イ・ジョンソク初の時代劇ドラマ!
これまでに舞台や映画化もされてきた同名の作品を全3話のスペシャルドラマ化。
1920年代の日本と朝鮮を舞台にした悲恋ドラマです。
キャスト、あらすじ、感想、みどころをまとめました。
(トップ画像公式ページより)
死の賛美【韓国ドラマ】キャスト・視聴率
Netflix全3話
平均視聴率:6.07%
放送年度2018年11月から韓国で放送
演出:パク・スジン
『浪漫ドクターキム・サブ』
『あなたが眠っている間に』などで共同演出
脚本:チョ・スジン
【キム・ウジン役】イ・ジョンソク
早稲田大学英文科に在籍。のちの天才劇作家。
【ユン・シムドク役】シン・ヘソン
上野音楽学校声楽科に在籍。のちのソプラノ歌手。
【ギム・ホンギ役】イ・サンヨプ
シムドクの婚約者。
【キム・ソンギュ役】キム・ミョンス
ウジンの父。
【ホン・ナンパ役】イ・ジフン
シムドクを劇団に誘う劇団員。
【イ・ソグ役】キム・ガンヒョン
日東レコード社文芸部長。
「死の賛美」は朝鮮初のソプラノ歌手ユン・シムドクによるアルバムのタイトルです。
実在した劇作家キム・ウジンとシムドクの実話に基づいた物語は、これまでにも映画・ミュージカル化されてきましたが、本作ではシムドクではなくウジンの生活に焦点を当てているのが特徴です。
イ・ジョンソクさんは本作にノーギャラで出演したことでも話題となりましたが、それは短編ドラマを活性化させることだったり関心を集めることが目的なのと、前作『あなたが眠っている間に』で一緒に仕事をしたパク・スジン監督との信頼によるものだそうです。
キャスティングで注目なのは、イ・ジョンソクさんとシン・ヘソンさん、イ・ジフンさんは『ゆれながら咲く花(学校2013)』以来、5年ぶりの共演だということ。
そして、このドラマは短編ドラマでありながら豪華出演陣となっているのもポイントで、この他にもシン・ジェハさん、キム・ウォネさん、チャン・ヒョンソンさん、ファン・ヨンヒさん、コ・ボギョルさんなどが出演しています。
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死の賛美【韓国ドラマ】あらすじ
1926年8月の夜。
下関と釜山を繋ぐ連絡船の甲板上に男女の靴一組が発見されましたが、辺りはもちろん海上にも人の姿はありませんでした。
1921年の東京。
劇作家のウジン(イジョンソク)が朝鮮の芸術発展のための舞台公演の計画をたてる中、有望な女優も探していました。
そんな中で目をつけられたのが上野音楽学校の声楽科に通うシムドク(シンヘソン)。
彼女はソプラノ歌手を目指し歌の練習に励んでいたのですが、朝鮮から来た学生で構成されている「同友会」に誘われ、心配しながらも見学に訪れることに。
そこでウジンとシムドクは出会うことになります。
シムドクは最初、演劇に参加することに難色を示すものの、歌うだけを条件に仲間入りすることになります。
最初シムドクは、ウジンの冷たい態度や自分に興味がない感じにも不満を抱いていたのですが、権力に屈せず信念を貫くウジンの姿を見るにつれ惹かれていくことに・・・。
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死の賛美【韓国ドラマ】みどころ
本作は約100年前の実話をベースにドラマ化された作品です。
全3話(約3時間)の短いドラマでありながら、イ・ジョンソクさん、シン・ヘソンさん、イ・ジフンさん、イ・サンヨプさんなどの豪華なキャスティングも注目ですが、大正ロマンを感じさせる衣装もポイントです。
1921年の東京も舞台なので、日本語を話すシーンや日本での学生生活なども描かれていて、その点からも興味引かれるところとなっています。
作品の内容としては、日本人が朝鮮を統治している時代背景だったり、その時代ならではの家族のドラマや身分の差だったり、文学や演劇、音楽に対する情熱などが描かれ、そしてメインとなるのはウジンとシムドクとの切ない恋愛ドラマとなります。
短編ドラマということもあり、他の韓国の恋愛ドラマとは違ったシンプルさやテンポの良さがあるので、長編の映画を見る感覚で楽しむことが出来ます。
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死の賛美【韓国ドラマ】感想と評価・評判
本作は、「イ・ジョンソク初の時代劇!(ドラマとしては初ですが、映画『観相師』で時代劇は経験済みです)」という点も注目された作品ですが、舞台が日本統治時代の1920年代であり、史劇ドラマというよりも近代史ドラマといった方が正確ですね。
イ・ジョンソクさんはクラシックスタイルが良く似合っていて、個人的には現代劇よりもシックリくると思いました。
キャスティングの豪華さだけでも見てみたくなる作品ですが、内容的には良くあるものですし展開や結末も予想出来るものでした。
もちろん、ストーリーがシンプルであったり内容がどこかで見たことあるようなものでも面白い作品はあるのですが、本作に関しては不倫ドラマにしては人物像が深掘りされていないのが残念なところ。
このドラマは斬新な展開やユニークなキャラクターで魅せるドラマではなく、主人公二人にどれだけ感情移入出来るか、人間ドラマとしてどれだけ面白いかが重要だと思うのですが、本作に関しては表面的に美しいだけでした。
確かにパッと見は綺麗な作品ですが、悲恋をただ美しく描くのではなくもっと人間臭さが表れていると良かったですかね。
確かに主演の二人は美しいのですが、もっと人間味を見せて欲しかったですね。
最後に
この天才劇作家とソプラノ歌手との悲恋は、韓国では有名な実話らしいのですが、もちろん日本人である私はそれを知らないですし、ユン・シムドクのアルバム「死の賛美」についても知りません。
100年近く前の実話に対して”よくある話”と切り捨ててしまうのはあれなんですが、個人的にはこの手の報われない悲恋というのは苦手なんですよね。
ただ本作は、日本統治時代の話なので日本人が悪く書かれているところもあるのですが、一方で仲間となる日本人や尊敬する日本人なども出てくるので、その辺りを気にしている人には安心して見ていただけると思います!