大ヒット映画「エクストリーム・ジョブ」の脚本家が手掛ける追走コメディ!
盗まれたスーパーカーを追いかけて廃車寸前のレトロカーが爆走する様をコミカルに描く。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
ステラ【韓国映画】キャスト一覧
2022年4月6日韓国にて公開
(日本公開日2022年10月11日)
上映時間:98分
監督:クォン・スギョン
「あの日、兄貴が灯した光」など
脚本:ペ・セヨン
「完璧な他人」
「エクストリーム・ジョブ」など
【ヨンベ役】ソン・ホジュン
取り立て屋。
【ドンシク役】イ・ギュヒョン
ヨンベの幼馴染。
【ソ社長役】ホ・ソンテ
取り立て屋のボス。
【チョルグ役】コ・ギュピル
ヨンベの同僚で友人。
【チョン室長役】イ・ジュンオク
ソ社長の手下。
【ソンヒ役】パク・セヨン
ヨンベの恋人。
【ヨンミ役】キム・スルギ
ヨンベの妹。
【ヨンベの父役】チョン・ノミン
ヨンベの亡き父。
ヒット作「あの日、兄貴が灯した光」の監督と、観客動員数1,600万人超えの大ヒット作「エクストリーム・ジョブ」で脚色を担当した脚本家がタッグを組んだ笑って泣ける追走劇!
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ステラ 【韓国映画】あらすじ
自動車金融業界で働くヨンベ(ソンホジュン)はボスから頼まれたスーパーカーを取り立ててくるも、その管理を幼馴染であるドンシク(イギュヒョン)に任せたことで危機に陥ってしまう。
なんと借金返済に困ったドンシクが、預けたスーパーカーに乗って行方をくらましてしまったのだ。
ドンシクは、亡き父親が遺した廃車寸前の車ステラと共にドンシクとスーパーカーの行方を追い始めるのだが、そんな事情など知らないドンシクのボス・ソ社長(ホソンテ)は、ヨンベがスーパーカーを盗んだと疑い手下たちと共に追い込みをかけてきて…。
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ステラ【韓国映画】みどころ
盗まれたスーパーカーを追うのは廃車寸前のレトロカー!?
しかも取り立て屋のボスからは犯人だと疑われ追われる身に!!
信頼していた幼馴染にボスのスーパーカーをうばわれ絶体絶命の危機に陥った主人公と、それを追う取り立て屋たちの追走劇をコミカルに描いたアクション映画です。
ストーリーは盗まれた車を追う主人公と、逃げる幼馴染、主人公を犯人として追うチンピラたちによるドタバタ追走劇といった感じなんですが、そこに主人公と父親との因縁や、そんな父親との想い出が詰まった車にまつわるエピソードなども盛り込まれ、家族ドラマ要素強めの内容になっているのが特徴です。
所々で主人公が子供の頃の父親との思い出も差し込まれ、何故主人公が父親を恨んでいるのかや、知らなかった父親の事情も描かれ、古い車ステラが引き起こす奇跡が物語のポイントとなっています!
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ステラ【韓国映画】感想・評価
色々とつめこみ過ぎな作品。
弱者のストーリーを描くのが韓国作品の特徴とはいえ、アクションコメディと銘打っているんだったら余計な要素は省いてくれれば良かったと思います…。
実際の内容は古い車を通して描かれる父親と息子の物語といったもので、何故か父親を恨んでいる主人公と亡くなった父親との想い出が追走劇の中で描かれていきます。
ロードムービーなどで同様の展開になることはありますが、それが高級車を盗んだ友人を追う流れの中で描かれるのは斬新というより微妙でした。
アクションコメディを期待して見ているのにアクション要素が少ないどころか殆どなく(ちゃんとしたアクションシーンは終盤までお預け!)、その代わりに子供の頃の父親との思い出や恨みが描かれても中々受け入れられません。
クルマ泥棒と、その幼馴染である主人公、そして主人公を追いかけるチンピラたちとの追走劇を、時にコミカルに時にカーアクションばりにスリリングに描くだけなら良かったんですが、そこに家族ドラマやゆく先々での人とのふれ合いなんてものも追加するから軸がブレブレになってしまうんですよね…。
アクションにするか感動ドラマにするかの2つに1つだと思います!
それでいて車を運転している際にちょっとしたファンタジックな展開があったり、父親を嫌う原因や主人公が知らなかった父親の事情などもあり、もはやアクションというより家族のドラマですよね。
ホコリを被っていた廃車寸前の古い車が動くというあり得ない展開は、ファンタジーものとするならば許せますが、それならエンジンをかけるときのドタバタや奇跡的に動く瞬間も映してほしかったです。
最後まで見ると「なるほどね!」とはなりますが、それでもアクションとしてもコメディとしても父親との感動のドラマとしても中途半端でした。
コメディとしてはクスクスは笑えるものの、アクションものとしては完全に期待ハズレですし、犯罪ドラマや追走劇、ファンタジーとしても中途半端な内容でした…。
最後に
ーーー*ネタバレあり!ーーー
ラストの大乱闘シーンはまんま「エクストリーム・ジョブ」でしたが、そこに至るまでの展開はかなりブレブレなものでした。
では、肝心のアクションシーンはといえばチンピラと作業員たちのケンカでしかなく、とてもアクション映画と呼べるレベルではありませんでした。
そもそもアクションコメディ!と銘打つからダメなんだよなあ…。
そして、色々と伏線を張ってきたファンタジックな要素は、父親が乗っていた古い車が勝手に動いて主人公を助けるというディズニーチックなもので、結局は子供たちに対する後悔と愛情を古い車を通して描いたというファンタジー・ホームドラマということでしょうかね。
本当なら動くはずのない車が奇跡的に動き息子を守ったというのは感動的ですが、そんな知らなかった父親の愛情がメインテーマなら余計な要素が多すぎますよね?