マッチングアプリを利用した殺人事件が発生!
アプリの開発者が殺人犯に接触して・・・
キムヨングァン、カンヘリム、キムヨンジ、キムスヨン主演ネットフリックスドラマ。
キャスト、あらすじ、感想などをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
サムバディ【韓国ドラマ】キャスト一覧
全8話
ネットフリックス配信日 2022年11月18日
演出:チョン・ジウ
※ドラマの演出は今回が初
脚本:チョン・ジウ
ハン・ジワン
「ウォンテッド」「今日の探偵」
【ソン・ユノ役】キム・ヨングァン
連続殺人犯
【キム・ソム役】カン・ヘリム
出会い系アプリ〈サムバディ〉の開発者
【イム・モグォン役】キム・ヨンジ
巫女
【ヨン・ギウン役】キム・スヨン
サイバー捜査隊警察
チョンジウ監督はこれまで映画を手掛けた方で、ドラマは今回が初めて。
「新人俳優と冒険的な作品をすることができて幸せだった。映画ではこのようにするのは難しい」
と新たな挑戦について話しています。
過去の作品からキムヨングァンさんは明るいイメージがあり、今回は殺人魔を演じるのは意外な感じも・・・。
監督はそのキャスティング理由について
「以前に魅力的なロマンチックコメディの主人公だった時も信頼できる俳優だと思った。信頼させるというのはジャンルに関係なく難しいことで、一度キムヨングァンと一緒にやってみたかった。彼自身も冒険の意欲があるようだった。」
と話しています。ご本人は
「新しい挑戦ができて嬉しかったが、心配とプレッシャーもあった。ユノをどのように表現しなければならないのか悩み、恐ろしいよりも得たいが知れない感じにしてみようと決心した」
と語っていました。
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サムバディ【韓国ドラマ】あらすじ
出会い系アプリ〈サムバディ〉を介して殺人事件が起きた。
サムバディの開発者ソム(カンヘリム)と周囲の友達が謎の人物ユノ(キムヨングァン)と絡み合って展開するストーリー。
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サムバディ【韓国ドラマ】感想・評価
プログラミングの天才少女が開発した画期的なAIを使った出会い系アプリが引き起こす事件をテーマにしたなんともミステリアスなドラマ。
キム・ヨングァンさんの新境地となる殺人鬼役は想像以上にはまり役で、独特な雰囲気と魅力を持ったヒロイン役のカン・ヘリムさんも存在感&可愛らしさ共に最高!
最初は「恋するアプリ Love Alarm」のような近未来の恋愛ドラマ的展開になるかと思いきや、実際にはそのアプリを利用した殺人犯と女性たちとの関わりを描いたサスペンス作品という内容とそのショッキングさはテレビドラマ作品ではあり得ないものでした。
出会い系アプリを使っての犯罪というなんとも現代的な事件は、私達がイメージする犯罪捜査ものとは全く違った作りになっています。
犯人がサイコパスであり、言葉巧みでロマンチストな男性であるというキャラクター設定はお決まりなんですが、初登場時からヤバい人物だとすぐに分かったり、だからこそ単純に犯人を捜査するだけの作品になっていないのも特徴で、犯人の心理描写とそんな男に惹かれる女性たちについて描くのがメインになっているんです!
最初から怪しいと分かっているヒロインが犯人に惹かれていく過程や、巫女や車椅子の女性刑事が犯人と事件について追うことになる展開、そして登場人物のキャラクター設定もとても新鮮でしたね。
犯罪者に惹かれてしまうヒロインという設定も映画などでよく見掛けるもの。
しかし連続殺人でありながら殺され方に特徴はなかったり、ヒロインが犯人に感化されたことで自らの狂気に目覚めたりと、かなりエキセントリックな展開になっていくんです!
よくある韓国サスペンスと比べてエグいかと言われればそうでもないのですが、その代わり何度もベッドシーンがあったり、犯人の異常ぶりが飛び抜けていたりと別方向で刺激的なんです。
とても可愛らしいヒロインが変態チックというのも斬新でしたね!!
あと犯人やヒロインが高性能なAIとやりとりすることで自身の内面に気付かされるという展開は、SFっぽくなることなくスリラーめいていて、こちらも斬新でした。
音楽使いも絶妙で、よくあるサスペンスチックな音楽ではなくゲーム音楽のピコピコ音やクラシック、歌謡曲、フォーク、民謡と様々で、BGMでスリリングさを演出しないのが逆に興味を引かれました。
みどころとなるのは、やはり犯人とヒロインがどのような関係になるのか?ということで、どこか共通点のある二人は理解者や恋人となりヒロインも悪の道に落ちるのか?それとも一時は親密な関係となるものの根本的な違いに気付き対決する道を選ぶのか?
これは普通のサスペンスとは毛色が違う展開で、先読みが出来ずどういう結末を向かえるのか想像もつかないというもの。
加えてヒロインの中にある悪意を払おうとする巫女や、独自に復讐しようとする女性刑事と犯人との対決などもあり、韓国のサスペンスに飽きがきていた私でも興味を失うことなく一気見する結果になりました。
とはいえ普通の犯罪捜査ものと比べると理解不能なところやオカルトチックなところもあり、誰かの視点に立って考えるということもしにくい作品でしたね。ヒロインと女性刑事のバカさ加減にもイライラさせられる作品でしたが、特にヒロインに関しては見進めれば見進めるほど嫌いになっていき、その中でも後半に見せた笑顔は気持ち悪いばかりでした!
ストーリー、設定ともに新鮮で、ヒロインをはじめ登場人物たちと犯人の関係性も斬新でしたが、登場人物たちの心情に共感できず、逆にイライラさせられっぱなしの作品でした。演技力は抜群でしたが。
とはいえ、カン・ヘリムさんはとにかく可愛かった!役柄的には嫌いだけど。。
最後に
犯罪者の男とその男を愛した女を主人公にした作品といえば、罪は犯したものの二人の愛は本物で、どこかシンパシーを感じたり悲恋に同情したりするものですが、本作での二人はただただ理解不能で、そのせいでヒロインまで嫌いになってしまうというトンデモ作品でした。
だって連続殺人犯というだけでなく性犯罪者でもある男をどうやって好きになるというのか・・・。
それでもストーリーとしては面白かったのですが、いちいち引っ掛かるシーンが多く突っ込みどころも満載。
ーーー*以下、ネタバレあり!ーーー
結末に関してはやっぱりそうなったかぁ・・・というものでしたが、とはいえ犯人やヒロインの心情については最後まで理解出来ないままでしたね。
連続殺人が止まって一件落着というわけでもないですし、犯人が犯行に至った真相やヒロインの本心なども分からず、このあとヒロインがどうなるのかやアプリを運営する会社と代表のその後も想像するしかありません。
まぁ、そこは描かなくて正解かと思います。
それにしても皆出会い系アプリを信用しすぎ!
本作に出てくるアプリが無料で使えるものなのか、それとも有料システムがあるのかは分かりませんが、プロフィールが分からなすぎですし、それなのに安易に居場所を教えたり、すぐに会おうとするなんて危険すぎます。実際、そのせいで何件も事件が起きてますしね!
そもそも開発者であるヒロインがその危険性を分かっておらず、犯人と出会ったり騙されたりするんですから欠陥品アプリとしか思えません。
分かった上でも自分の理解者を見つけたかったのかもしれませんが。
そうはいってもいくら現代の出会いがアプリ頼みとはいえ、登場人物たちの行動が理解できないと感情移入しづらいというもの。
あと女性刑事が解体予定の再開発地域に閉じ込められる展開も、作業員が車椅子でウロウロする姿を見ているのに一緒に連れ出すでもなく口頭で伝えるだけというのは考えられません。
そんな軽い対応をするわけがないですし、あまりにも駄目すぎる。
そもそも、罠にかけようとした方がそんな場所に誘い込まれてまんまと引っ掛かるというのも・・・。