシュバックしてくる、そんな効果もこの映画にはあります。

そういった取り留めもない話や、友人たちとの何気ない会話、初恋の話にお洒落についてなどの教室でのシーンはコミカル要素たっぷりですし、敵対する不良グループ『少女時代』がスキニーなカラーパンツをはいていたり、有名映画のパロディシーンが登場したりと笑いの要素もふんだんでグループ同士のケンカシーンなどは大爆笑間違いなしです。

それでいて80年代のサニーの仲間たちとの友情を描いた物語や、現代での友人たちを探していって一人ずつメンバーが増えていく展開は感涙ものですし、高校時代のあの娘が大人になってこんな感じなのかと感慨深いものもあります。

このように物語の抜群の面白さは勿論ですがサニー7人がそれぞれに個性的で、リーダーで姉御肌なチュナ、転校生でおどおどした感じが面白いナミ、クールな美人スジなどバラバラなキャラが一つのグループとしてまとまっているのが、ただの青春回顧ドラマとは違う要因の一つだと思います。この高校時代の場面を例えるなら女性版『パッチギ』といった印象もあります。

友情、恋愛、ケンカ、別れ、再会。人生につきものの多くの出来事を描きながら、笑いと涙がいっぱい詰まった作品が『サニー 永遠の仲間たち』なんです。

全体的にはベタな展開とも言えますが、それは誰が見ても面白いと思える要因だとも言えます。

【サニー永遠の仲間たち】感想と評価・評判

過去の青春時代を正確に描くというより、誇張されている感じが実はリアルなのかも。同じことを経験してても人によって想い出のイメージや記憶は違ってくるだろうし、あくまで現在の変凡な日々や辛い現実から逃げるために過去を美化するのは当然だと思う。映画を見ながら自分の中学、高校時代を思い出してみたけどいい思い出は磨かれ、嫌な思いは霞んできていた。ちょっとしたことで疎遠になり未だに再会できてない友人って自分にもいるなぁとしみじみ思いだしてしまう映画だった。
ドラマ「応答せよ1988」でも韓国の80年代後半を描いていたけど、このドラマはそれより少し昔になるのか、ただ似た要素は多分にあった。運動やデモなどを経験したことのない日本の同世代にはピンと来ないところもあるが、当時の音楽や映画に熱狂したりケンカしたりは80年代90年代を生きた人なら経験があるのでは。そんな思い出を面白おかしく時に切なく描き、現在の自分たちと共鳴させる作品だ。現実はつらく悲しいこともあるけど、今思えば学生当時だって同じような想いはあったはず。ただ、時がたって振り返ってみれば素晴らしき日々だったと思えるようになる。そういうこと。40代の主人公たちも、60代やそれ以上になって現在を思い出すとそんな想いにもなるのかも。
青春の光と影を、現実の物悲しさを描いた作品ではあるけれども、皆が皆不幸に見舞われているなんてそうそうあるわきゃないので、あくまで空想のドラマだと言える。こんな過去があって、今はこんなだと面白いだろう、という展開と脚本を描きそれを映画にしたら面白かったと。そんな身も蓋もないことを言うと映画自体を否定してるようだが、実は褒めているんだ。確かにリアルさを追求した同様の作品もあるけど、それもリアルそうに見えるように作ってるだけだし、ドキュメンタリーではないのでそれで当然なんだ。そういう意味ではこの映画は、笑わせたいところで笑い、泣かせたいとこでちゃんと泣ける作戦通りの秀作だと思う。エンターテインメント作品として最高!
ベタな展開や予想範囲内のストーリーの作品だけど、キッチリ笑え、しっかり泣ける、この手の青春映画のお手本のような作品だと思う。現在のヒロインたちを演じる女優さんたちが顔は見たことあってもよく知る人が居なかったのでイマイチ入り込めなかったが、過去の高校時代の女優さんたちは皆素晴らしかった。ヒロインの田舎クサい感じやオドオド感や、カン・ソラ演じるリーダーのカッコよさ、そして問題を起こす女子のキレっぷりなどは最高。今は皆成功していて素晴らしい。
皆大絶賛の映画なんだけど、悪く言えば韓国ドラマの定番要素を映画2時間に詰め込んだような作品だ。驚きの展開も、想像以上の出来事もなく、あくまでも「あるある」の範囲内。だけど、よく言えば面白いと思える要素をうまく入れ込んでまとめ上げた作品だともいえる。娯楽大作の見本のように笑えて泣けるストーリーも多くの人に受ける作品だと思うし、実際私も笑って泣けたのだから。劇中での音楽のチョイスや、爆笑のケンカシーンなど、みどころもあるけれど何度も見たい作品じゃなかった。コメディに特化した分、物語に深みが無いかな。
まとめ:しっかり笑えて、ちゃんと泣ける王道の青春ドラマです。高校時代の「サニー」メンバーたちや、他の高校生などを演じた若手女優の演技力は素晴らしかった!多くの人に受け入れられるエンターテインメント作品としては優秀ですが、物語の深みとしては物足りなさがありました。

最後に

この映画は日本は勿論、世界的にも大好きなタイプの作品でしょう。誰もが共感出来て、理解しやすく、笑いも涙もある作品。その模範的な映画がこれだと思います。

よく言えば大衆的、悪く言えばひねりが無い。

基本的にひねくれた性格の私は、皆が「泣けた」とか「面白かった」という作品は毛嫌いするのですが、この作品も実際に見てしまえばまんまと泣いて笑ってしまいました。

見どころも多く娯楽作品として見事なつくりなんですが、もっと深堀してほしいというモヤモヤ感が残るのも確かです。

日本でのリメイクや、ハリウッド作品ではエンターテインメントに徹するか、消化不良なエピソードをもっと掘り下げるかして欲しいと思います。

まぁ、大根仁監督版は絶対エンタメ音楽映画なこと間違いなしですけど。

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